怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

職安探検

2010年05月15日 | 文化
こちらに来たばかりのころから興味のあった場所、それはな~んと公共職業安定所
いつかはここで仕事をしなくてはならないのではないか、って来る前からいろいろ対策を考えていたものだ。
わずかに海外で稼いだ経験もあるし、どうにかなるかな~


これは2年前に撮影した職安の建物や看板。


ここは求職者が自分で仕事を探すための部門、入り口。
実家の市にあるハローワークがやたらに狭くてごちゃごちゃしていたのが悲しくなる。
ここは職安さえ、歴史的価値のある建物にある~


これは月収400ユーロまでの求人募集コーナー。
400ユーロというのは日本で言う年間130万円だったか110万だったか、とにかく旦那さんの扶養になっている主婦が課税されない限度額がある、あれと同じようなものらしい。
ひと月400ユーロだと、年間4800ユーロ、単純に計算すると、50万円強くらいで、日本と比較するといちじるしく低いような気がする。
さすが、税金大国。
では、税を払ってもいいからもっと稼ごう、って下手にひと月1000ユーロくらい収入があると、半分くらい税金でもっていかれる、という話を聴いた。
悩ましい~

金のことはともかく、この求人票をみていると結構楽しい。
多くはレストランやホテルの補助的な調理や清掃なのだが、
「寿司作り」とかいうものあり、おもわず「やろうか」って勇んじゃう~


いま通っているドイツ語クラスの先生が熱心な人で、授業時間以外に博物館に連れて行ってくれたり、カラーコーディネイトの指導者を連れてきてみんなの色をみてもらったりしている。
先週は、希望者だけで「職安に登録」に連れて行ってくれたのだ。
私はいまひとつ、勇気がなく、でも興味があり続けているので見学、でくっついていった。

写真で紹介した部分のまだ他に入り口があり、そこでは身分証明書を提示して申請用紙をもらい、そこに職歴や学歴などを書き込む。
それを提出してしばらく待つと、奥にある仕切られた机で一人一人職員と面談だ!!
アルバニアとルーマニア出身のクラスメイト二人はこれに登録した。
面談はドイツ語の先生も一緒で、ふたりの別々の面談を数分ごとに行き来して不手際がないかチェックしていた~
凄すぎ。
外国人の就労にここまでドイツは熱心なのか?

日本が移民労働者の問題でおたおたしている間に、ここはどんどん新しい労働力を作り出しているのを目の当たりにした私。

本当はわたしだって、日本にいたらちゃんと労働力になるのにな~
ああ、ここでの私の運命、どうなる???





村の博物館②

2009年05月15日 | 文化
「村の博物館①」を書いて、②をなかなか書けなかったのは、
単に面倒だったからだ。
ろくな展示物がなかったのも要因だけど。
でも、これだけは見せたい、という品があるので少しは努力というものをしようと思った。


これはどうも婚礼衣装のようである。
左の写真中の女性の衣装、どう見ても白には見えない。
濃い色なのか、あるいは黒なのか?
西洋の婚礼衣装は伝統的に白、と思っていたが、もしかして、
それは一部の地方のものか、特権階級だけのものだったのか?



食器類は、これはお金持ちのものだったのだろう。
普通の家庭はこんな豪勢な食器を持つことができなかったと思う。



ウチの屋根裏部屋にも、ここに展示してもいいような品があるぞ。



展示物とは別に催し物をやる小さな部屋があるのだが、
そこにおいてある液晶ディスプレイ。
村の様子を撮影したものを流している。

しばらくぼうっと見ていたのだが、
はっと気づいて、撮影~



おほひょぉ~
燦然と輝く、日本メーカーの品!
これだけで、この博物館の存在価値は上がった!
この写真を載せたいがために『村の博物館②』を書いたのだぁ~

昨日の語学学校の授業中、ふと、となりの席のタイ人男性の筆記用具を見ると・・・
ペンテルの消しゴムとシャープペンシル。
右隣の中国人女性は、パイロットのボールペン・・・
私はペリカンの消しゴムをここで買ったのだが、かなり使いづらい。
それをタイ人男性に言うと・・・
「そうさ、このペンテル、ドイツメーカーの文具より使いやすいさ」

活躍する日本メーカー、ドイツの博物館にも入っているぞ、うれしいな。
そのうち、文具も博物館入りになるぞ、うれしいな。





村の博物館①

2009年05月04日 | 文化
人口1万人強のこの村、数年前に博物館ができたようだ。
ベルリン・フランクフルト・ミュンヘンなど日本人が聞いてわかるような大都市ならともかく、
こおぉ~んな小さい村の博物館に来るのは、ドイツ人観光客でもない。
地元の人たちだ!

