Rimshot!!!!

映画観たり、アメコミ読んだり、占いしたり。

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

2016-04-29 | 映画
チタウリとのニューヨーク決戦
ヒドラとのワシントンD.C.での攻防戦
そして、ウルトロンとのソコヴィアでの決戦
・・・世界の危機を幾度となく救ってきたアベンジャーズ。
しかし、その影には多くの犠牲がありました。

世界を駆け巡り、またもヒドラの目論見を防いだアベンジャーズ。
しかしその戦いはまたしても、巻き込まれる犠牲者を生み出すことになります。
・・・彼らのルールで行動し、「世界の危機」を救う彼らを
世界はいつしか「危険な自警団員たち」と見なしつつありました。

アベンジャーズの活動を国連の管理化に置き、コントロールする協定
「ソコヴィア議定書」。
ヒーロー活動を続けるために賛成するか、
それとも選択を他者に委ねた結果、望まぬ戦場に向かわされる可能性に反対するか。
チーム内でも大きく意見が分かれることになります。
賛成派の中心は、ヒーローとしては一線を退いたトニー・スターク。
一方、反対派の中心は、国ではなく信念に忠誠を誓う兵士、キャプテン・アメリカ。

そして、議定書調印式で起こったテロ事件。
容疑者として浮かび上がったのは、ウィンターソルジャーことバッキー・バーンズ。
友情と信念によって、彼を保護するために動くキャプテン・アメリカ。
テロ実行犯としてバッキーを追う国とヒーローたち・・・
その中には、テロで父を失い、その王位と戦士としての装備を継いだ
若きアフリカの王ティ・チャラことブラックパンサーの姿もありました。

真相を追うキャップたち。
犯人を追うアイアンマンたち。
それぞれに新戦力を加え、二つに分かれたアベンジャーズの内戦(シビル・ウォー)が幕を開けます。
事件の裏で暗躍するのはいったい何者なのか。
そして、引き裂かれたヒーローたちの絆が、戻るときは訪れるのか。

「キャプテン・アメリカ」3作目であるとともに、
「アベンジャーズ2.5」とも呼ばれるほどのヒーローたちが揃った
MCUフェイズ3の幕開けとなる今作。
「ウィンター・ソルジャー」と同じくルッソ兄弟のメガホンとなるこの作品は
これからの展開で登場するヒーローたちの顔見せと同時に
この世界にこれまで以上の「現実の痛み」を持ち込もうとした作品、といえるかもしれません。

加害者と被害者。贖罪と赦し。過去と未来。原因と結果。
過去からの復讐者は過去を武器に、現在のアベンジャーズに刃を突きつけます。
取り返しのつかない過去を経てなお、人は手を取り合い前に進むことができるのか。
・・・人は、自分にとって大切な人を奪った相手を本当に赦すことはできるのか。

「ウィンター・ソルジャー」で登場したエージェント13ことシャロン・カーター。
「AoU」で鮮烈なデビューを飾ったヴィジョンとスカーレット・ウィッチ。
フェイズ2のラストを好評のうちに締めくくったアントマン
(今作では新たなる能力も・・・)
そして猫っぽさもキュート?なブラックパンサーに
ついにMCUに仲間入りしたスパイダーマン。
ソーとハルクの不在(彼らがどこに行ったのか?は「ソー:ラグナロク」で明かされるとか・・・)を
補って余りあるほどの新キャラたちが登場する今作ですが
やはり芯となるのはバッキーを、そしてそれぞれの正義を巡るトニーとスティーブであり
「キャプテンアメリカ3」であり「アベンジャーズ2.5」であるとともに
「アイアンマン3.5」でもあるんだな・・・とも思わされることになりました。

次なる彼らの物語も気になるところ・・・ではありますが、
次にやってくるのはまた新しい、超現実の世界を舞台とした新たなヒーロー。
『世界最高の魔術師』「Dr.ストレンジ」はこの世界にいったい何をもたらすのか?
日本公開の日程が決まるのが、いまから待ち遠しいです。
(アメリカでは11月公開予定だけど、日本どうなるのかなぁ・・・
 ベネディクト・カンバーバッチ人気なんだしそう時差がないように公開してほしいけど・・・)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ズートピア

2016-04-29 | 映画
進化の末、「本能」を克服し、「文化」を獲得、
肉食動物も草食動物も仲良く暮らす世界。
動物たちはそれぞれにあった職業につき、平和に暮らしていました。

そんな世界で農業に従事するウサギの中で、
子どもの頃から「警察官になる」ことを夢見るウサギ、ジュディ。
周囲の「無理だ」という声を押しのけ、
警察学校をトップで卒業、大都会・ズートピアの警察官として配属されます。

その中で発生する、謎の連続失踪事件。
キツネの詐欺師・ニックとともに事件を追うジュディがたどり着いた
この世界を揺るがす陰謀とは?
そして、夢を追い求めるジュディの未来はどうなるのか?


性別・出自などで、我々は常に「先入観」に縛られて、
あらゆるものを見ているように思います。
本当は望んだものに誰もがなるチャンスはあるはずなのに、
性差などの「属性」でどういう人生を歩むか、が
決められているようにも思えるのがこの社会の「現実」に思えます。
そして、この映画が描いているのも、そんな「現実」と、
それに向き合い、抗う「挑戦者」の物語、であるように思うのです。

肉食・草食、大型・小型。
それぞれの属性で何になるかが決められ、
夢を見ることが嘲笑され、反対されるこの世界。
幼いころの夢を追い求め、叶えるも壁にぶつかり、悩む者。
幼い頃の夢に絶望し、現実を飲み込むことを選んだ者。
そして、己の不遇を、策を巡らすことで塗り替えようとする者。

現実社会を映す鏡として戯画化された動物の世界、としての視点で見ると
かなり大人向けな作品じゃないかな、と思う一作でございました。
しかし、もちろんディズニーアニメが大人向けだけな作品であるわけではなく、
笑うシーンでは劇場に子どもたちの笑い声が響き、
アクティブなシーンでは激しくもユーモラスなアクションもあったりと
広い年齢層をがっちりと掴む、そんな良質なエンターテイメントであったなぁ、と。

それだけに吹き替え版で、どうしても一人キャラクターの立ち居地と
声が合ってないなぁ・・・と思う人がいたのがちょいと残念です。
大人の事情、なんだろうけど、人選どうにかできなかったのかなぁ・・・と。
主演の二人をはじめ、ストレスなく見られる作品ではあったのですが、そこだけが少し残念。
地元での字幕版上映がないので、字幕版はソフト化のお楽しみにしておきますね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする