・脛に傷を持つ身としてはあまり取り上げたくない病気ですが。
・糖尿病の大部分は、インスリン非依存性糖尿病(2型糖尿病ともいわれる)で、インスリンが出にくくなったりインスリンが効きにくくなったりすることによって血液中の糖の濃度(血糖値)が高くなる病気です。
・糖尿病が強く疑われる方と可能性を否定できない方を合わせた全国の合計は約2,000万人で、40歳代男性では同年代の8.5%、50歳代男性では同年代の23.7%となっています(出典:平成28年国民健康・栄養調査結果 厚生労働省)。
・継続的に医療を受けている方の割合は、男性に比べて女性が多く、また、40歳代後半から増えます。糖尿病の発症リスクは次のようになっています。(出典:国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター ホームページ)
○年齢:1歳歳を取るごとに男性・女性ともに2%上昇
○肥満指数(BMI):BMIが1Kg/㎡増えるごとに、男性・女性とも17%上昇
○糖尿病の家族歴:家族歴があると、男性で2.0倍、女性で2.7倍上昇
○高血圧:高血圧があると、男性で1.3倍、女性で1.8倍上昇
○喫煙:1日20本以上吸う方は吸わない方と比べて、男性で1.4倍、女性で3.0倍上昇
○飲酒:1日1合以上呑む方は飲まない方と比べて男性で1.3倍上昇
・糖尿病による心身へのリスクとしては次のようなことが挙げられます。
○血糖値が何年もの間高く治療されないままでいると、血管が傷ついて、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、糖尿病の慢性合併症がおきる。(出典:国立国際医療研究センター研究所 糖尿病情報センター ホームページ)
○糖尿病によって認知症になる危険性は、正常な場合に比べてアルツハイマー病で2.1倍、血管性認知症で1.8倍高まる(出典:久山町研究ホームページ 九州大学大学院 医学研究院)
・糖尿病になるリスクの要因は年齢、家族歴、生活習慣などとされています。年齢や家族歴は変えられませんが、生活習慣だけは改善できます。高齢になったときの自分のために、今の自分が食べ過ぎ、喫煙を避け、運動習慣を改善しませんか。