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何かを求めて福岡へ

2018-04-20 | アート
そういや最近遠出してないな、と思っており
仕事でストレスが溜まっていたので
久々に福岡まで遊びに行ってきました。

今回の目的は福岡市博物館の「レオナルド・ダ・ヴィンチと『アンギアーリの戦い』展」。

フィレンツェ共和国政庁のシニョリーア宮殿に描かれるはずだった、
レオナルド・ダ・ヴィンチの「アンギアーリの戦い」と
ミケランジェロの「カッシナの戦い」を描いた2枚の壁画。
どちらも完成することはない幻の作品となったわけですが
「カッシナの戦い」は下絵が、
「アンギアーリの戦い」は「タヴォラ・ドーリア(ドーリア家の板絵)」と呼ばれる
部分的に描かれた状態のこの壁画を模写した油絵が存在していました。

その「タヴォラ・ドーリア」に描かれていたのは、
いままでの戦争画とは大きく異なる、実際の戦場を写し取ったような
臨場感のある「戦争」の姿であり、
未完成状態のまま公開されていた(1560年代に別の壁画が上から描かれました)この壁画に
その後の戦争画というジャンルは大きく影響されていきます。

また、この時代のフィレンツェを治めていた軍事部門トップはチェザーレ・ボルジア。
その幕下で働いていたのが、「君主論」で知られるマキャヴェリ。
そしてレオナルドも、その下で数々の軍事兵器のアイデアを出していました。
(もっとも、それが実用化されることはほとんどなかったようですが)
そんなレオナルドの発明品を模型として作ったものも、特別展示されております。

基本的に「タヴォラ・ドーリア」と、その影響下にある戦争画・狩猟画が中心の展示となるため
「馬に乗った人がアクティブに敵に襲い掛かる」絵が連続して
だんだんと感覚が麻痺してくるというそんな展覧会だったわけですが
「手がかりからどう失われた実際の作品へと結び付けていくのか」の
知的好奇心を満たされる展覧会でもあったと思います。

お昼を食べにヤフオクドームまで歩き、ヒルトンシーホークのランチバイキングという
ちょっとした贅沢もしたわけなんですが、ご飯はおいしかったけど
ソフトクリームマシンが1台壊れてたり横の婆さんがシニアデーを案内されなかったと
ひたすらスタッフにゴネるのを聴きながら食べるハメになったのは残念でした。

食後はヤフオクドーム名物、有名人の手と握手しつつ
ホークス戦開場を待つ人や、ホークスタウンだったところをモールへと作り変える
(マンションも作るみたいだけど住環境としてどうなんだろう・・・?)
工事現場を眺めたりして、天神へと戻り古本屋めぐりをしたりして、
気がつくと4時を過ぎていたので博多駅へ。

博多阪急で家族へのお土産を買ったりしたのち、
JR博多シティ9Fの「アートアクアリウム展2018」へ。
前々から興味はあったけれどなかなかタイミングが合わず見られなかった、
光と「水を濁らせない技術」で作られた金魚たちの美しい群舞は
実にロマンティックでありましたが、展示を見ていると
それぞれ一個の生命であるはずの金魚に意識が向かずに
「水の中を動き回る反射材的な何か」という印象になってしまうのはあるなぁ、と。

今度は福岡市科学館の恐竜展とか行きたいし、
今回どこの神社にも行ってないからちょっと参拝もしときたいなぁ。
まぁ来月はライブ見に行ったり買いたいCDが多いので、夏前にでも・・・かなぁ。

コメント
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