高齢期の備え

高齢期の備えを考えます

高齢期の備え47:高齢期の健康(9)歯周病と糖尿病、入れ歯と認知症

2019年10月27日 | 高齢期の備え
・歯周疾患(歯周病)は、歯と歯ぐき(歯肉)のすきま(歯周ポケット)から侵入した細菌が、歯肉に炎症(歯肉炎)を引き起こし、さらには歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてグラグラにさせてしまう病気です。

・歯周疾患は糖尿病とは悪循環の関係があります。糖尿病になると歯周疾患になりやすく、一方、歯周疾患はインスリンをつくりにくくし糖尿病を悪化させます(出典:e-ヘルスネットを参考に記述)。

・歯数・義歯は認知症との関連が指摘されています。

・厚生労働省の調査研究によると、歯数が20本以上の方に比べて、歯がほとんどなく義歯を使ってない方は認知症になる危険度が1.85倍です。ただし、歯がほとんどなくても義歯を使っている場合の危険度は1.16倍と低くなっています。(出典:介護保険の総合的政策評価ベンチマークシステムの開発 平成22度年研究報告書 厚生労働省)

・義歯を使ってでも歯の機能を整えておかなければ認知症のリスクが高まるということになります。