ひとりで休日出勤していたら、
どこかから、コツコツ、コツコツと音がする。
ついに座敷童か怨霊が出てきたのかと思い社内を見回しても、
何も異常はない。
昼間は見えないのかと思って仕事に戻ると、また音がする。
音の出所のほうに歩いて行ったら、
中国人の同僚が飼っている亀が、じたばたしていた。
1メートルくらいの距離に近寄ると、
首を長くして、こちらをジッと見つめる。
そして短い前足をかく。
これは、犬と同じだ。
お腹がすいているんだ。
そう思ったので、飼い主の同僚の机にあった金魚の餌をあげることにした。
金魚の餌でよかったのかわからないけど、それしか見当たらなかったから。
悩んでいる少しの間に、亀はプラスチックの壁をよじ登ろうとし始める。
そして滑って、落ちて、仰向けになったので、
まずひっくり返してから、金魚の餌をあげた。
亀なんか飼ったことないし、適量がわからない。
食べるかどうかわからないから、試しにほんの少しあげた。
とりあえず仕事に戻ると、また、コツコツ、コツコツ、と呼び始める。
単に甲羅がプラスチックの壁にあたっているだけなんだけど、
どうやら亀のサイズに比べてお部屋が小さいらしく、
すごくストレスがたまっている様子。
一瞬、外に出してやろうかと思ったけれど、
手が届かないところに隠れてしまったらイヤだし、
やっぱりごめん、と思って、もう少し餌を追加した。
どうやら、比較的頭がよいらしく、
「今日見える人影は、餌をくれる」と覚えたらしい。
とにかく、私のほうに、にじり寄ろうとしてくる。
か、かわいいじゃないか。
明日、あの亀が私を見分けられるほど記憶力がいいとは思わないけど、
さすが浦島太郎の昔話に出てくるだけあって、
心が通い合う程度には、賢いらしい。感動した。
どこかから、コツコツ、コツコツと音がする。
ついに座敷童か怨霊が出てきたのかと思い社内を見回しても、
何も異常はない。
昼間は見えないのかと思って仕事に戻ると、また音がする。
音の出所のほうに歩いて行ったら、
中国人の同僚が飼っている亀が、じたばたしていた。
1メートルくらいの距離に近寄ると、
首を長くして、こちらをジッと見つめる。
そして短い前足をかく。
これは、犬と同じだ。
お腹がすいているんだ。
そう思ったので、飼い主の同僚の机にあった金魚の餌をあげることにした。
金魚の餌でよかったのかわからないけど、それしか見当たらなかったから。
悩んでいる少しの間に、亀はプラスチックの壁をよじ登ろうとし始める。
そして滑って、落ちて、仰向けになったので、
まずひっくり返してから、金魚の餌をあげた。
亀なんか飼ったことないし、適量がわからない。
食べるかどうかわからないから、試しにほんの少しあげた。
とりあえず仕事に戻ると、また、コツコツ、コツコツ、と呼び始める。
単に甲羅がプラスチックの壁にあたっているだけなんだけど、
どうやら亀のサイズに比べてお部屋が小さいらしく、
すごくストレスがたまっている様子。
一瞬、外に出してやろうかと思ったけれど、
手が届かないところに隠れてしまったらイヤだし、
やっぱりごめん、と思って、もう少し餌を追加した。
どうやら、比較的頭がよいらしく、
「今日見える人影は、餌をくれる」と覚えたらしい。
とにかく、私のほうに、にじり寄ろうとしてくる。
か、かわいいじゃないか。
明日、あの亀が私を見分けられるほど記憶力がいいとは思わないけど、
さすが浦島太郎の昔話に出てくるだけあって、
心が通い合う程度には、賢いらしい。感動した。