吉川正紀子
広げたる枝に咲かせて梅の花
芽吹きして山々笑う支度すみ
横着の手が届かない蕗の薹
高尾田山人
春椎茸を擬人化で呼び春子さん
いつの日か別れる運命春炬燵
振るときのリズムはチャチャチャ種袋
門屋定
立春や一番搾りグィと呑み
つる薔薇のてんてんてんの赤芽かな
菜種梅雨貯水が増えて有難う
新井文子
垣根越し甘き泣き声通い猫
空高く音符を描く小灰蝶(しじみちょう)
脳トレも三日続かず山笑ふ
二神重則
襟立てて土の匂いや春少し
蝋梅の香りの壁に足止め
黒雲の帯を留める栗の毬(いが)
長井知則
堀江小弥生の似合うおさげ髪
初雷や我家のルンバ俺の番
大谷ロスの年休は春の雪
玉乃井永
技術書の行間遠く目借時
花遍路人生最高の家出
一、二と孫と石段木の芽時
広げたる枝に咲かせて梅の花
芽吹きして山々笑う支度すみ
横着の手が届かない蕗の薹
高尾田山人
春椎茸を擬人化で呼び春子さん
いつの日か別れる運命春炬燵
振るときのリズムはチャチャチャ種袋
門屋定
立春や一番搾りグィと呑み
つる薔薇のてんてんてんの赤芽かな
菜種梅雨貯水が増えて有難う
新井文子
垣根越し甘き泣き声通い猫
空高く音符を描く小灰蝶(しじみちょう)
脳トレも三日続かず山笑ふ
二神重則
襟立てて土の匂いや春少し
蝋梅の香りの壁に足止め
黒雲の帯を留める栗の毬(いが)
長井知則
堀江小弥生の似合うおさげ髪
初雷や我家のルンバ俺の番
大谷ロスの年休は春の雪
玉乃井永
技術書の行間遠く目借時
花遍路人生最高の家出
一、二と孫と石段木の芽時