全国的なコロナ禍の中、愛媛県も急に感染者が増えてきました。
今回は参加者も少なく、そのぶん中身濃くて、早々にお開きにしました。
向田将央
睡蓮をただただ眺めそっと立つ
終了の笛で風死すゴール裏
終戦日べっこう櫛とカンロ飴
長井知則
梅雨明けを宣言せよと蝉も急く
過疎の波台風銀座にも飛び火
産直のはね出し桃の旨さかな
八木健
じやれるからじやらしたくなる猫じやらし
ひぐらしが啼けば一面日の暗し
夏至夏至と洗はれウッドデッキかな
二神重則
遠い雲揺らす水田の命かな
遠雷に蝉は上目で葉隠れて
陸風に蛙の声と夜もすがら
𠮷川正紀子
風鈴も複数鳴れば暑苦し
水泳部監督なのに泳げない
暑いねと挨拶するからなお暑い
新井文子
バスタオル髪の雫か缶ビール
陽を食らい昨日今日明日向日葵は
マスク下や薄紅色の茗荷(みょぅが)かな
上甲彰
井戸ポンプ呼び水で呼ぶ秋の水
せっかくだから西瓜の皮でハロウィン
唐辛子種の多さに辟易し
玉乃井永
夏痩よ未だ無縁の我メタボ
蝉時雨母を送りし火葬場
朝顔の今朝もおニューのドレス着て