・脳血管疾患(脳卒中)は脳の血管が破れたり(脳内出血)詰まったり(脳梗塞)して起こる病気で、この疾患のうちでも血管が詰まって起こる脳梗塞が多く全体の7割となっています。
・脳血管疾患は、男性のほうが女性よりも多く、年齢とともに同年齢に占める割合が多くなります。脳血管疾患で継続して医療を受けている方の割合を同年齢100人中の人数でみると、男性の場合、70歳代前半2人、80歳代前半4人、女性の場合、70歳代前半1人、80歳代前半で3人になります(出典:平成29年患者調査の総患者数と平成29年人口推計より投稿者計算)
・後遺症として手足の麻痺や言葉の障害などが残ります。脳卒中で入院された方100人中84人が退院され、退院された方の18人は部分的な介助、14人が全面的な介助が必要になるとの研究結果もあります(出典:秋田県の農村における脳卒中の変遷と現状 日農医誌64巻6号 を基に記述)。脳血管疾患の場合およそ半数が重篤な結果となるといえます。
・脳血管疾患は、生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症、不整脈など)がもとで引き起こされると考えられています。特に高血圧は脳血管疾患を一番引き起こしやすく、血圧が高くなるほど脳血管疾患が起こりやすいとされています。
・脳血管疾患になるリスクを下げるためにも高血圧にならないような備えが大切といえます。