里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

テイカカズラ

2007年07月01日 | 花 木
山野峡の至る所でテイカカズラの花が落ちていた。

この花は、花弁がスクリューのように捩れた面白い形をしている。
香りも甘くてふくよかなので、この香りに誘われたスズメガが蜜を吸いに来て花粉
を媒介する事から“蛾媒花”と言われるそうだ。

所で、最近“コンパニオン・プランツ”なるものが話題になっている。 
「まさか植物がお酌をしてくれるのでは?」と思ったがそうではなく、近くに置い
たり植えたりしておくと病気や虫を防いでくれる植物の事を言うそうだ。

このテイカカズラも防虫効果があると聞いたような気がするのだが…??

テイカカズラ(キョウチクトウ科、テイカカズラ属)
本州以西で至る所に自生している常緑の蔓性低木。 付着根を出しながら他の樹木
や岩に絡み付いて成長する。
名前の由来は、いずれも藤原定家にまつわるもので、
 ・亡くなった定家を慕っていた女性が、悲しみの余り定家の墓を抱えるようにし
  て亡くなり、その化身が葛になって墓を覆い尽くした事から名づけられた。
 ・後白河法皇の皇女を慕っていた定家が、亡くなった皇女の墓に葛になって絡み
  ついた為に、皇女の霊がその苦しみを旅の僧に訴えた事から名づけられた。
などの説があると言う。 別名に、マサキノカズラやチョウジカズラなどもある。

どちらが執念深かったのかは分からないが、墓にまで纏わりつくとは究極のストー
カーで恐れ入る。  あの有名な歌人も形無しだ!