7月2日から新しい歌仙「祭笛」を始めました。
発句 単調を心得て吹く祭笛 8マンKen 三夏
脇 縣葵つけ牛曳く童 ドスン美穂 初夏
//残念ながら雅なる葵祭は映像で見るばかりです。
三 顔のぞき目覚ましそっと二個置いて 段々
//祭り疲れで寝過ごさないようにと親は心配と安心
四 所長昇進照れる挨拶 miido
//やっと所長になれた! 挨拶が初心な
五 月明かり自社物件のマイホーム JO
//マイホームは自社売出しの物件。どこまでも会社人間。
六 紅葉かつ散る裏の杣山 敦煌
//あ~あ、静かでいいけど駅まで遠いなぁ。
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ウラ一 同級の栞の人に書く夜長 チリ
//秋の夜長借りたままの本を思い出して。
二 男女トリオの続く友情 ドスン
//友人であり兄弟のようであり師である仲間
三 裏道を遠回りして隠れ宿 段々
//気付かれないように友情を裏切る後ろめたさに苛まれながら
四 せせらぎ甘き閨のひととき Miido
//裏道を通りゆく宿はこんなものでしょうか
五 壁壁に描かれているブッダアイ Jo
//目を覚ますとネパールだ。見張られている?。
六 酔へば夢見る凍月の原 敦煌
//捕虜生活の中で、冷たい雪原の月は生きるよすがだった
七 いろり端津軽じょんがら瞽女の歌 チリ
//雪の中肩を寄せ合い三味抱いて泊まり宿では一夜の語り
八 喜怒哀楽に翻弄されて
//色々辛いこともあったが過ぎてみれば夢幻の・・・・
九 何時からか受話器はづれて揺れ続け ドスン
//世の急な変化に 隅にやられたアナログ器
十 掃除ロボットただ黙々と 段々
//誰もいない部屋で掃除ロボットだけが黙々と時を刻んでいる。
11 花万朶インスタ映えの犬連れて Miido
//掃除はロボットに任せ愛犬の写真撮りに
12 レジ袋には四月大根 Jo
//散歩の途中、ついスーパーに寄った。
----------名残の折り---------------
ナオ一 囀りの声が吹き抜くフィットネス
//晩ご飯の買い物済ませ、近くのクラブで軽く運動
二 嗽(うがい)ついでに発声練習 8マン
//なにごとにも 合理的な考え方のお人です
三 残酷な物語読むやうな世に ドスン
//負の連鎖に もう押しつぶされそう!
四 太平の夜は転寝の息 段々
//よき時代を生きた私たちの世代、でも長い歴史の中でみれば
五 蛍籠恋のシナリオ知り尽くし Miido
//ほたるといえば恋めく
六 あのときだけは超熱帯夜 Jo
//マンネリなれど、でもあのときだけは超熱帯夜。
七 病の子残しディズニーリゾートへ 敦煌
//本当にうっかりしていました。まさかこんなことになるなんて…
八 座敷童は七つなる前
//本気の子殺し・間引き「遠野物語」より
九 なんにでも嵌(はま)るタイプでYOUTUBE
//選挙速報とか安倍さんの闇とか忙しい
十 押せば瞬時に株の売買 ドスン
//手元不如意な身には時に薄情な響きをだす
11 清水の舞台に立ちて月を待つ
//仮想通貨の一点張りで人生掛けた大勝負
12 木の実ほろほろ落ちて弾んで Miido
//清水の舞台?木の実は遊ぶ!
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ナウ一 この先に熊棚あると誘う人 Jo
//行ってみよう、と誘われて、深い山に入った。
二 迷彩服のポケットにチョコ 敦煌
//まぁ当分は生き延びられるかな~
三 プラゴミをリアス海岸清掃日 チリ
//崖の狭い入り江にはプラゴミがボランティアの景。
四 八つ当たりとも矢鱈(やたら)蹴る癖 8マン
//諸悪が真面目なふりして罷り通るのみ腹立たしい
五 まったりとほろ酔い肩に花の雨 Arata
//腹立たしさを押さえてのんびりと~
挙句 心にしみる鐘のおぼろに Miido
//殊に雨の日の鐘の音 しみますね