Rimshot!!!!

映画観たり、アメコミ読んだり、占いしたり。

シン・ゴジラ

2016-08-05 | 映画
東京湾で発生した蒸気爆発。
トンネルの崩落。
その原因が謎の巨大生物であることがわかり、
政治家たちはその対応に追われる。

駆除か、保護か。
生物による被害を食い止めるには。
上陸した生物に、人間はどう立ち向かえばいいのか。

「ゴジラ」と名づけられた生物を巡り、
日本政府とアメリカ、そして世界各国の思惑が交錯する。


正直、予告や公開前の予備知識の段階では期待できず
公開と同時に行こう、という気持ちが起きなかったのは確かです。
しかし、実際に見に行った周囲の熱量に押され、
少し遅れて見に行ってまいりました。

多少演説的な部分が多いかな、と思ったり
作戦名を神話から引いてくる必要あるの、と思ったり
やっぱりその役の設定無理はないか、と思ったり、は
正直見終わった今でもいたしますが。

今の日本映画が出来る精一杯、楽しませていただきました。

東日本大震災を経て、ゴジラを「実体のある災害」と捉えての
政治家たちの紆余曲折の対応、そして自衛隊に日米安保。
前半の政治ドラマも政治家たちを戯画化しつつも
「たしかに実際にこういうこと起こればこういう対応になりそうだよなぁ」と
うなづいてしまうような完成度であったように思います。

これが例えばゴジラという災害に翻弄される被害者サイドからの映像であったなら
もっと重く、悲惨な話になったのかもしれませんが
庵野・樋口コンビはあえてそうせずに
ゴジラという災害と向き合い、対策を考え、あらゆる手を尽くす
政治家や官僚、専門家たちの視点からこの映画を描き
オデッセイ」のような
「プロフェッショナルが己の能力を尽くして脅威に立ち向かう物語」として
この作品を成立させていったことはすごいことだと思うのです。

アメリカ版「GODZILLA」のような怪獣プロレスはない分
ゴジラという怪獣のあっと驚く生態が楽しめますし
自衛隊の活躍やクライマックスに投入される秘密兵器の数々も
「特撮」というジャンルの魅力を知り尽くしている庵野・樋口コンビならでは、と
思わされる一作であったと思います。
できるだけ大画面・大音響で楽しんでほしい「映画」でした。

それにしてもとんでもなくカメオ出演が多そうな感じ。
正直KREVAとANIはどこに出てるかわかりませんでした・・・
(それに対して、マフィア梶田の目立ち方、すごかったなぁ・・・)
ソフト化されたらじっくり確認しながら見る機会作ろう・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする