高齢期の備え

高齢期の備えを考えます

高齢期の備え33:高齢期の住まい(5)利用権とは

2019年10月08日 | 高齢期の備え
・有料老人ホームなどの新聞広告をみるとほとんどの場合「利用権」という用語が使われています。

・住まいに関する権利の種類によって住み続ける権利の強さが変わります。
○利用権:住まいと介護などのサービスを利用する権利です。契約によって権利が発生しますが、契約によってしか保護されません。契約によっては契約解除や居室の移動などの可能性があります。
(住まいの例)有料老人ホーム、軽費老人ホーム、認知症高齢者グループホーム、特別養護老人ホーム
○賃借権:借地借家法によって住む権利が保護され、貸主に正当な理由がない限り住み続けることができます。利用権と比べてより強く保護されます。
(住まいの例)サービス付き高齢者向け住宅、シルバーハウジング、公営の賃貸住宅
○所有権:一般のマンションと同じで、不動産としての権利が発生します。
(住まいの例)シルバーマンション

・高齢者向け施設・住宅を考えるとき重要なのが利用権です。利用権は、有料老人ホームなどにみられるもので施設を利用する権利を契約によって得るものです。契約が全てといっても過言ではありません。もし実際に契約するときには納得できるまで内容を確認しておくことが不可欠です。契約書ではあいまいな事項があれば確認書を取り交わしておくことも一つの方法です。