怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

夜間外出

2011年12月18日 | いろいろ

このごろ夜間の催し物のお招きが多く、苦労する。
今まで書いているとおり、夫と義母は私の夜の外出を嫌うのである。

音楽家のウルナさんは、私より先に義両親と夫に知り合ったので、彼らの気難しさをよく知っている。
夜の彼女のコンサートに招いてくれたのだが、こう付け加えるのを忘れていなかった。
「ちゃんとおウチまで車で送るから」

会場はウチから北の小さな集落のレストラン。


内部の装飾はこんなテーマ。おもしろい。


飲み物や食事を楽しみながら彼女らの演奏(モンゴルの伝統音楽)を聴いた。
右は地元新聞社の取材。写真を数枚撮っていった。


演奏後にはしばらく観客と歓談。
楽器や音楽、衣装の説明など、今まで彼女は何度やってきたことだろうか。



CDやモンゴルの衣類、雑貨の販売。
けっこう値段がしていたので、私は買うことができなかった~(CDはウルナさんにもらっているしぃ)
聴衆は、モンゴルの支援をしている団体のメンバーがほとんどだった。高齢者が多く、しかもちょいとお金持ちの集団と見た。なるほど。
モンゴルの大草原に憧れるドイツ人は多いらしく、行ったことがある、という人もかなりいる。

さて、歓談が長引いて、22時を過ぎていた。
だんだん不安になってきた私。果たして帰ることができるのだろうか。このまま明日になっちゃうのかしら~
とうろうろしていたら、「りすさん、帰りましょう」とやっと声を掛けられた。

家に着いたのは23時。義母はすでに就寝。
夫はテレビを見ながらパンをかじっていた。何も言わないところを見ると、車で送ってくれている、という安心感があったようだ。
ほっ

ドイツ人E子さんが楽しみにしていたバッハのクリスマスオラトリオのコンサート。
ところが、実家のお母様の急病で、行かれないことになってしまった。

で、私がチケットを譲りうけた。
このコンサート、17時始まりで、終わりはおそらく21時・・・・。
たちまち義母と夫から質問攻めになってしまった。
「何時に終わるのだ」「どうやって帰る?」
挙句の果てには「バッハの作品をりすはそんなに長時間聴くことができるのか?」
これにはムッとした。好きな音楽はバッハ、と宣言していた時期もある(20歳代の頃までさぁ~)私だぞっ。

さて、当日の夜。
同じくE子さんにチケットをもらった初対面のドイツ人と一緒に聴いた。
会場はキリスト教会。日本のテレビ放送で知っていたのだが、ドイツの教会は経費節減のために暖房を抑えているとかで、寒い。
皆、外套を着たままだ。
ここの教会がそうなのかよくわからないが、椅子が非常に座り心地悪い・・・
悪条件が重なる中、贅沢な雰囲気のバッハを聴いていた・・・
がぁ~
どういうわけか、日頃の疲れが出たのだろう、数秒、眠っている自分を発見。

前半が終わった18時30分に決定した。
もう、これ以上ここにいたら、また風邪をひく、と。
後半が始まるのは一時間後。その間にこの寒い会場でうろうろするのも辛い。

隣のドイツ人もそう思ったらしく、私の意見に同意して私を家まで車で送ってくれることとなった。
19時過ぎに家のドアを開けたら・・・
義母が「あら~、早かったわね」と、嬉しそうだった。
おいおいおいおい~あはははは~

チケットにはそれぞれ15ユーロと記載されているが、では合計30ユーロだったのだろうか。
それを2枚買ったのだから合計60ユーロ。
E子さん、ごめんよ~、半分しか聴かなかったけど、黙っておくことにしよう。