怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

パンをまとめ買いして冷凍保存し2,3週間かけて食べきる。

2017年06月18日 | カテゴリー分けするのに飽き
義母が子供の頃は、この集落に2,3週間に一度パン職人がやってきたそう。
パン屋がなかったのだろう。
各家庭などを回って、そこで3,4週間分のパンを焼いていった。
朝食のために朝起きたら近所のパン屋に出かけて焼きたてのパンを手に入れる、というのは今も昔も街中の話なのだろうと思う。

今も、義両親たちは2,3週間に一度まとめ買いをする。
一つ750グラムの品だ。丸のまま買って、自宅で切る。(切るところを撮影したかったけれど、間に合わなかった)
小麦の他、ライ麦、スペルト小麦が使われている。ひまわりやかぼちゃの種、クミンシードなどの香辛料が混ぜ込まれているものが義両親たちのお気に入り。

小袋に分けて、冷凍保存しておく。

台所の調理台の隅にこんな風にその日の分を置いておく。
自然解凍だ。
この茶色い伝統的なパンは酸っぱくて、慣れるまで少々時間がかかる。慣れると一般日本人でもかなり好物になる。
ただ、冷凍したものを室温で解凍してそのまま食べるのは未だに少々抵抗がある。
軽くトーストしたほうがおいしいんだ。
義両親たちはまだ冷凍から完全に戻っていない冷たいスライスも平気で食べてしまう。

家庭用冷凍庫は1950年代以降に普及したものだったそうで、それ以前は常温でパン職人の焼いたものを置いておいたのだろう。
日本の夏場だったら2週間の保存は無理だろうな。
日本では米でさえ「開封後は1ヶ月以内にお召し上がりください」と印刷されてあった記憶がある。
気候の違いで食物の保存状況さえ違ってくるものだな。

ここの集落にも4,5年前にできたムラ店内にパン屋があるけれど、ウチはそこで買ったことは一度もない。
フレッシュなパンとは縁遠いウチの生活スタイル。
これがドイツの典型的な田舎生活のものかどうかはわからない。
近所の人たちがどのようにパンを食べているか観察する機会がないものね。