里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

霊験あらたかなクマガイソウ?

2007年07月09日 | 山野草
昨日はササユリ山へ、クマガイソウ1株と自宅で株分けしたレンゲツツジ11株を
植えておいた。

このクマガイソウは、昨年に続いてご近所の人達から誘われ石鎚神社を参拝した家
内が、大雨の中を7/4に石鎚山から買って来てくれたものだ。 
「1鉢1500円もした!」と少し恩着せがましく言われたが、予てから買おうと
思っていただけに何はともあれ有難く頂戴した。 感謝、感謝だ!

何しろ、伊邪那岐命と伊邪那美命の2番目の子の石鎚毘古神(イシヅチヒコノカミ)
をお祭りしている石鎚山から買って来たクマガイソウだ。 ご利益があるに違いな
く、必ずや無事に繁殖してくれる事だろう。 大いに期待している!
根茎



オオバノトンボソウ

2007年07月08日 | 山野草
この所雨が多かったが久しぶりに雨がやんだので、ササユリ山のオオバノトンボウ
ソウを見に行って来たが、タイミング良く花が咲いていた。

“トンボソウ”の名前が示すとおり、花を上又は下から見るとそのように見えなく
も無い。
何故こんな形の花をつけるのか理由は分からないが、その姿の奇抜さには脱帽だ!
蕾(6/16 撮影)上から見た花
横から見た花下から見た花

オオバノトンボソウ(ラン科、ツレサギソウ属)、別名:ノヤマトンボ
本州以西で丘陵地の林内に自生する多年草。
6~7月に、黄緑色の小さな花を10数個穂状につけ、大型の葉が2~3枚、その
上に小さな葉をつける。 茎には稜があり、翼があるように見える。

名前の由来は、葉が大きくて花がトンボの形に似ている事から“大葉の蜻蛉草”と
名づけられた


ヒオウギ

2007年07月06日 | 庭の山野草
畑のヒオウギが咲いた。
原種か栽培種かはっきりしないが、確かに葉の形が公家が儀式の時に持つ桧扇に似
ていて、言い得て妙な名前だ。

この桧扇なる名前は、他にもヒメヒオウギ、ヒメヒオウギズイセン、ヒオウギズイ
センの他にヒオウギアヤメなどにもつけられていて、何が何だか分からなくなって
しまう。

ヒオウギ(アヤメ科、ヒオウギ属)
本州以南の日当たりの良い山野に自生する多年草。  中国原産の説もある。
名前の由来は、葉の形が桧扇のように見える事から“ヒオウギ”と名づけられ、光
沢のある黒色の種子は“烏羽玉”、“ぬば玉”などと呼ばれる。

花びらは6枚で黄赤色、内側に暗赤色の斑点がある。
鑑賞用に栽培され、赤色花のベニヒオウギ、黄色花のキヒオウギ、花と葉の間隔が
詰まったダルマヒオウギなどもある。

(ヒオウギの名前がつく花達)
ヒメヒオウギヒメヒオウギズイセン



タカサゴソウ?

2007年07月05日 | 山野草
成羽町の夫婦岩の近くに咲いていたこの綺麗な花、シロバナニガナだと思って撮っ
て帰ったのだがそれにしては舌状花の数が多い。

調べてみると、
白色花をつけるニガナ属は、舌状花の数が5~7個をシロニガナ、8~11個を
シロバナニガナ、20数個をタカサゴソウと言うらしいが、変異も多いらしい。

改めて画像を見ると舌状花が21個くらいあるのでタカサゴソウではないかと思う
のだが、それにしては嫌に色が白く、帯紫白色の花をつけるタカサゴソウとは違う
ようにも見える。 何だかややこしくて良く分からない!

シロバナニガナ(キク科、ニガナ属)
全国の日当たりの良い山野に自生する多年草で、ニガナ(黄色花)の変種。
白色花の径は約2cmで、8~11個の舌状花の集まり。
名前の由来は、
齧ると苦いが茹でると苦味が減り、昔から若葉を食用にしていたので“ニガナ”、
それの白花なので“シロバナニガナ”と名づけられた。

タカサゴソウ(キク科、ニガナ属)
本州以西の日当たりの良い山野に自生する多年草
帯紫白色花の径は約2cmで、20数個の舌状花の集まり。
名前の由来は、白花を能の「高砂」に出てくる老人の白髪に見立てて名づけられた
とか。


ミヤコグサ

2007年07月04日 | 山野草
成羽町の夫婦岩駐車場で見かけたミヤコグサ、(画像では判然としないが)良く見
ると三和町で見たものと様子が違う。
調べてみると、三和町の方は花柄の先端につける花数が多く、葉や茎に毛があるの
で、どうも“セイヨウミヤコグサ”らしい。

