ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

中国人のある一面

2012-04-05 21:52:31 | Weblog
今日は、中国人のある一面を見たような気がする。

たぶん発端は、最近無茶な要求が多い会社に対して、
「できることと、できないことがある。
理想論ばかりじゃなくて、ちゃんと現実的な方法を考えなきゃ!」と、
私が、みんなのいる前で、かなりはっきり言ったことから始まる。
もちろん個人攻撃にならないように気をつけたけど、
社員であれば、どこに矛先が向いているかくらいはわかっただろう。

そしたら、一般社員の中国人が急に親切になった。
やたらと話しかけてくる。
昼過ぎに、ケーブルテレビ代の振込窓口がわからなくて考え込んでいたら、
「サイトでたぶん払えるから、代わりにやってやるよ」と。
「いいよ。自分でやるよ」と言ったけど、しまいには振込用紙を取り上げられて、
どんどん手続きをやってくれた。
同僚が自分の銀行口座から払ってくれたので、代金分の現金をその人に渡した。

中国人は、決して面と向かって、言葉に出して「いいこと言った」とは言わない。
それについては、誰も何も言わない。
「いい、悪い」を言わないのは、彼らなりの保身なんだろう。
これは社会的、政治的な理由によるのだと思う。
でも、明らかに距離感が変わる。

じゃあ、そんなに生意気なことを言ったわけなので、
会社の上のほうはどうかというと、これがまた、中国的と言うか、官僚的と言うか・・・。

まるで他人事の一般論を話し合うかのように、
自分の責任を棚上げして、しれ~っと「これは解決すべき問題だ」などと言い出す。
悪びれない。
それどころか、自分が問題点に気がついたかのように、自信満々で話し始める。
で、解決はしない。

この、解決はしない、ってあたりが、らしい、というか、
日本もそんなもんだけど、面白いなあと思う。

読書な1日

2012-04-05 00:18:02 | Weblog
今日は、3連休最後。1日引きこもって読書。
読んだのは『偽情報退散! マスコミとお金は人の幸せをこうして食べている』(THINKER)

社会に出て働いた経験のある人なら、誰でも、
自分のやっている仕事が公平でも公正でもなくて、
単にお金が出てくるところを喜ばせるためだけの
どちらかというとげんなりする仕事がほとんどだっていうことは、たぶん考えたことがある。

会社がお金を払ってくれるんじゃありません、エンドユーザーが買ってくれるからこそです。
そう。確かにそうなんだけど、
自分の能力や労働をお金に換算するのって、よくわからない。

マスコミだって、広告がつかなかったら、何もできない。
だから、広告主の顔色をうかがうことになる。
逆に広告主のことを考えなかったら、できることもできなくなる。

広告がつくテレビ番組や雑誌を発行している出版社と、書籍だけを出している出版社を比べてみる。
書籍だけの出版社の規模が小さいのはあたりまえだ。
個人が出せるお金と、企業とその後ろにいる株主や銀行が動かせるお金は、
まったくその規模が違う。
でも、だからこそ、個人だけを相手にしている出版社には、ポリシーを守れる余地も残る。
ただし、こちらから情報を求めて行かないと、なかなか出会えない。

私は、いまほとんど中国のテレビを見ない。
日本にいたときは、テレビを見始めると必ずついったーも開いた。
報道で疑問があったり、突っ込みたかったりすると、書き込む。
すると、同じような疑問を持っている人が、どこかにいたりする。
それがないと、テレビを見られなくなっていた。

中国のテレビを見ないのは、そこまでの中国語力がないから。
テレビを見つつ、中国版ついったー微博に中国語で書き込んで、
他の人のつぶやきを読むほどの語学力がないから。
中国の場合は、すべて中共が許可しているからテレビ番組も雑誌も出せるわけで、
検閲済みのものだ。
たまに見ると「へえ、ここまではOKなんだ」というように変化を楽しむこともできるけれど、
単に毎日流れている映像を受け止めるだけだけだったら、映画がいい。

昨晩は、土豆网という海賊版満載の動画サイトで、
「超時空要塞マクロス劇場版 愛・おぼえていますか」を見た。もちろん日本語で。
一番好きなのは、廃墟となった地球で、流しにつけられた食器を見たとき、
「変わってないのね」というシーン。

人は、そうそう変わらない。変われない。
だって1日は24時間。たとえ寿命がのびたって、1日に出来ることは限られている。