豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

二日目

2008年08月02日 | Weblog
昨日見落としたところや、よく見えなかったところをしっかり見ようと出かけた「かもめ」二日目。
やはり、ファーストインプレッションが強力でした。
役者さんの息遣いまで聞こえるお席だったせいもあるのかもしれません。一日目は砂浜に冷たい清水が吸い込まれるように、すーっと素直にお芝居に入り込めたのでした。
同じ公演を続けて二度見るということは、地方ではなかなか経験しがたいことですが、理解が深まることは確かです。でも、印象を刻み込むという点については、一回に勝負をかけるということは有効なのかもしれません。演劇もやはり一期一会の緊張感の下で見るのが良いのかな・・と、少々ぼ~っとした頭で考えながら帰途につきました。

今回の「かもめ」は、演出の方の意向で、新しく翻訳された台本で行われました。
以前の翻訳と今回の訳ではどう違うのでしょう。会場で売られていた「すばる」に掲載されていた新訳(訳者:沼野充義さん)の台本と旧訳(訳者:神西清さん)の対比をしても面白いかもしれませんね。まずは、台詞で聞いた「セレブ」、「へこむ」という言葉を旧訳の中ではどう訳されていたのか探してみることに致しましょう。