ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

注意事項

2012-03-22 00:39:07 | Weblog
帰宅後、シャワーをあび、洗濯物。

そして、いきなりのピンポンラッシュ。

何事かと思ったら、階下の住人らしき人。
「いま洗濯機まわしてるだろう。漏水してるから、とめろ!」と。

で、洗濯機を見に行ったら、
知らないうちに排水溝からホースがはずれていて、水浸し。

確かに、漏水するだろう。
っていうか、排水溝とホースを固定して行ってくれなかったんだ。
きっと、何回も使ううちに、振動で外れたんだろう。

いやいや、階下の住人失礼!
ということで、タオルで水をすいとって、流しへ。

まあ、排水溝からホースがはずれることは、
日本でもあることなので、別に上海が遅れてるとは言わない。

が、そうなんだなあ。
そうなんだよ。

気をつけなければ。

あとのこと

2012-03-20 21:48:46 | Weblog
父が亡くなって5年なので、いろいろと思い出してみるのだけれど、
つくづく思う。

なんて手間のかかる人なんだろう。まったく。

この「手間」というやつは、もちろん現在進行形なので、
あえて過去形にはしないでつぶやいてみる。

母の周到さに比べ、父はなんて稚拙なんだろう。
「ねえ、あとのこと考えた?」って、本人をつかまえて聞いてやりたい。
聞くと、なぜか照れながら「えっ?」って言うんだろうな。

そして私は「なぜそこで照れるのか、わからない!」と心の中で叫ぶ。
そこは恥じるか、反省すべきところであって、照れるところではない。

ああ、クレヨンしんちゃんだなあ。
「それほどでも~」「ほめてない!」というあの会話だ。

父のことを本当に憎んだ時期にも、
たとえ周囲の誰が私を大切にしてくれたとしても、
父を失った(と信じていた)気持ちを代わりに埋められる人はいないってことは、
ずっとわかっていた。
それぐらい好きで、だから憎もうとしてた。

人はあるとき、ふと、輪を閉じようと思う。
自分は無理をしていた。本心に気がつかないフリをしてた。
でも、あるとき、それを一本の糸としてたぐりよせて、
輪をえがいて結んで、そして閉じたくなる。

それは、ある人との再会につながったり、ある人との別れになったり、
また違う関係性の始まりだったりする。

歩いている道は、未来に向かって一直線に続く道ではなくて、
道はめぐって、ある大切なところに戻るんだと思う。
だから私も、無謀にも、今ごろ上海なんかに来て働いているわけで・・・、
きっと「ねえ、あとのこと考えた?」と母に言われてしまうなあ。

5年

2012-03-20 01:02:00 | Weblog
18日は父の命日だった。
あれから5年。
いろいろあったし、変化もしたけれど、まだ父に捕まったままの部分もある。
昔からそんなもんだった。

さて、『日本探偵小説全集2 江戸川乱歩集』を読み終わった。
ぎっちり文字が入っていて、文庫だけど約800ページ。
なかなか読み応えがあった。
『二銭銅貨』なんて、いまから90年も前の文章なのに、ぜんぜん古くない。

そして、昔はラジオで音読されるのが普通だったからか、
文章の調子も、まったく読むための文章というよりは、
声に出して読むのに適しているような調子で、
リズムがすごく心地よかったし、言葉でわかりにくい表現もなかった。
やっぱりすごい。

ただ、絵を思い浮かべるときに、
かなりの確率で、昔見た天地茂の2時間ドラマや高階良子のマンガの
1シーンを思い出してしまって、
ふと、遠い目をしてしまう。

まあ、人生いろんなことがあって、
いまなんとなくいい感じだから、
よかった。

小足

2012-03-17 20:17:08 | Weblog
今日は午後から仕事をせねばならなかったので、
気持ちを盛り上げようと思った。
そういえば、先日、誕生日だったし、自分へのプレゼントだと思った。

いろいろ理由をつけて、REGALの特売会に行った。
定価ではなかなか買えないけれど、半額くらいになっていると盛り上がる!