しかも、この博物館、日曜祝日の午後しか開館していない。
地元の人の休みの日の午後の暇つぶしに作られらのかぁ!!

我が家の週末はいつものように夫は仕事三昧、義父母は庭の手入れにいそしんでいる。
毎週ふてくされてソファでごろごろするのも人生の無駄なので、
この暇つぶし用博物館に行ってきた。


入館料1ユーロ(約130円)。
撮影は許可されているのか尋ねると、撮影を希望する人がいることを想定していなかったらしく、たまげていた!
受付のおばさん、電話で確認を取ってくれた。
「大丈夫です」とのこと。
こんな博物館、日本から見に来る人もいないだろうから、貴重な撮影ができたかもしれない!!!


難点は、当然のことながら日本語や英語の解説がないこと。
想像でこれが何であるか、理解するのみ。
この男の人たち、この博物館になった家屋の関係者だろう。



あるいは、義母をつれていたらいろいろ聴くことができたかもしれない。



こうした生活用品、1950年代頃まで普通に使っていただろうし、
洗濯物の干し方、いまも変わらない~
実家のS市もバブルの頃に博物館ができたが展示物は生活用品。
昭和40年代の電気炊飯器などもあり、なんだか展示物に苦心している様子が笑えたのだが、ここも同様なので、いまは笑わない~


地下室への階段。風情あり~

地下では、石器時代がテーマだった。



こんな寒冷地に石器時代から人類が住んでいたのだから、ご苦労なことだ。
これらの石器、いまも見つかるようで、
道路建設現場、学校建築現場から数千年前の墓場や石器類が発掘される。



上階はいきなり20世紀になる。
この荷車、ホロコースト映画に登場しそうな雰囲気。





これらの写真はいずれも20世紀初頭から1940年代のもの。
なにげに、みんな小さくて痩せている。
戦中の食糧事情はどこも悪かったのが証明されている~
幸いなことに、ホロコースト関係の展示はなし!
(ホロコースト物については食傷気味~世界のどこでも知ることができるし)
地元の昔の様子を残しておこう、というのがテーマらしい。
またはあまりに小さい集落だったので、有名な悲劇とは無関係だった地域なのか?

さて、長くなりそうなので、今日はここまで。










自信を持って

2009年02月18日 | 文化
結婚式で、新郎新婦に米を撒く習慣がある。
もちろん、西洋からの輸入物だ。(背景に神社は思い浮かばないし)
「子孫繁栄」
の意味があるのだという。

「米を食べる民族は、子沢山」
という観念が西洋、あるいはヨーロッパ人移住地(中南米など)にはある。
私は科学的根拠のない偏見だ、と思っていたのだが、
ここに住んでからそれは充分根拠のある自然な現象であることを確認した。

ヨーロッパにもいろいろな気候の地域があるが、
私の住む南ドイツ、野菜などの植物の栽培は1年のうちに数ヶ月しかできない。
庭仕事が大好きな義父母と1年を過ごしているのだから、この目でちゃんと確認済みだ。
5月は太陽が強くなり暖かくなるが、8月にはすでに夏とは思えないほど寒い日がある。
9月には完全に庭の葉物野菜は終わりだ。(義父母たちはジャガイモ、にんじん等はやらないみたい)
果実、ベリー類も栽培時期は短い。
シロップ漬けやジャムにして、長い冬に備える。

冬の間、地面は凍りつき、あるいは雪で覆われているのだ。
周辺に広がる畑では、わずかに、砂糖大根を栽培しているのを観察できるが、冷たい大地を這うように生えているその様子、痛々しいくらいだ。

さて、米を主食にしている国々を考えると、それは大抵、熱帯地域周辺を中心にある。

実家周辺に住んでいるタイ人W子さんが言っていた。
「タイは、働かなくても生活できるのよ」
ほうっておいても、植物が育ち、果実や穀類が採れるのだそう。
(これはタイ南部の状況であって、北部は違うらしい。・・・いろいろ面白い話を聞いたのだが、また機会があったらブログ記事にしておきたいな)

