無敵の力、不老不死。
すべてを手に入れた男は、ついに愛と出会った。
しかし、力を捨て、妻と子に囲まれた幸せな時間は終わる。
時は流れ、サノスとの戦いも終わった後の世界。
ホテルの配車係として働く青年。
母の形見のペンダントを狙う刺客が現れた瞬間から、
彼と親友の日常は変わった。
離れ離れになった妹。刺客を放ってきた父。
そして形見が導く、母の故郷に秘められた「力」とは?
「アイアンマン」シリーズで名前が出てきてはいたものの、
その「真実」は語られてこなかった犯罪組織「テン・リングス」。
その「真実」と、名の由来となった超パワーを秘めた十個の腕輪、
そしてそのボスと、殺人拳のエリートとして育てられた息子、
見様見真似で修行をしてきた娘、という家族の物語が今作。
原作知識ゼロ(ブルース・リーの影響で生まれた中華系カンフーヒーロー、くらいの認識)で
「ブラックパンサーでアフリカ系に評価されたから今度はアジア系か…」と思いつつ
MCU納税は義務だから行くか、というテンションで見に行ったら
一時期金庸の武侠小説読み漁ってたりサンダーボルトファンタジー毎期楽しみに見てる
武侠脳の持ち主としては冒頭の夫婦の出会いシーンからテンションが高くなりました。
(武当派拳法!実戦太極拳!軽功に内功!)
武侠風味カンフーアクション、という思い込みで見ていくと
ストーリーも舞台もどんどん展開していき、
まったく予想していなかった着地点になっていき
それとともにシャン・チーというキャラクターの真相もどんどんと見えてくる、という展開に。
トニー・スタークとスティーブ・ロジャースという二つの芯を失ったアベンジャーズ。
そしてMCU全体としても本来彼らに代わり引っ張る予定だったであろう
ブラックパンサーも(役者ごと)喪った今、
Dr.ストレンジと別軸でMCUの軸になるキャラになってもおかしくないのでは…と思える
新キャラ登場編、でございました。