高齢期の備え

高齢期の備えを考えます

高齢期の備え32:高齢期の住まい(4)有料老人ホームなどの利用料

2019年10月07日 | 高齢期の備え
・高齢者向け施設・住宅では、居住費・食費などの利用料は自己負担となっています。

・利用料は、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅のように民間企業が運営主体の住宅では利用料だけ(介護費、医療費、交際費、雑費などは除く)をみると埼玉県の平均で月額14万円程度になっています。

・公的な施設である特別養護老人ホームの利用料は月額約8万円となります。

・有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅を終の棲家として85歳から入居したとすると、利用料が月額14万円の場合、利用料だけで総額が、男性(寿命92歳)で約1,300万円、女性(寿命96歳)で約2,000万円となります。

・自宅でつつましい生活を前提とした場合の生涯資金と比べると有料老人ホームなどでは男性で約600万円、女性で800万円ほど多く資金が必要となります。

・利用料の他に医療費、介護費、交際費などは心身の状況などによって必要額が違いますが、さらに数万円上乗せして考える必要があります。

・特別養護老人ホームでは住み続ける場合とほぼ同じ資金ですが入居待機者が非常に多いのが現状で、高齢者人口が増えることを考えるとお住まいの自治体によっては入居が難しい可能性があります。