近代化以前の暮らしを考えたとき、より豊かなのは米が栽培できる地域であったことは間違いない。
米を栽培できるほど温暖な地域は安心して子孫を残すことができたのだ。

W子さんの話を聞いたのちに、下の本を図書館で発見して、ますます納得したものだ。



すでに夫と交際して数年を経ていた。
付き合うほど、ヨーロッパについて調べるものだから、疑問も大きくなっていった私に答えをくれた1冊だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
近代のヨーロッパ中心主義の思想をヨーロッパ民族がつくった動機は、他の諸民族に対する嫉妬と劣等感である。・・・・・・・・
世界の各民族がそれぞれ主として自分達の土地の産物で暮らしていた近代以前においては、土地が痩せていて気候条件にも恵まれなかったヨーロッパ民族は世界の諸民族の中で一番貧しい民族であった。
もうとっくに嘘であったことがバレているが、いわゆる「未開人」が貧しく惨めな野蛮生活を送っていることを「発見」したのは、近代ヨーロッパ人の探検家たちであった。
ところが、いわゆる「未開人」を貧しく惨めな野蛮生活に追い込んだのは近代ヨーロッパ人であって、そのような「発見」はこのことを隠すために必要だったのである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この内容を中心に、岸田秀センセイお得意の論理が続くが、どこまで科学的に本当かわからないけど、ヨーロッパ人が長く住んでいるこの土地にいる私が「なるほど」と思うのだから、納得させる部分は大きい。
(去年の帰省時に買って、持ってきた~)

さて、私たち極東洋人、ヨーロッパを歩くときは
「野蛮で未開な人々」
と見られていることも多い。
これはヨーロッパ人より体格等の容貌が見劣りする部分を、ヒトの原始的な感覚が軽い嫌悪を感じさせているものと理解して、半ばあきらめなくてはならない。

が、日本人(または日本周辺諸国の人々)がいまだにヨーロッパ人に対して劣等感を抱くのは私は疑問がある。

日本人がヨーロッパで生活したとき、単に生活習慣の違いの不便さでない不便さを感じることはしばしばで、
「どうして、こんな不合理なことするのぉ~!!」
とキレそうなる。
日本人はもっとヨーロッパに対して、自信を持っていい、言いたい私。
だめ?










2枚送るともらえる

2009年01月06日 | 文化
スーパーで買ったキッコーマン醤油。
いつもと違い、ビンの首の部分になにやら印刷物が巻いてある。
フィスラーのロゴマークとフライ返しの写真、短い文章の中に「schiken(送る)」という単語と、キッコーマンのフランクフルトのあて先が。
このいくつかの情報だけで「これって、全員にプレゼントだな」と私は読めちゃったのだ。
さらに目を凝らして見ると(読む、のではない)2、という数字もある。
「ははぁ~ん、2枚送るのだな」
翌日にもう一本醤油を買いに走った。


150ml入りで一本2ユーロ、約260円。
日本のキッコーマン醤油と比較するとバカ高い。
日本からの輸入品ではなく、ヨーロッパで生産されているヨーロッパ市場向けの商品らしい。
(日本のものより塩分が高いそう)
幸いなことに煮物などを私はここでしないので、この小さいサイズでひと月以上使える。

ここではたと気づいた。
この1年のここの生活で今回のキッコーマンのようなキャンペーンが他にあっただろうか?
この商品のバーコード何枚集めて送ると、これをもらえる、とか当選する可能性がある、とか。
言葉の壁が高い現在の私、もしかして見逃してきてしまったのだろう。
でも、なあんとなく、日本より少ないのではないか、と感じることもある。

さしあたり必要でもないフライ返しのために2本も同じ商品を買い込む気力がドイツ人にあるかどうか、疑問に思う。



試供品などはいくつか請求してもらったことがある。



これは、香水の試供品。
細長くて小さい瓶入りが来るのかと期待していたら、はがきに張り付いてやってきた。
こ、これだけかあ~と、思っちゃった~

日本のように「このマークを送るとこれが当たります!」といったものは、まだお目にかかっていない。
(しつこく繰り返すが、言葉の壁もあるので見えていないだけかもしれない)
もしかしてぇ~、やっぱり日本のほうが商売がうまいのでは、とも思ってしまう。
今回の醤油だって、日本の会社のものだし。
日本から来た社員が「日本ではこういったやり方で販売促進をしています」
と、強引にやっているのでは?
ドイツ人社員は「そんなの効果ないぞ」と思いながらもしぶしぶ従っているとか。

日本人の私はプレゼント欲しさにすぐにもう一本を買ったが、ドイツ人には効果があるかはなはだ疑問だ。
あるいは、このキッコーマンのキャンペーンをきっかけに他社も真似るようになるとか・・・
そうなると、買い物ももう少し楽しくなるかもしれない。

フライ返しプレゼントは「品がなくなり次第終了」
ということが書かれてあるので、明日にでも送らなくては!
(たぶんね、敵は少ないと思うけど・・・いや、在住日本人が皆応募するかもしれないし・・・いや、用意しているフライ返しの数がそもそも少ないかもしれないし)
届いたら、また報告する予定


