「X-MEN」から始まった、株式会社ウィーヴ(当時の社名:イオン)と
小学館集英社プロダクション(当時の社名:小学館プロダクション)による
現代アメコミ邦訳の歴史。(「月刊スーパーマン」と光文社時代は近代でw)
途中メディアワークスが参入して撤退したり、新潮社がちょっとだけ噛んだり
元タカラトミー傘下のジャイブが参入したり、
ウィーヴ出版部のヴィレッジブックスが動いたりといろいろあり、
現在は出るときはまとめて出るようなそんな状態となっています。
しかし、15年ほどの時間の中で、
現在では手に入らない名作が多くなってしまいました。
中には「ウォッチメン」や「ダークナイト・リターンズ」、
「バットマン:キリングジョーク」といった、奇跡的に復刊が実現した
そんな作品もありますが、かつて発売されても現在手に入らず
まんだらけなどでプレミアがついている絶版本も少なくありません。
そんな絶版邦訳アメコミを紹介して、復刊を実現させてしまおう、という
「こんな辺境のブログでやらずにアクセス多いところでやれよ」と
われながら突っ込みたくなるそんな企画でございます。
さて、前置きもこれで終了。
ここから本題です。
DCコミックスのヒーローといえば、スーパーマンとバットマンですが
もちろん彼ら以外にもたくさんのヒーローがおります。
ドラマ化もした「ワンダーウーマン」「フラッシュ」、
映画化も進行中の「グリーンランタン」、
複雑な経緯でDCユニバース入りした「キャプテン・マーベル」、
『ウォッチメン』キャラの元になった「ブルービートル」「クエスチョン」など・・・
しかし、日本語版のアメコミで彼らを紹介した作品というのは
どうしても少ないのが実情です。
さらに、現在でも手に入るものとなるとさらに厳しいのが現状・・・
アレックス・ロスの写真をもとにした美麗なアートと、
マーク・ウェイドによる悲劇的でありながらも、ヒーロー愛にあふれたこの作品には
このコミックオリジナルのキャラも含め、大量の(数えるのも嫌になるほどの)
DCユニバースキャラたちが登場しています。
それまでほとんどマーベルのタイトルを邦訳で読んできた身としては
そのキャラの多さにくらっときたほどです。
エルスワールド(本来のユニバースと違う独立世界)作品なので
それこそスーパーマンとバットマンさえ知っていれば読めてしまう
(わからないキャラには解説をつけてくれています)
作品でありながらも、登場するDCキャラたちに興味をもたずにいられない
そんな作品となっております。
ストーリーについて簡単に触れておきますと
『街や人を巻き込むことをなんとも思わない「新世代」の超人たちが
巻き起こした悲劇をきっかけに、歳を取り、引退していたスーパーマンが
かつてのヒーローたちとともに復帰する。
しかし、それは新たなる悲劇・・・黙示録の始まりであった。
活動に政治性を帯びていくヒーローたち。それを快く思わない人間たち。
その衝突のときは確実に近づいていたのだ・・・
復讐の天使・スペクターに導かれ、神父ノーマンの旅は始まる。
最後の審判のとき、裁かれるべきは、超人か、人か。』
この作品が描かれた当時、アメリカンコミック界を席捲していた
暴力的で悪党を殺すことをいとわない新世代のヒーローを描いたコミックと
以前から続いてきた、昔ながらのヒーローたちのコミック。
そんなコミック界の流れを反映したようなストーリーではありますが、
「ダークナイト・リターンズ」同様、ヒーローたちの「老い」と「政治性」を
描いた作品である、ともいえます。
DCユニバースの広大さを味わえる作品として、
もちろん、読み応えのある単体のヒーロー作品として、
また、アレックス・ロスのアートを堪能したり、
あちこちのお遊び的な隠しキャラを探す楽しさもあったりで
いくつもの楽しみ方ができる1冊です。
