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【マンガ100選】その17 のだめカンタービレ

2007年02月01日 04時49分17秒 | マンガ100選
最初に白状するとドラマで初めてこのマンガを知りました。
ドラマ化、アニメ化と相次ぎすでに説明の必要もないほど有名だが、未読、食わず嫌いな方のために。




『のだめカンタービレ』
作者:二ノ宮知子

ストーリー:
桃ヶ丘音楽大学のピアノ科3年生・千秋真一は自他共に認める音楽の才能溢れる学生。音楽にかける熱意や情熱はすさまじく自分にも他人にも妥協を許さない。が、飛行機恐怖症、船舶恐怖症のため、音楽の本場ヨーロッパに行くことができず、くすぶっていた。
そんなある日、マンションの隣の部屋に住むピアノ科の2年生・野田恵、通称”のだめ”と出会う。不潔で変態だが天才的なピアノの才能を持つのだめとの出会いはくすぶっていた千秋を少しずつ変えていく。



本来指揮者を志望していた千秋は指揮科への転科をしようとするが、音大に招聘された大の女好きであり、世界的巨匠でもあるシュトレーゼマンに拒否される。が、シュトレーゼマンが音大に新設したSオケの指揮者に抜擢され、落ちこぼれのSオケメンバーを鍛え上げた千秋は初めての演奏会を大成功に終わらせる。
その後はシュトレーゼマンの弟子として周囲から認知され、長野県で行われたニナ・ルッツ音楽祭にもシュトレーゼマンのお供として参加。

Aオケのコンサートではピアノのソリストとしてシュトレーゼマンとコンチェルトの共演も成功させ、日本の音楽界に少しずつ名をとどろかせていく。
シュトレーゼマン帰国後、大学院に進学した千秋はニナ・ルッツ音楽祭で出会った才能ある学生たちとR☆Sオーケストラを結成、コンサートを成功させる。

一方ののだめは千秋を様々なトラブルに巻き込む毎日だったが、肝心のピアノについては海外に渡りプロになることを奨める周囲に反発していた。が、R☆Sオケで成功する千秋を見て、このままでは千秋と一緒になれないと危機感を抱き、スパルタ指導の江藤先生の指導を仰ぎコンクールの優勝を目指す。
コンクールは本選まで残るものの、練習時間の圧倒的な不足から優勝を逃す。
失意のうちに実家に帰るのだめを心配した千秋は、国内での最後の演奏を成功に終わらせた後、のだめを実家まで迎えに行き、ともに海外に行く約束をする。



フランスのパリに渡った二人。千秋は早速プラティニ国際コンクールに出場し、ジャンという強敵と接戦の末優勝する。一方ののだめは音楽学校に通いレベルの高い勉強に必死になってくらいついていく。そして同じマンションに住む学生や学校で知り合った仲間たちと切磋琢磨しあいながら才能を伸ばしていく。またフランスの元貴族に呼ばれて行ったリサイタルも大成功に終わらせた。

その頃千秋はルー・マルレ・オーケストラの常任指揮者に就任。かつてはシュトレーゼマンが指揮をとっていたマルレオケだが、現在は見る影もないくらい落ちぶれていた。しかし千秋はかつてのSオケ同様にスパルタ特訓で徐々にオケのレベルを上げていく・・・。


感想:
かなり長くなったが最新刊16巻までのストーリーはだいたいこんな感じ。クラシックに詳しくない人でもなんとなく雰囲気は味わえる(碁を知らない人でもヒカルの碁のファンになるような感じ)ので、その点は心配いらない。もちろんクラシック好きならはまれること間違いなし。
ちなみにクラシック好きなミナミとしては、実際に演奏が聞けるドラマの方が(ドラマでやった日本編だけ比べると)良かった。
このマンガの最大の魅力はヒロインでありながら破天荒で変態(部屋がゴミの山だったり、千秋の着替えを盗撮したり、毎晩食事の相伴にありつきにきたり、千秋の寝顔を見てムラムラしたり、千秋が好きなのにかなり図々しい態度をとったり)なのだめの魅力と、それに対する千秋の激しいつっこみに尽きる。この面白さはドラマを見た人なら多少はわかると思うが、マンガの方はさらに芸が細かいので必見。

日本編と海外編を比較してどちらが面白いかというのはファンの間でも話題になるが、個人的にはどちらも面白いと思う。ただ、海外では二人の仲もけっこう進展してて、恋愛色が日本編とは比べ物にならないくらい強いのでいい意味でも悪い意味でも少女マンガっぽくなってると思う。が、ギャグの面白さにますます磨きがかかっているのも海外編だったりするし、日本編のキャラに負けない濃いキャラが続々登場するし、千秋のライバルとなる指揮者も何人か登場するのでやっぱり必見だったりすると思う、、、かな。