追記
そういえば、20世紀フォックス(ドイツ)のDVD3枚の中に入っていたキャンペーンカードを送ってDVDを1枚もらったことがあるのを思い出した!
ここにも、プレゼントの類はあるのだ。
日本のようにテレビコマーシャルや、売り場で大々的に宣伝しないのでその存在に気づきにくい。









初買い物

2009年01月02日 | 文化
ここには「初売り」なんてものは存在しないのだけど、とりあえず、私的には初売りでいい買い物をしたので報告。

無駄にたくさんあると思われる「H&M」。
この人口10万人強の街に私が知るだけで2店舗ある。
私にはいまひとつ、品質が気に入らず、いつも見るだけの店だ。
日本進出で大騒ぎしているのがうらやましいような、ばかばかしいような・・・・
日本のはきっと、もっともっと上質でいいデザインの商品が並んでいるのだろうな~


これが、今日手にいれたハイネックTシャツ。


15ユーロ(約2000円)が5ユーロ(約650円)だぁぁ~!


数日前から、ユニクロで買ってもらおうと検討していたタートルネックTシャツ。
実家に電話して頼むか頼むまいか悩んだ。
ちょうど同じくらいの690円になっていたのだ。
頼んで買ってもらう負担や送料を考えると、やはり高いものになる。

冬物の割引時期に入り、だめもとで探したら、H&Mであったのさ~


サイズ表示は販売国によって変えているものと思われる。
が、取り扱い表示に使われている部分は万国共通のようである。
英語から始まり、最後のほうは日本語で終わるようだ・・・

サイズといえばこれはSになっているが、これをこのまま日本での販売には難しいだろう。
着丈が明らかに日本の標準より長い。
そういえば、11月の帰省のときに服をいろいろ見て歩いたとき、なんとなくセーターやシャツ類が寸足らずに見えたものだ。
ヨーロッパ人は胴体も長いのだ~
おそらく、日本向けのH&Mはヨーロッパと全く違う商品に違いない。

もちろん、私にも少々長いのだが、まあ、Tシャツの長いのはどうにでもなるから大丈夫。
欲を言えば、もう少し明るい色のものが欲しかったのだけど、体裁よく着用することができる成人用の衣類を手にいれることができたことだけでも喜ばなくてはならない










クリスマスの準備

2008年12月10日 | 文化

12月になると、街なかも家の中もクリスマスモードになる。




もちろん、義母が飾ったもの。
子供の頃から、家庭でのクリスマスには縁のなかった私。
宗教的な背景を考えると、なんだか参加したくないが、そんなに難しく考えないで「暗いヨーロッパの冬至のお祭り」とでも思って、便乗することにしよう。

ところで、実家の親に気づかされた話。
「年をとると、節約したがる」
そういえば、いままでの私の経験でもあったな。
人種国籍を問わず、高齢な人は若者よりエコ生活の傾向があるって。

数ヶ月前から義父母は「もみの木を切り倒す」と宣言していた。
クリスマス前にもみの木を切り倒すなんて、なんだか不吉。
庭の中央にある高さ15メートルのかなりの高さの木、35年前に植えたそうな。
そのままにしておくと危険、というのが理由。
業者に頼むと数百ユーロかかる、というので義父母が切ることになった。




後から聞いたのだが、もし、この作業で怪我をしても医療保険を使えず、自費で支払わなくてはならないのだとか。
う~ん、やっぱり、数百ユーロ支払っても、業者に頼んだほうが安いのでは?







夫婦二人で、2日間かけて、切り倒した。
わたしは、というと・・・
ここのところの外気温は1~3度、とても外に出る気になれない。
家の中からこっそり観察するのみ
たとえ「手伝いましょう」と声をかけたところで断られると思う~
木の下をうろうろした挙句、落ちてきた枝に当たり、ひいひい泣くのが関の山ぁ~

これで、数百ユーロの節約が出きたわけだ!
おまけに、義父母は大好きな庭仕事を楽しんだ。
節約というより、やはり庭仕事が好きだから自分達でやったのだろうな~
ああ、幸せな義父母、東京周辺に住んでいたらまず不可能な趣味だぞう!



