・高齢期にも健康で過ごしたいというのは誰もが願うところです。そのために、現役時代から将来の自分自身を思いやることが大切です。とはいえ、高齢期に備えるだけに現在を生きるのではないのですから、今を楽しく過ごしたいという気持ちも当然です。そこで将来に備えるうえで何を優先すれば効果的かを考え、優先順位の高いものからできる範囲で将来に備えたらどうでしょうか。
・優先順位は個々人の価値観に因るところが大きいのですが、投稿者は「介護が必要になる可能性をできるだけ低くする」ための備えが優先されると考えます。
・支援・介護が必要になる主な原因は、要支援では関節疾患と骨折・転倒、要介護では認知症と脳血管疾患です。重度の介護を必要とする要介護3以上では脳血管疾患と認知症が介護を必要とする原因の約50%を占めています。
・死亡原因のトップである悪性新生物(がん)は、介護原因からみると支援・介護を必要とされる方のうち2%(出典:国民生活基礎調査 平成28年 厚生労働省)で介護の原因としては上位にありません。
・こうしたデータから脳血管疾患と認知症にならないような備えが優先されると考えます。