ミヤコグサと言い、セイヨウミヤコグサと言い、こんな片田舎に“都落ち”すると
は落ちぶれたものだ。
それにしても、和洋種でこうも似たものが存在するとは不思議だ。
ミヤコグサ(成羽町、夫婦岩)セイヨウミヤコグサ(三和リゾートホテル)

ミヤコグサ(マメ科、ミヤコグサ属)
全国の道路脇、草地、海岸などに自生する多年草。 
葉や茎は無毛。 ガクには軟毛がある。
花柄の先に1~3個の花をつける。 花期は4~10月。
名前の由来には、
 ・「昔、都に多く見られたので“ミヤコグサ”と名づけられた」と言う説や、
 ・「中国名の“脈根草=ミャクコングサ”が訛った」などの説がある。

セイヨウミヤコグサ(マメ科、ミヤコグサ属)
ヨーロッパ原産の帰化植物で、各地の道路脇や荒地などに生育している多年草。
葉や茎、ガクに微毛がある。
自生種のミヤコグサに比べ花がやや大型で、花柄の先に3~7個の花をつける。
花期は4~8月。



夫婦岩

2007年07月03日 | その他
高梁市成羽町に、「二見ケ浦の夫婦岩の約2倍で、わが国では比肩する物が無い」
夫婦岩があると言うので行って見た。
それは、備中町役場の近くから成羽川を渡り急坂を一気に登りきった海抜400m
の山頂近くに立っていた。

夫婦岩の公称の高さは、夫岩が12m、婦岩が16mもあるそうで、眼下に成羽川
を見下ろす絶壁の上に立つだけに余計に迫力を感じ、この巨大な蚤の夫婦に圧倒さ
れた。

しかし、良く考えてみるとこの夫婦岩、石灰岩だし足元には亀裂が入っているし、
おまけにこんな絶壁の上に立つだけに何時崩落しないとも限らない。
所詮、夫婦と言うものはこのように不安定だと言う事を象徴しているのか…!?

クリック
北展望台から見た夫婦岩(→拡大)南展望台から見た夫婦岩(→及び北展望台)
クリック
東側から見た夫婦岩(→拡大)東側から見た北展望台



時限爆弾!?

2007年07月02日 | 動 物
6月3日に生垣の中で見つけたコガタスズメバチの巣、最初はテニスボール大だっ
たのだが今はソフトボールくらいの大きさになった。

最初に見かけた蜂は多分女王蜂で3cmを超えるほどの大きさだったが、今はそれ
より少し小型の蜂が何匹も巣へ出入りしている。
どうやら働き蜂らしく順調に繁殖しているようで、このままでは7月中にはサッカ
ーボールくらいになり、蜂の数も何百匹にもなる筈だ。

「こんな輩に襲われたら…」と考えるだけでも空恐ろしい!  
早速始末するとしよう!
テニスボール大(6/3 撮影)ソフトボール大(6/28 撮影)




テイカカズラ

2007年07月01日 | 花 木
山野峡の至る所でテイカカズラの花が落ちていた。

この花は、花弁がスクリューのように捩れた面白い形をしている。
香りも甘くてふくよかなので、この香りに誘われたスズメガが蜜を吸いに来て花粉
を媒介する事から“蛾媒花”と言われるそうだ。

所で、最近“コンパニオン・プランツ”なるものが話題になっている。 
「まさか植物がお酌をしてくれるのでは?」と思ったがそうではなく、近くに置い
たり植えたりしておくと病気や虫を防いでくれる植物の事を言うそうだ。

このテイカカズラも防虫効果があると聞いたような気がするのだが…??

テイカカズラ(キョウチクトウ科、テイカカズラ属)
本州以西で至る所に自生している常緑の蔓性低木。 付着根を出しながら他の樹木
や岩に絡み付いて成長する。
名前の由来は、いずれも藤原定家にまつわるもので、
 ・亡くなった定家を慕っていた女性が、悲しみの余り定家の墓を抱えるようにし
  て亡くなり、その化身が葛になって墓を覆い尽くした事から名づけられた。
 ・後白河法皇の皇女を慕っていた定家が、亡くなった皇女の墓に葛になって絡み
  ついた為に、皇女の霊がその苦しみを旅の僧に訴えた事から名づけられた。
などの説があると言う。 別名に、マサキノカズラやチョウジカズラなどもある。

どちらが執念深かったのかは分からないが、墓にまで纏わりつくとは究極のストー
カーで恐れ入る。  あの有名な歌人も形無しだ!