この切り倒されたもみの木は、暖房用の薪になるのだそう。
適当な大きさに切って、2年間放置して乾燥させる。
すでに5年分の薪の備蓄が我が家にあるそうなのだが「まだスペースがある」のでもっと貯めこむらしい。
しばらく義父は薪作りの仕事を楽しむだろう。

わたしは~
何もできないかな、ああ、役立たずの嫁・・・







電子レンジが来たぁ

2008年11月09日 | 文化
数週間前、義母の妹から電子レンジをもらった。
義母の妹は新しい物好きのようだ。
我が家にやっと文明の利器がやってきた。

据付場所決定に少々時間がかかった。
義母が長い間反対していた理由は「置き場所がない」
日本の所狭しといろいろ並んでいる台所を知っている私には嫌味にしか聞こえない。
いや、嫌味ではないのだけど・・・
台所も見目麗しく物が並んでいなくてはならないのだ。
でも、食器は欠けていてもいいのよね、変。

結局、壁ひとつ向こうの食料小部屋に置くことになった。



まあ、いいのだけど。
なんだか、倉庫に電子レンジだよな。
この小部屋、食品保存のため窓を半開きにしておくので寒いし・・・

冷凍庫用にコンセントがひとつしかなかった。
さっそく、義父の出番。
数時間で新しいコンセントが出来上がり、このように据えつけた。

ところで、義父はアースを付けていなようだった。
親戚からのもらい物、箱や説明書など一切ない。
ここは電圧が高く、危険である。
義父にこのことについて尋ねるのはプライドを傷つけるような感じがしたので、実家の父に電話した。
りす「ここのお父さん、電子レンジを知らないから、アースをつけていないようだ、どうする?」
父「今度、帰ってきたら、やり方を教えてやるからそれまで電子レンジを使うな」
ということになった。

夫はそういった家庭内の細かいことにはほとんど無知である。
訊いてみても無駄と思ったが、一応訊いた。
「アース、ってなんだか知っている?」
なんだか、本当に人をばかにしたような質問だよな~でも、夫は電子レンジを使ったことないし
すると、なんと、知っていた!



これは、コンセントだ。
上下にある金属片がアースなのだそう。
ふおおぉぉぉ~
ちょっと、感動。
なかなか、ドイツも進んでいるじゃあないか
すべてのコンセントにアースつき!


左は電圧の低い電気製品、右は電圧の高い製品の電源プラグだ。右のには金属片が見える。これがアースなのだろう。

安心して電子レンジを使い始めた。
が・・・
ブオオオオーーーー
日本のそれと同じくらいの音がするのだが、普段「節約」を仕込まれている私にはこれは大量の電気を使っている証明音に聞こえる。
使用中はひどく落ち着かない。
調理終了の「チーン!」の音、これも「電子レンジをまた使ったぞ」と家中に響かせているようで、怖い音だ。

そういうわけで、びくびくしながら電子レンジを使わせてもらっている。
















まともな食器が欲しい

2008年10月31日 | 文化
        

ピントのあっていない写真で申し訳ない。
記録したいのは、欠けている部分だ。
これは夫の常用しているマグカップ。



私が使っている、マグカップ。
上から下までまでひびが入っている。
中のお茶が染み出ているぞ。危険だ!

ところが義父母はこのような食器をちっとも危険ではないと思っているらしい。
うちは普段使い用の食器のほぼ全部が欠けたり割れ目があったり、こすっても取れないしみがあるのだ!

はっきり言って、普通の感覚をしていると思われる日本人の私の目からは、
貧乏臭いことこの上ない。

日本の家庭がヨーロッパ製の高級食器を普段使っているのを考えると(もちろんそれぞれの趣味性などによりけりだが)
まともなコーヒーは輸出用で、生産国はカスみたいなコーヒーを飲んでいるビンボー国のようだ。

おっと、言い過ぎたか・・・
ごめんなさい。

レストランで、やはり欠けた食器で料理が提供されたことがある。
日本では、考えられないことだろう。

他の一般家庭はどうなのか、興味があるところだが、
客として他家に行くと、普段の食器は使わない。
来客用の、ちょいとおしゃれな食器が出てくる。
(それでも、日本人がもっているような有名ブランドはまだお目にかっかっていない)
日本人女性・ヨーロッパ人カップル家庭に行くと、日本人の感覚で食器を選ぶので欠けた食器を使うことは珍しいだろう。

形がある限り使い切る、精神は素晴らしいと思うのだけど。
外出時の服装の色使いに気の遣い方から考えると、食器のしみが気にならないのは不思議に思う。
皮膚のしみは「日焼けの代償」→「日焼けは南国」→「南国に行く金がある」というステイタスだから、食器のしみも同様か?!
そんなわけないよねぇ~

夫も「うちの食器は汚い」と思っているようだが、なにぶんこの家の支配者は義母、家庭内の備品の勝手な処分は許されない。
1ユーロ程度で買えるカップもたくさんあるのに新しく買うと、義母の機嫌を損ねる。

