新「廊下のむし探検」

大阪北部のマンションの廊下で見つけた虫の名前を調べています

廊下のむし探検 ハエ目、甲虫など

2020-09-05 21:10:01 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第268弾


9月4日にマンションの廊下で見つけた虫の続きです。



最初は小型の♂有翅アリです。名前はよく分かりません。たぶん、ケアリ属かなとは思ったのですが。



これはノミバエの仲間です。脛節に基部近くに2本の長い刺が生えているのでノミバエ亜科です。ここから先はよく分からないのですが、何となくネットで探していると、よく似た種をコシアキノミバエとしているサイトを見つけました。学名で言えば、Dohrniphora cornutaです。「日本昆虫目録第8巻」によると、この属の日本産は1種だけです。これはひょっとすると属の検索をすれば分かるかなと思ったのですが、とりあえず文献を探してみました。

G.-C. Liu, "Revision of the genus Dohrniphora Dahl (Diptera: Phoridae) from China", Zootaxa 3986, 307 (2015). (ここからダウンロードできます)

中国産のDorniphora属についてですが、詳しい文献が見つかりました。序文を読んでみると、この属はノミバエ科でも大きなグループの一つで全世界で320種も記録されているそうです。シロアリなどの天敵としても知られているようです。たぶん、日本産も調べればもっと多くの種が見つかるのかもしれません。このうち、cornutaは人の活動と共に全世界的に分布している種のようです。この学名で画像検索すると、確かに似たような種が見つかります。これかもしれません。



これは触角第2節が短いので、たぶん、カミナリハムシだと思います。



これはネコハグモ



それから、コアオハナムグリ



火災報知器にくっついているのはたぶん、ミカドトックリバチの巣?





いつものヤブカと色合いが違うので、「学研生物図鑑 昆虫III」で調べてみると、吻に白帯があるのはコガタアカイエカみたいです。しかも、これは♀です。何となく気持ちが悪いので、あまり近づかないようにしました。





最後は「バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑」で調べてみたら、ササキリモドキ♀に似ている感じです。