豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

うみわたれ

2008年07月02日 | Weblog
THE CONVOY SHOW 久々の新作「うみわたれ」in 広島。


一ケタ台後半列・センターブロックのお席は、観劇にはまことに理想的なお席でした。目線は舞台の役者さんと同じ高さ。近すぎないから、舞台メークやその時間経過による変化なども目に入らないし、舞台全体が視野に納まり、役者さんのお姿も全身が眺められます。視線が同じ位置と言うことは、舞台の役者さんの立ち位置によっては、一対一で相対するわけで、それはかなりどぎまぎと恐縮したりもする状況であります。今回はかなり高頻度のどぎまぎ感を味わいました。

ときに、双子の兄弟は、同じ時に同じことを思い、なかんずく意識せずに同じ行動を取ることがある・・などと言われます。
これと同じように、同じ年、同じ月に生まれた人間同士も期せずして同じことを考えている・・ということがあるのではないでしょうか。
なんて、妄想じみたことを思う理由が昨日の舞台の台詞の中にありました。
少し前、私に生じた疑問は「夢」に関することでした。夜寝てみる「夢」と、未来への展望という意味での「夢」。どちらも同じ言葉で表されるのは何故なのだろう。これは誰もが抱く素朴な疑問かもしれません。ただ、昨夜の「うみわたれ」の舞台で同じ意味の台詞を聞いた時には、ちょっとした衝撃を味わいました。
同じ年に生まれさらに同じ月に生まれたTHE CONVOY主宰のねずみさんと私はほぼ同じものに刺激を受け成長してきたと思われます。何もかもを世代の特徴として一括りにして考えるのはかなり違和感を感じますが、その世代ごとの特徴、醸し出す雰囲気というものは、やはりあるのかもしれないなあと思いました。
「夢」に関するその曖昧さを抱えたまま舞台は進行し、結局伝えたいメッセージは「子どもの頃の夢をもう一度思い出してみて・・・。」だったのかなあ。
ひたすら優しくお洒落な舞台でした。

ゲストのすまけいさん。
ねずみさんが敬愛する彼の存在が、どうメンバーと融合しているのか・・。
これも今回の興味の一つでした。ただただ、自然な佇まいに感服。そのすまけいさんを囲んでコンボイメンバーが彼を暖かく包み込むようなお芝居でした。
先日久々に目にした映画「リトル・ダンサー」のビリーそのもののようなねずみさんに会えたのも大満足。50歳ではなくもしかして15歳?って、本当に思いたくなるようなすんなりしなやかな肢体に目は釘付けでした。えらいなあ、ちゃんとケアされているのね・・。同じく可愛くて繊細さも倍増の舘様にも驚愕。
ストレッチ、ダンスの訓練、その他もろもろの日々の鍛錬でずっとスタイルをキープされているその精神力の強さを見習いたいですね。

いろんな意味で一段落ついた「うみわたれ」でした。
でも、どうして「うみわたれ」なんだろう・・・・・。
あら、何も理解してなかったのかも(汗!)

帰宅後、久々に腹痛を経験。
THE CONVOYの舞台を見た翌日は、観劇中に代謝が上がるせいか、ぐんと体重が落ちているのですが、今朝はそれが際立っておりました。今流行のデトックス効果もあるのかしら・・・。



最後に、小さな声で「独り言」。
「最前列で、『躍動する身体!』エーンド『ほとばしる汗!!』も、見たかったなぁ・・。」
怖くなるくらい粋なお姿、また見せて欲しいです。