そういうわけで、今朝もこの怖~いマグカップがいきなり割れて熱湯が飛び散らないことを願いながら朝食を終えたところ







冬支度

2008年10月25日 | 文化
スーパーに腹巻が売られていた。
義母は腹巻が日本にあることを知らないようだ。
ドイツの特産品、と言わんばかりに
「これは暖かいのよ~
と、私に説明。
「りすに買ってあげるわ、欲しい?」
せっかくの義母の申し出、特に腹巻の必要性を感じていなかったが、買ってもらった。
あとで義母に、
「あなたのお父さんにも一枚買ったらどう?」
と、言われた・・・
「日本にもあります」
と答えることはできなかった・・・





この、パッケージの写真、日本の販売では使われないだろうなぁ~
腹巻一丁で見つめあう男女・・・(いや、パンツもはいているけど)
これをみて「この腹巻、欲しいなあ」と思うのがヨーロッパ人なのだろうか。

裏を見ると、ヨーロッパ各国語での品質表示がある。
ということは、ヨーロッパ中で腹巻が愛用されているわけだ。
意外な真実!
へえぇぇぇ~、腹巻ヨーロッパ人~

男女兼用のSサイズ、もちろん私には大きい。しかも、かなりの厚手。
ウサギの毛40パーセント入り、温かい~
ここの成人女性用ジーンズ一番小さいサイズ34のウエストがまだ大きい私、この腹巻でサイズを調整できることを発見した。
ファッションモデルも、撮影用の衣類が大きいときは後ろをピンで留めたり、腹巻をしたりするそうだから、私もまねしちゃおう、腹巻~




一戸建ての家屋の多くは、薪ストーブ、あるいは暖炉を持っている。
就学前の頃に描いた家の絵、煙突から煙が出ていることが多かった。
「うちにもこの辺の家には煙突がないのに、どうして私が描く時は煙突を入れたくなるのだろう?」
と思ったものだ。
知らず知らずのうちに、ヨーロッパの影響があったのかしら。
いま振り返って考えても不思議だ。



薪、はもちろん木材。
国内の森から生産されるらしい。

日本で2件ほど、薪ストーブを使っている家庭を知っている。
灯油暖房とは違い、やさしい暖かさで心地よいものだ。




うちは、暖炉ではなく、壁が暖まる仕組みになっている。
青森に住んだことがある知人がこうした暖房があったことを話してくれた。
日本にもあるのだなぁ~
「この辺り」と書いたところに、木材を入れて点火する口がある。



これは反対側の居間の壁。
かなり熱くなる。ここに背中をくっつけて過ごすのは気持ちがいい。



これは以前、暖炉だったみたいだ。
今ではクッションや敷物で埋まっちゃている。
わかるなぁ~、きっと、掃除が大変だったのだろう。
灰が飛んで、毎日きれいに掃除する手間を考えると、
薪ストーブなんか、要らない~!
と、思ってしまう。

いや、スイッチひとつでセントラルヒーティングは稼動してくれる。
薪ストーブは、点火も大変。
もう一度~
薪ストーブなんか、要らない~!

勤勉な義父母がせっせとやってくれるから、薪暖房を楽しめる私。
ああ~
怠慢なわたし~




★追記★

今日10月26日(日)午後3時の気温。
たった、4度・・・号泣・・・

 

近所を散歩したとき、煙突が気になってみると・・・
ほぼ、全部の家の煙突から煙が!!!





風邪治療

2008年10月19日 | 文化
先週から風邪を引いたのだが、甘くみたせいか、はたまた義父母が在宅していなくて羽目をはずしすぎたせいか、なかなか快方に向かわない。

夜、就寝時になると咳が止まらなくなった。

今日は、本格的に風邪治療に励んだ。

義母は本格的な医薬品を使わず、以下のようなものを出してきた。



私は子供の頃、喘息を患っていた。
同じような道具を使った記憶がある。

これは中に熱湯をいれ、薬剤を溶かし、その蒸気を吸うしくみ。



箱に印刷されている使用法。



溶かす薬剤は日本で言う「メンソレータム」。
「胸にも塗りなさい」
と、義母命令。
あれ子供の頃の実家のやり方と全く同じ
吸引後、しばらくは咳が止まる。



上の写真は咳止めシロップ。
これは、本格的な医薬品ではないと思う。
なぜなら、2,3年前、日本で私が喘息を発症したとき、夫がドイツから送ってくれたのだが、税関のお咎めなく家に届けられたからだ。
(一般人の医薬品の海外発送は難しい)
ちなみに、その2,3年前はよく効いたが、今回の咳にはいまひとつ




これは咳止め効果のあるハーブティー。
ヨーロッパに育つさまざまな薬草で作られたティーバッグ状態の製品。
これを飲んだ後、しばらく咳が止まるので、私には効果抜群。
しかも、おいしい(ドイツ人には苦くてまずいものらしいが)

こんな風にして、義母流の風邪治療を実行中。
ドイツの家庭の標準がこうなのか、あるいは義母がこだわるやり方なのか、わからない。
日本の様に、すぐに病院、という風にならない。 
あ、私は日本ででも、風邪くらいだったらなかなか病院に行かなかったものだけれど!