私は間抜けの小足なので、
身長が165センチあるくせに、靴のサイズは22.5か23。
ふだんは体重に比べ安定感がないなど、
いろいろな不都合があるんだけど、靴を買うときは結構いい。
だいたいすべての色がそろっている。
これが23.5とか24のボリュームゾーンだと、たいてい黒は売り切れだ。

しかもここは中国上海。
店員さんは、過剰サービスではない。
REGALあたりだと、しっかりとした応対をしてくれるけれど、
日本のような「過剰さ」はない。

つまり・・・、
日本で、22.5の棚を見ていると、
間違っていると思った店員さんが、気をきかせて、
「そちらは、スモールサイズの棚となっております」と言ってきてくれる。
確かに私以外の人は、私より首ひとつぶん背が低い。

でも、私は小足なんだ。
で、棚の前から動こうとしないと、
たまにもう一度言ってくれる人がいる。「そちらは22.5センチです」と。
しょうがないので、「私は足が小さいんで、このサイズでいいんです」と答えると、
たいてい驚いた顔をされ、そのあと足をジッと見られ、
そのあとまた顔をじっと見られ、
(私がヒールを履いていると、その店員さんよりも背が高いので顔の位置は向こうが下)
すごく小さい声で「申し訳ありませんでした」と去って行く。

それが、中国の場合は、こちらが言ったサイズを素直に出してくれる。
「え? あなたが22.5センチ?」みたいな顔はされない。
今日は、迷った末に、23センチを買ってきた。
ふつうに「ありがとうございます」と言われたのみ。

気が楽だった。

女優

2012-03-16 23:30:10 | Weblog
さっき自分のブログを開けたら、
設定した記憶のないファンシーなテンプレートになっていて驚いた。

さて、いま働いているビルの近くで、成人保健系の展示会をやっている。
パネルには、いかにも日焼けサロンで黒くしたような男性と、
なぜか浴衣を着た女性の写真が載っている。
今朝は、スーパーマンみたいな格好をした男性が、
なにやらプラカードを持ってずらりと並んでいた。

まあ、一人っ子政策が続いているわけなので、
こういう展示会が盛り上がるのはわかる。

で、どうやら、日本のAV女優が来ていたらしい。
20代の同僚の中国人女性が、
「AV女優が来てた! AV女優が来てた!
私、最初気がつかなかったんだけど、みんなが写真を撮りながら、
日本のAV女優だ!って騒いでた!」と大興奮状態で帰ってきた。

どうやら、中国語では、
「女優」というと、AV女優を指すらしい。
ちなみに「男優」というと、AV男優。
そうでない俳優さんのことは「演員」と呼ぶらしい。

そして、ひとしきり中国人スタッフとAVについて盛り上がり、
巨乳は中国語でも「巨乳」と書くことを知った。
きっと日本から伝わった言い回しなんだろう。

下ネタは、万国共通で盛り上がれるネタだ。
中国でもしかり。

ひつじ

2012-03-15 23:54:09 | Weblog
今日は、また雨。

昼間、出掛けたらウイグル屋台があった。
シシカバブとナン、各3元なり。



上海料理は甘い味付けが多く、
いつも「塩っけが足りないんだよ」と思うのだけれど、
これは、バッチリ、いい味。

雨に濡れないように写真を撮ったので、少しピンぼけ。



羊の肉は、羊の匂いがするものの、くさくなくてジューシー。
非常に美味だった。

漢民族がやっている屋台で使われている肉は、
何の肉かわからないものも多い。
犬とかネコとか、いろんなウワサがある。

ウイグル族の人がやっている屋台の場合、
よくわからないこともあるけれど、
濃厚な羊のにおいなら、きっと羊肉なんだろうと思う。

最近、ちょっと残業が多いのだけれど、
残業すると、食べる量が増えて、太るんだよなあ。
夕飯を、ダラダラ食べてしまう感じで。

誕生日

2012-03-14 23:32:25 | Weblog
どうやら、また誕生日がめぐってきたようだ。
1年経つのがはやい。

朝、メールを開くと、
友人からのお祝いメッセージが届いていた。
2連続で「もう若いころほど無理がきかない」というフレーズが入っており、
まあ、そういう歳だよなと思いつつ、スクロールすると、
通販サイトからのグリーティングカードが大量に続いた。
ネット通販、賑やかだな。

去年の今ごろは、余震のなか、原発が暴走してて、
誕生日どころではなかった。
そして、もうちょっと前には、チベットの蜂起があった。

そして、日付が変わると祖父の命日で、
その後3日すると、父の命日になる。
いろいろとイベントが目白押しだ。

とりあえず、この1年は、ノリでお酒のがぶ飲みをするのはやめよう。
体内の酸化速度を遅らせる努力をしよう。
あとは、読書をするのと同時に、
もう少し真面目に文章を書いてみよう。

