新井文子
靴ひもを踏んでつまずく草の花
灯り消し影寄り添いて月見酒
ほつれかけ西陽射し込む秋簾
玉乃井永
ツーショットひとり自撮りに赤とんぼ
外気欲湖畔サウナに律(りち) の風
夜霧の高速凝視の二十キロ
二神重則
今年また母と弟秋の蝶
秋の日の翳りは刻の一休み
空蝉や此処に生きたと跡残す
長井知則
五合炊き新米香る湯気揺らぎ
街路樹の雀の学校秋の暮
孫破った繕い多し障子洗ふ
門屋定
二百十日二百二十日と荒れもせず
農機具に子供を乗せて稲を刈り
道聞かれ付いて行きたや秋遍路
吉川正紀子
ショットバーボジョレヌーボーの赤を詠む
台風に袋叩きに遭い花壇
冷奴時代は忘れ湯豆腐に
八木
木犀は知らず金銀の差別感
ちゃっかりだズボンの裾の草の実は
泥つきの大根威張らせ道の駅
靴ひもを踏んでつまずく草の花
灯り消し影寄り添いて月見酒
ほつれかけ西陽射し込む秋簾
玉乃井永
ツーショットひとり自撮りに赤とんぼ
外気欲湖畔サウナに律(りち) の風
夜霧の高速凝視の二十キロ
二神重則
今年また母と弟秋の蝶
秋の日の翳りは刻の一休み
空蝉や此処に生きたと跡残す
長井知則
五合炊き新米香る湯気揺らぎ
街路樹の雀の学校秋の暮
孫破った繕い多し障子洗ふ
門屋定
二百十日二百二十日と荒れもせず
農機具に子供を乗せて稲を刈り
道聞かれ付いて行きたや秋遍路
吉川正紀子
ショットバーボジョレヌーボーの赤を詠む
台風に袋叩きに遭い花壇
冷奴時代は忘れ湯豆腐に
八木
木犀は知らず金銀の差別感
ちゃっかりだズボンの裾の草の実は
泥つきの大根威張らせ道の駅
柄昼新聞に掲載されました。