具合の悪い私を目の前に、義母は戦後のドイツの医療保険システムがどのようにできあがってきたか説明していた。
日本にいた頃、読んだり聞いたりした印象では、日本よりずっと早く導入され、優れたものだった。
が、義母の話ではほぼ、日本と同様である。
義母の実父は義母が子供の頃病気で亡くなっているのだが、医療保険が一般的でなかったので、高くて、医療を受けることができなかったとか。
(以上、風邪でふらふらの脳みそで聞いたドイツ語の情報・・・つまり、正確ではないかも)













バガボンド ドイツ語版

2008年07月21日 | 文化
夜さんのブログを読んで、買ってしまった。
じゃじゃ~ん!



2週間ほど前に、この辺りではかなり大きな本屋が開店した。
買うものはないけど(読めないので買えない)、見学がてら行って見たら、少々の漫画コーナー。
背表紙を見ていくと・・・
あれ?夜さんのブログと同じ?、とびっくり。
10年近く連載されているそうだが、私は全然知らなかったのだ。

ぱらぱらとめくると、「もしかして、読めそう」の印象。
6ユーロ50セント(1100円、日本では560円だそうで・・・いいなぁ・・・)
お買い上げ~




ベルリンやミュンヘンなどの大都会に住んでいれば日本の物品が手に入りやすいだろうが、ここは人口10万人の小都市、日本語書籍の需要はほぼない。
売っていないので、日本語の本は買えない私。
日本アマゾン→実家→りす、経由もあるが、ここはひとつ、ドイツ語力向上をかねてドイツ語版バガボンドに挑戦してみることにした。

幸いなことに、文章が少なく、絵の美しさを中心に楽しめる作品であること、擬音語のほぼ全部が訳者の怠慢のためか(?!)、そのまま日本語で残っていることなどがあり、半日ほどで1巻を読み終えた。
よかったぁ~

巻末を見ると、訳者のあとがきが・・・
日本語のアルファベット表記とドイツ語読みの違いの説明、宮本武蔵、江戸時代についての簡単な説明などがあった。一番面白かったのは、「宮本武蔵は当時の日本人としてはとても大柄で、185センチあった、これは訳者の僕と同じで、しかもアーノルド・シュワルツネッガーもそうだ!」と書いてあったこと。

さらにその裏のページを見るとこの本が「第4版」であることがわかった。
ドイツでの初版ははっきり書かれていないが2007年か2008年のようである。
1年ほどで4回も印刷した、ということはもしかして、凄くないか?!
ドイツ人のバガボンドファンがたくさんいるのかしら?

早速、今日は2巻を買いに行ったが、店頭には無し。
注文したら、「明日の午後にここに届きます」とのこと。
は、はやっ!日本の本屋より速い?
炊飯器交換のときもその速さにたまげた。
意外にもドイツはサービスの速さがあるのかも?


私のようなドイツ語初級者にも読めちゃうこの作品、ドイツ在住の日本人にもお勧めしたい。








Lee 9月号

2008年07月19日 | 文化
Lee 9月号にうちの近所の街、インゴルシュタットの生活についての記事が載るようだ。

5月下旬に、ここの新聞(Donaukurier、ドナウクリアー、ドナウのメッセンジャーとでも訳せる名前)に「日本の女性誌の記者が取材に来た」という内容の記事が載った。
記者の女性とカメラマンが並んで、ここの新聞社の取材を受けている様子の写真入だ。
5月に掲載当時、ドイツ語力不足の私には新聞記事を読むのが困難で、ブログに書くのを考えてしまっていたのだ。

約2ヶ月ほうって置いたその新聞を捨てようと思ってもう一度読み返したら、ちょっとはわかる感じなので、お知らせすることにした。

インゴルシュタットに住むドイツ人男性と日本人女性夫婦の、ここの暮らしぶりが載るようだ。
ドイツにお決まりのイメージ「環境に配慮した生活」という言葉が、でてくると思う。

使わない電気はすぐ消す、などドイツ人は徹底している、などもあった。

移動手段に、徒歩や自転車を使う人が多い、ともある。

記者は自転車専用道路があることに感激していたようだ。

ふうん~へえ~
そうなんだぁ~パン屋には行かなかったのかなぁ~、衛生観念の違い、なんかテーマではないだろうから、載らないだろうな~




発売日は来月7日。
私は手に入れにくいので、読むのを諦めている。

いったい、どんななのかな~
読めないのに楽しみ~






パン屋にハエ

2008年07月08日 | 文化
うちの近所には酪農農家があるせいか、あるいは庭で堆肥を作っているせいか、ともかく不衛生にしているわけではないのにハエがたくさん生息している。

