ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

日本人の会

2011-07-24 21:56:40 | Weblog
今日は、上海在住の東京都民の人が集まる会に参加した。
まだお開きではなかったけれど、昨晩少し深酒気味だったので、
今日は早々に引き上げてきた。

いろんな日本人がいるけれど、
今日の参加者は、独身の駐在員が多かったように思う。
私よりも10歳くらい若くて、上海で責任ある仕事をしている
日本企業で働く女性に会って、なんだか羨ましく、
そしてなんだか頼もしく、これが縁で付き合いが続けられればいいなあと思う。

留学は北京だったけれど、仕事は上海、という人もいて、
上海訛りの普通語について、いろいろと文句を言ったり、
上海は大都会なのに、上海語は田舎っぽいと悪口を言ったり、
言いたい放題だった。

みんなそれぞれ、いろいろな縁があって上海に来ているわけだけれど、
自分の高級マンションに籠っているだけではなく、
地下鉄やバスに乗って、出てくる人は、
駐在員か現地採用かは関係なくて、やはり魅力がある。

私は、現地採用だけれども、
体内時計や気持ちはまだ日本企業寄り。
この感覚を、忘れないでいたいなあ、と思う。

それは、日本に帰って仕事をするためではなくて、
現地と日本の違いに敏感でいたいということ。
どちらかにドップリはまるのではなくて、
そこに隙間があることを感じつづけたいということ。

それに、日本のサラリーマンを15年以上もしていたわけだから、
そうそう簡単に、抜けるものでもない。

今晩は、上海でも美味しい煮物が食べられることにも感激した。
なにひとつ、不自由がないところだ。

絶対製造工場

2011-07-24 13:57:20 | Weblog
カレル・チャペック著、飯島周訳、平凡社ライブラリー

1922年に書かれた本を、原発事故が深刻化しているいま読んで、
なんとも言えない、奇妙な恐怖を感じた。

原子力エネルギーは、
たしかに、天地創造に匹敵する「神」のようだ。
「神」はなぜ、このように不完全な世界をつくったのか、
それは「神」なのか、
それとも「神」を必要としている人間が、
日和見的に「神」として祀ったのか。

第二次大戦の勃発から収束まで、
もちろん細部で実際の歴史と食い違っているところはあるけれど、
大きな歴史の流れとして、
まるで戦後に書かれた文章のように記されている。

人類の科学技術は進化し、経済活動は複雑化してきたけれど、
人の心や頭のなかは、それほど変わってはいない。
5月に提出したシナリオ、この本を読んでから書けばよかった。

上海は、突然の雷と大雨。
新幹線の脱線事故をネットで見たときに、一瞬、
むかし、たぶん25年くらい前に、
日本人の修学旅行生が巻き込まれた「上海列車事故」というのがあったこと、
そして、あの緑の車体を思い出した。

元気な人たち

2011-07-24 00:35:46 | Weblog
今朝、やはりゴミ収集の音に6時30分に起こされ、二度寝、三度寝し、
昼過ぎ、近くのスーパーにお水を買いにいって、
あまりの暑さでまた疲れ果て、昼寝をしてから、
上海在住歴10年以上の人たちと食事をした。

全員女性だったけれど、とても元気。
組織ではなくて、自分の能力で、そのありのままで生きている人の強さを、
しみじみと感じた。

外国で暮らしている人にもいろいろといて、
なんとか玉の輿(駐在員)を狙おうとしている人もいれば、
日本で家政婦さんなんか雇っていないくせに、
上海に来て、急に家事を現地の人にさせる駐在員妻なんかもいるけれど、
それはそれとして、付き合うかどうかの問題なんだろうと思う。

ただ、今日会ったような、これだけ元気な日本女性が、
女性に限らず、最近は男性もなんだけど、
日本に帰ったら仕事がないし、と言って、海外に留まるというのは、
国力としては、ものすごくマイナスなんじゃないかとも思う。
現地採用で働くと、当然、その現地で税金を納める。
日本には還元されない。

食べ物にしても、サービスにしても、
海外の方が、よっぽど適正価格のような気がする。
今日、中国人につくってもらった焼き鳥は、
日本で食べるのと同じくらいに美味しかった。
おにぎりもみそ汁も。

やっぱり、上海という都市は、すごいところだなあ、と思う。
とはいえ、昨日と今日、飲み過ぎだ。