復刊のリクエストはこちらからどうぞ。
小学館集英社プロダクション(当時の社名:小学館プロダクション)による
現代アメコミ邦訳の歴史。(「月刊スーパーマン」と光文社時代は近代でw)
途中メディアワークスが参入して撤退したり、新潮社がちょっとだけ噛んだり
元タカラトミー傘下のジャイブが参入したり、
ウィーヴ出版部のヴィレッジブックスが動いたりといろいろあり、
現在は出るときはまとめて出るようなそんな状態となっています。
しかし、15年ほどの時間の中で、
現在では手に入らない名作が多くなってしまいました。
中には「ウォッチメン」や「ダークナイト・リターンズ」、
「バットマン:キリングジョーク」といった、奇跡的に復刊が実現した
そんな作品もありますが、かつて発売されても現在手に入らず
まんだらけなどでプレミアがついている絶版本も少なくありません。
そんな絶版邦訳アメコミを紹介して、復刊を実現させてしまおう、という
「こんな辺境のブログでやらずにアクセス多いところでやれよ」と
われながら突っ込みたくなるそんな企画でございます。
さて、前置きもこれで終了。
ここから本題です。
DCコミックスのヒーローといえば、スーパーマンとバットマンですが
もちろん彼ら以外にもたくさんのヒーローがおります。
ドラマ化もした「ワンダーウーマン」「フラッシュ」、
映画化も進行中の「グリーンランタン」、
複雑な経緯でDCユニバース入りした「キャプテン・マーベル」、
『ウォッチメン』キャラの元になった「ブルービートル」「クエスチョン」など・・・
しかし、日本語版のアメコミで彼らを紹介した作品というのは
どうしても少ないのが実情です。
さらに、現在でも手に入るものとなるとさらに厳しいのが現状・・・
アレックス・ロスの写真をもとにした美麗なアートと、
マーク・ウェイドによる悲劇的でありながらも、ヒーロー愛にあふれたこの作品には
このコミックオリジナルのキャラも含め、大量の(数えるのも嫌になるほどの)
DCユニバースキャラたちが登場しています。
それまでほとんどマーベルのタイトルを邦訳で読んできた身としては
そのキャラの多さにくらっときたほどです。
エルスワールド(本来のユニバースと違う独立世界)作品なので
それこそスーパーマンとバットマンさえ知っていれば読めてしまう
(わからないキャラには解説をつけてくれています)
作品でありながらも、登場するDCキャラたちに興味をもたずにいられない
そんな作品となっております。
ストーリーについて簡単に触れておきますと
『街や人を巻き込むことをなんとも思わない「新世代」の超人たちが
巻き起こした悲劇をきっかけに、歳を取り、引退していたスーパーマンが
かつてのヒーローたちとともに復帰する。
しかし、それは新たなる悲劇・・・黙示録の始まりであった。
活動に政治性を帯びていくヒーローたち。それを快く思わない人間たち。
その衝突のときは確実に近づいていたのだ・・・
復讐の天使・スペクターに導かれ、神父ノーマンの旅は始まる。
最後の審判のとき、裁かれるべきは、超人か、人か。』
この作品が描かれた当時、アメリカンコミック界を席捲していた
暴力的で悪党を殺すことをいとわない新世代のヒーローを描いたコミックと
以前から続いてきた、昔ながらのヒーローたちのコミック。
そんなコミック界の流れを反映したようなストーリーではありますが、
「ダークナイト・リターンズ」同様、ヒーローたちの「老い」と「政治性」を
描いた作品である、ともいえます。
DCユニバースの広大さを味わえる作品として、
もちろん、読み応えのある単体のヒーロー作品として、
また、アレックス・ロスのアートを堪能したり、
あちこちのお遊び的な隠しキャラを探す楽しさもあったりで
いくつもの楽しみ方ができる1冊です。
復刊のリクエストはこちらからどうぞ。