義母など、慣れたもので、ハエを素手で捕獲することができる。
止まっているハエに静かに片手を広げて近づける。
ハエがぼうっとしているところをぱっとつかむのだ。
生け捕り・・・・
次に、何回見てもショッキングなシーンなのだが、両手でハエをもみもみして殺害。
きったねぇ~
手を洗いに行くかと思いきや、そのまま料理や食事を続けていたりするので、ドイツのハエは「病原菌を運ぶ害虫」という烙印がないのかもしれない。
ううう・・・きったねぇ~
確かに、ここに来てからほぼ毎日義母の手料理を食べているが、具合が悪くなったことはない。
でも、きたないよね~

気温が高いこの頃、バスの中にもハエがいる。
いったい、どうやって、何のために(バスの中にはハエの好物はないはず)乗ってくるのだろう。
日本でバスにハエが乗っていたら、苦情殺到だろうなぁ~
きったないバスだって。

もっとすごいのは~
パン屋にハエがいる・・・・
こちらのパン屋は日本のように自分で選んでレジに運ぶスタイルはまだ少数で、対面式で店員に希望するパンを取ってもらい袋に入れてもらうのだ。

下の写真は夫の陰に隠れて撮った店内の写真。



一見きれいだが~
この日、この店、このショウケースの中に、ハエが一匹ぶんぶんしていた・・・
これは、決して珍しいことではなく気温の高い夏季にはどこのパン屋もハエが1,2匹、または蜂もついでに何匹かいたりする。

店員もその昆虫類を始末する様子もなく、ぶんぶん勝手にやらせている。
下手にハエ叩きなどでつぶしたら、商品に影響するからかしら?
義母のように素手で周囲を汚さずに捕まえることができないからかしら?

日本で、客の目の前でハエがたかったパンを売る、なんて考えられないことだ。
いやぁ~、ドイツ人、細菌類に強いのか?!

もっともっと凄いのは、店によっては、店員が素手で注文のパンをつかんで袋に入れることだ。
代金受け渡しも、その手でやる。
その都度、手を洗うなんてことはない。
少し前、わたしの拙いドイツ語がよく聞き取れない店員は
「これですか?」
と、ショウケースの中のパンを指先でぐいっと押し付け、指跡をつけた。
わたしはもちろん「違います、いらないです」と答えてやったぁ~

こうした販売方法について、問題になったことはないのだろう。
病人や死者がでたことがない、ということだ。
まあ、安心して食べていいということだな・・・

そういえば、トイレや道端の犬の排泄物にハエが群がっているところを見たことがない。
もしかして、ドイツのハエはそうしたものに興味がないから、きれいなのかしらん・・・
それを知っているドイツ人は、ハエに寛大なのかしら・・・?
う~ん、いったいどうなっているのぉ?







アウディ

2008年06月16日 | 文化




うちは村なのだが、ちょっと行った街は人口10万人の日本の常識から見れば小さいのだが、街である。
アウディ本社工場があるところだ。
一度行ってみなくては、と思い、今日、達成した。

だが・・・・
もともと車に興味のない私、博物館もあったのだが料金2ユーロが惜しくなった。
で、一般人が入れるところをうろうろして写真を撮ってきた。

アウディ城下町で、住民はアウディ勤務の人が多い。
また、EUをはじめ、中東からの労働者もたくさんいるようだ。
語学学校には「夫はアウディで働いています」という女性がたくさんいる。
皆さん、出稼ぎ労働者の妻たちだった。(今日知った)

アウディの車がたくさん載った列車が駅を通過するのを見ると「日本に行くのもあるのね~」などと少々感激しながらつぶやいてしまう。
が、夫が言うには、最終工程はハンガリーで行われているらしい。
(夫はアウディ関係者でないので正確な情報ではない)
ドイツの企業も人件費の安い東欧につぎつぎと移っていくらしく、失業者がまた増える、と義母は嘆いている。

この街は観光コースから外れているので、海外からの見学者はほとんどいない。

ものすごい微力ながら、わたしも街の振興に協力するためブログで宣伝~

おこしください、アウディへ!

では、車の写真。












最後に、これはアウディの文字が入ったグッズの数々を売っている店。
もちろん、恐ろしく高いので、見学のみ。


車好きの人にはひどい写真ばかりだっただろうか・・・