なんとなく好きで、
その時は好きだとも言わなかった人のほうが、
いつまでもなつかしいのね。
忘れないのね。
別れたあとってそうらしいわ。
川端康成『雪国』
愛は、
この世に存在する。
きっと、在る。
見つからぬのは、
愛の表現である。
その作法である。
太宰治『太宰治全集10』
愛は、
その愛するものを独占しようと願ってゐる。
しかしながら、
愛はそれに成功してしまった後では、
競争もなく、
嫉妬もなく、
退屈で褪め易いものにかはつてくる。
萩原朔太郎『虚妄の正義』
ごく自然に、
だが自然に愛せるといふことは、
そんなにたびたびあることではなく、
そしてこのことを知ることが、
さう誰にでも許されてはならないのだ。
中原中也
愛は欠けたるものの求むる心ではなく、
溢るるものの包む感情である。
人は愛せらるることを求めずして愛すべきである。
倉田百三『愛と認識の出発』
命短し恋せよ乙女。
吉井勇『ゴンドラの唄』
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いいなぁって想う人が現れて
でも、遠くに離れていて
なかなか逢えないけれども
だからこそ
想いは募るけれど
きっと好きとは言えないんだろうな
いつの間にか
それも忘れてしまうのかも知れないけれど
でも
そういう恋は忘れないんだってさ
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