リンムーの眼 rinmu's eye

リンムーの眼、私の視点。

日誌3/11~3/18

2011-03-19 | Weblog
この一週間日誌をつけていた。近況報告としてブログ更新する。

3/11
15時前に地震が起きる。
会社のビルは6F、オフィスがグラグラ揺れ、ロッカーが倒れた。
芝公園に避難し、東京タワーの先端が曲がっていることを知る。
ビルに戻るが、余震が続き、帰社することになる。
田町駅へ行くが電車が動いておらず、ホームにも入れない。
喫茶店二軒ハシゴし時間をつぶす。落ち着かない。
同僚と連絡を取り、新橋駅まで歩き、居酒屋で合流。
動き始めた大江戸線で赤羽橋まで戻り、麻布十番の先輩宅に泊めてもらう。
TVニュースの映像にショックを受ける。

3/12
朝食と、シャワーを貸してくれるという至れり尽くせりの先輩のサービスに感謝。
早朝から電車は動き始めたらしいが、混雑を避け、昼までお邪魔させてもらう。
十番商店街で昼飯を食う。この辺りは変わらぬ様子。
バスで品川駅へ。京急で自宅に帰宅。特に変わった様子はない。
昨夜は停電していたそうだ。その時僕は居酒屋にいた。
余震は続くが、自宅は安心感がある。

3/13
祖母の三回忌の法事。
今年91歳のじいちゃん、元気だ。
住職が三浦半島の地蔵御開帳38か所巡りをPRしていた。父は行く気満々のよう。
本堂のポスターに「看脚下」という言葉が書かれていた。
自分の足元を見つめ、自分が立っている場所、立ち位置を確かめよ。
こんな時こそ、心に沁みる言葉だ。
11日14時46分以前と同じような気持ちで、毎日を過ごすこと。
生活を揺るがす事態に対するせめてもの抵抗だ。

法事後、西東京に戻る。
山積みしていたマンガと文庫本が落下していたが、それ以外問題なし。
止まっていたガスを回復させる。

3/14
会社に向かうつもりが、最寄り駅のホームで入場規制、帰りの電車も午後早い時間に運休の可能性アリという。
混乱を避けるため、今日は自主的に自宅待機とする。
同僚にTELすると、一部出社している者もいるようだ。
気分転換のため、チャリで隣町に出てみると、平穏な様子。
みな買物袋を抱えている。
計画停電の地区に入っていたが、今日は見送りになった。
3時間ちょっと電気が使えないくらい、一人暮らしならどうってことないと思っているが、どうなのだろう。

3/15
最寄りの沿線が運転見合わせなので、チャリで大江戸線練馬駅目指す。
天気もいいし、思ったよりしんどくなかった。
大江戸線は特に混雑していない。
会社は驚くくらい通常業務。これからシワ寄せが来るのかもしれないが。

帰りの電車を配慮して、16時に帰社していいことになったので、早々帰る。
大江戸線スムーズだ。定期もこちらの路線に切り替えようか。
あすは沿線の通常運転が再開するらしいが、混雑は回避したい。
チャリ通生活をしばらく続けてみようか。

3/16
今日もチャリ通。
ルートを変えてみようと思ったら、遠回りになってしまった。
今日も通常業務支障なし。
昼飯を食べに外に出ていると余震があった。
帰りのチャリは寒風がきつく、つらかった。
通勤経路の変更を考えてみる。

3/17
今日は早朝から起きだし、いつもの通勤ルートで行ってみる。
予想道理の満員電車。
乗り換え駅で朝食をとり、一息入れる。
同じような考えで早めに出てきている人が多いようだ。
勤務中、大規模停電の恐れアリとの情報が入り、少し早めに帰社司令、帰路に就く。
電車は早くも満員。
朝夕の満員電車は正直しんどい。
最寄り駅のハンバーグやで夕食をとる。
初めて入ったが、ボリュームがありリーズナブルでいい店だ。また来よう。
家の地区は、計画停電の範囲から外れた。
だが極力電気は使いすぎないようにする。
照明落としていると寝るのも早い。

3/18
昨日と変わらない日中。
帰りに自宅勤務の友人宅にお邪魔する。
ちょっと雑談などしたい気分だった。カレーをごちそうになる。
外食産業は、いち早い帰宅と自粛ムードで外食を控える影響で、大きな打撃を受けているらしい。
特に個人店の場合、このままでは閉店に追い込まれてしまう可能性もある。
自分がよく行く店には足しげく通うようにしたい。


「優雅な生活は最高の復讐である。
 living well is the besut revenge.」
ピカソやヘミングウェイらと交流があった、フィッツジェラルドの小説のモデルでもあるマーフィー夫妻について書かれた本の題名。
元はスペインのことわざらしい。
本来の意味とは異なるかもしれないが、この一週間、この言葉を思い出して暮らしている。
この翻訳だと仰々しいが、living well=よりよく生きること、楽しく生きることが、日常を揺るがす事態に対するある種のリベンジであると解釈している。

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2 コメント

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Unknown (いくのろ)
2011-03-19 16:16:28
無事で何より。
この一週間はとても長かったね。

今までの生活がどれだけ幸せでありがたかったかと思うよね。
電気のない生活を毎日経験して心も体も疲れたけれど、その分何かしらの力になれてるのかな、と思うと一日も早い復興を願うばかりだね。
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Unknown (リンムー)
2011-03-20 16:25:53
確かにこの一週間長かった。
少しは落ち着いて来たけど、まだまだ余震ありそうだし、先の見えない毎日が続きそうですね。

僕の近況報告は、都内の独り暮らし者の一例にすぎないけど、子を持つ母親としてはまた違ったことを色々感じていると思います。

お互いそれぞれの立場でがんばりましょう!
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