高齢期の備え

高齢期の備えを考えます

高齢期の備え29:高齢期の住まい(1)

2019年10月04日 | 高齢期の備え
・現役時代の住まいは家族の団らん、趣味、デザインなどに重点が置かれますが、高齢期の住まいは心身が衰えても安全で介助・介護に支障がないことが大切になります。

・高齢期の住まいは大きく分けて今の家に住み続ける場合と見守りや介護のためなどから「高齢者向け施設・住宅」に住み替える場合があります。

・「高齢者向け施設・住宅」とは、一般的にはバリアフリー構造で、食事や介護などのサービスが提供される住まいです。「施設」は介護三施設(特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護療養型医療施設(介護医療院))を、「住宅」はそれ以外(有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、ケアハウスなど)を指すことが多いようです。

・高齢期に住まいの希望としては83%が持ち家や賃貸住宅とする一方で、「高齢者向け施設・住宅」(注)を希望する方も14%おられます(出典:平成25年度高齢期に向けた「備え」に関する意識調査結果 内閣府)。

・高齢期の住まいは、現実に高齢になって問題が起きた時に考えればよいと考える方もおられるでしょうが、住み続けたい場合でも住み替えを考える場合でも現役時代に備えておいたほうが望ましいこともあります。

・住み続ける場合は、新築や改修のときに高齢期の身体に配慮した間取りにしておけば高齢になって実際に不安全や使い勝手が悪くなることは避けられます。

・住み替える場合は、現役時代から高齢者向け施設・住宅に関心をもっていれば必要な情報を入手し、予め資金を用意するなどに活用することができます。高齢になってからでは情報の入手が上手くいかなかったり、場合によっては自分自身で情報が理解できなかったりします。