あとは・・・、
どうせ三日坊主だから、考えるのをやめよう。

気分転換

2012-03-13 23:46:27 | Weblog
しょうがないので、もう少し仕事をするか、と思って、
ふと気がついた。
昼間、会社から備忘録として個人宛に送ったメールが届いていない。
どこのフィルターではじかれたのだろう。
プロバイダーのWebメールを開いたけれど出て来なかった。

あのメールは、会社、上海、中国、日本、いったいどこで消えたのだろう。
日本海で溺れている図が頭にうかんだ。
けど、もしかして「送ろう」と思ってただけで、送らなかったのかもしれない。
だんだん自信がなくなってきた。
つまり、もうよく覚えていない。

今日は、毛玉でいっぱいになったセーターとお別れすることにした。
3年以上着ていると思うから、もう寿命だと思う。
セーターって、自宅で洗うと、いまひとつスッキリさっぱり
洗いきれないような感じがするんだ。
ゴシゴシすると、痛むような気もするし。

で、ゆるーく洗うと、蓄積した匂いとか、むにゅむにゅした感じとか、
つまり私臭さが残ってしまうので、
3年ともなるとすっかり加齢臭状態になる。
若いころに比べて、物を捨てるのがもったいなく思えるようになったけれど、
さすがにこれは、もうさよならだ。

さて、むかし母には、夜中に梅干しを食べると胃が悪くなる、と言われたけれど、
どうしてもサッパリしたくて、小さいのを2粒食べた。
気分転換終了。
もう少し仕事をしよう。

下劣

2012-03-13 00:16:25 | Weblog
今日はすごく疲れる取引先に行ったので、もう寝る。
まったく、私は本当に、営業に向いていない性格だ。
だって楽しくないのに、笑えるかっつーの。
やってる仕事を片端から否定されて、笑えるかっつーの。
あんなヤツに、絶対、笑ってなんかやんない。

言葉の端々から、
女に仕事で口出しされるなんて、やだ。
女は若くてピチピチしてて、愛人にしたいようなのじゃないと価値がない。
というニュアンス。

あの~、仕事に来てるんで、仕事させてくださ~い。
いちいちケチつけられると、仕事が進まないんスけど~。

今時の日本では、つまはじきにされるようなおじいさんが、上海にいた。
こういう日本のおじいさんは、国の恥だから、国外に出しちゃいけない。
でもきっと、日本にいられないから、上海に来たんだろう。
まったく。

納品物に「ここのじいさん、品性下劣」って文字を埋め込んでやろうかと思った。

上海には、本当にいろんな日本人が来ている。
変な人もたくさんいる。
日本人同士でだまし合うこともあるし、足の引っ張り合いもする。
きっと、狭い日本人社会だけを見ているから、そうなるんだろうと思う。

私は、どこへ行くんだろうなあ。

2012-03-12 01:16:36 | Weblog
そして、上海という都市を理解したくて、週末には、てくてくお散歩をする。

わかった。最近、江戸川乱歩が読みたくなるわけが。
都市化が進み、「群衆」という層がうまれたとき、探偵小説がうまれる。
上海は、まさに、江戸川乱歩の時代なんだと思う。
決して、日本より遅れているという意味ではなくて。

西洋に開かれた上海という都市だからこそ、だ。



と、この洋館を見かけた瞬間に思った。

その後、引き続き散歩。というか乱歩。
上海の中心から一歩横道にそれると、これから開発される波。

「拆」の文字は、この建物が遠からぬ未来に、取り壊されることを告げている。



自分が住んでいる家の壁に「拆」と赤文字で書かれるなんて、どんな気持ちなんだろう。



いいお家に住めるなら、過去なんて振り返らないんだろうか。
それでも、60歳になったとき、そこで暮らした日々を、懐かしく思い出すのだろうか。

北京でも胡同が消え、一部は観光地としてのこされた。
上海の場合は、租界が保存地区なのだろう。
租界は外国人の世界。
ふつうの人は、移り変わる上海を、いったいどんな眼で眺めているんだろうな。

とかなんとか思いながら、梅龍鎮伊勢丹にたどりつき、
「こんなもんに4000元も払えねーよ! バカらしい」と思って、
ユニクロのタイムサービスにひっかり、
その後、女子会だった。

上海に来てる日本の女性はいい。