里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

撫子の仲間達

2007年07月13日 | 山野草
昨日の帝釈峡での野外講座は早朝から大雨が降っていたのに休講にはならず、しか
も参加者も結構多かったと言うから恐れ入る。
横着者の私はもちろんズル休みを決め込んで自宅でごろ寝をしたが、午後はどうや
ら雨が上がったので田島へハマナデシコを見に行って来た。

折り良くハマナデシコは満開で、我が家で栽培している園芸種と見紛うほどの可愛
い花が咲いていた。
しかし、どの植物も野生種を用いて交配し園芸種を作る事が多く、このハマナデシ
コも江戸時代から品種改良をしたと言う程で、野生種と園芸種の区別が難しくて困
ってしまう。

次に咲くのはカワラナデシコだ。 我が家ではもう花が終わってしまったが、これ
こそ園芸種に勝るとも劣らない花が咲くので、見に行くのが楽しみだ。 
自宅で挿し芽で殖やした分もササユリ山へ植えに行かなければならないし、早く梅
雨明けしてくれー!
クリック
ハマナデシコ(→花)カワラナデシコ(昨年、9/15撮影)
園芸種園芸種


ハマナデシコ(ナデシコ科、ナデシコ属)
東北以西の海岸に自生する多年草。 花期は7~11月。
茎の頂部に密集する花は、径が1.5cmの紫紅色で、5枚の花弁の縁は浅く切れ込
んでいる。 葉は、幅が広い楕円形で対生しており、肉厚で光沢がある。
古く江戸時代から品種改良が進み、赤花や白花の園芸種もある。

名前の由来は、浜に咲き子を撫でるように可愛いと言う意味で“浜撫子”と名づけ
られた。
別名の“藤撫子”は花の色から名づけられ、“夏撫子”は夏から秋にかけて咲く事
から名づけられた。

カワラナデシコ(ナデシコ科、ナデシコ属)
本州以西で山地の日当たりの良い草原や川原に自生する多年草。
秋の七草の一つで、花期は7~11月。
茎は上部で枝分かれし、その先に5弁で径が4~5cmの紅紫色の花をつける。 
花弁の縁には細かな切れ込みがあり、糸状に裂けているように見える。
葉は長さが5cmで対生しており、茎と同様に粉白色を帯びる。

名前の由来は、川原に生え可憐な花を咲かせる事から名づけられた。
他に、単に“ナデシコ”と呼ばれたり、中国産の唐撫子(石竹)と区別する為に
“大和撫子”とも呼ばれる。