9月4日に休耕田に生える草の写真を撮りに行きました。その時にハエがいたので、ついでに撮ったのですが、ブログに出すのを忘れていました。
ちょっとおどろおどろしい感じのハエです。前脚に鎌のようなものがついています。以前にも似たようなハエを見たことがあります。その時はミギワバエ科のOchthera属Ochthera亜属3種の中のどれかというところで終わりました。今回も採集しなかったので、結局は分からなかったのですが、少し文献を探してみました。
P. J. Clausen, "A Revision of the Nearctic, Neotropical, and Palearctic Species of the Genus Ochthera, including One Ethiopian Species, and One New Species from India: A Bicentennial Revision (Two Hundred Years of Ochthera)", Trans. Am. Entomol. Soc. 103, 451 (1977). (JSTORに登録すると読むことができます)
「日本昆虫目録第8巻」によると、日本産Ochthera属Ochthera亜属にはcircularis(ミナミ)、japonica(シキシマ)、pilimana(キアシ)の3種が載っています。このいずれもが上の論文に載っていて、なおかつ検索表も載っています。それによると、前脚基跗節に感覚構造があるかどうかでjaponicaかそれ以外かが分かれます。ただ、写真だとどれが感覚構造か判断できません。この論文には顔面のスケッチも載っているのですが、それと比べると、circularisが一番よく似ています。さらに、国内での分布を見ると、pilimanaは鹿児島だけなので、たぶん、除外できます。ということで、circularisとjaponicaの可能性があるのですが、顔面の形状からcircularisではないかと思っています。
もう一種ハエがいたのですが、採集しなかったので、科もよく分かりません。
ちょっとおどろおどろしい感じのハエです。前脚に鎌のようなものがついています。以前にも似たようなハエを見たことがあります。その時はミギワバエ科のOchthera属Ochthera亜属3種の中のどれかというところで終わりました。今回も採集しなかったので、結局は分からなかったのですが、少し文献を探してみました。
P. J. Clausen, "A Revision of the Nearctic, Neotropical, and Palearctic Species of the Genus Ochthera, including One Ethiopian Species, and One New Species from India: A Bicentennial Revision (Two Hundred Years of Ochthera)", Trans. Am. Entomol. Soc. 103, 451 (1977). (JSTORに登録すると読むことができます)
「日本昆虫目録第8巻」によると、日本産Ochthera属Ochthera亜属にはcircularis(ミナミ)、japonica(シキシマ)、pilimana(キアシ)の3種が載っています。このいずれもが上の論文に載っていて、なおかつ検索表も載っています。それによると、前脚基跗節に感覚構造があるかどうかでjaponicaかそれ以外かが分かれます。ただ、写真だとどれが感覚構造か判断できません。この論文には顔面のスケッチも載っているのですが、それと比べると、circularisが一番よく似ています。さらに、国内での分布を見ると、pilimanaは鹿児島だけなので、たぶん、除外できます。ということで、circularisとjaponicaの可能性があるのですが、顔面の形状からcircularisではないかと思っています。
もう一種ハエがいたのですが、採集しなかったので、科もよく分かりません。