いまだにマニアックな人気を誇る忍者マンガ。
『ムジナ』
作者:相原コージ

ストーリー:
卍の里に住む下忍のムジナはある日、父・ゴキブリから、首領のために使い捨ての駒にされる下忍の生き方の悲しさとゴキブリの秘術を教わる。ゴキブリはダメ忍者だと里中から蔑まれているが、それはゴキブリの処世術だった。
だが任務で囮に使われたゴキブリは命を落とす。
ゴキブリの遺志を継いだムジナは人知れず修行を重ねつつも、人前ではダメ忍者として振舞うようになった。
そしてムジナが所属する雲組は抜け忍シロベの追撃や大名の人質奪還任務を経験し、多くの仲間を失うが、その中でムジナはオリジナルの忍術を編み出しながら着実に成長していった。
ある日、首領の圧政に不満を抱く下忍たちがクーデターを起こす。皮肉にもクーデターの首謀者は首領の息子・陣内だった。クーデターに巻き込まれたムジナは首領の殺される場に居合わせたが、実は首領は傀儡で、真の首領が別にいることを知ってしまう。
真の首領により新しい傀儡の首領に選ばれたのはこれまでムジナと死線を共に戦ってきたサジだった。
しかしサジは里の忍者たちの前で、真の首領が別にいることを暴露する。真の首領―外吉―はサジにより里から追放された。
が、外吉は大勢の忍者を引き連れて卍の里の殲滅に現れた。外吉の正体は伊賀忍者の頭領・服部半蔵だったのだ。
次々と卍の里の忍者が殺される中、ムジナは半蔵を倒し、伊賀忍者の殲滅を成し遂げた。
感想:
けっこうはしょってストーリーを書いたが、実はクーデター前までのストーリーがかなり面白い。
このマンガの魅力のひとつは忍術を魔法のように描かず、あくまで科学的(ちょっと無理があるのも多いが)に描き、徹底したリアリズムを追及したところにある。リアリズムと言うのも大げさかもしれないが、忍術をここまで細かく解説したマンガも類を見ないのは事実(だと思う)。
しかしこのマンガの最大の特徴は実験要素だろう。例えば一話まるまる、「突っ込みを入れる」、「効果背景を入れる」など、無駄とも思える実験が話の筋とはまったく関係なく行われている。これが案外面白い。
全9巻と短いが、中身はかなり濃く、エロシーンもてんこ盛りで読む人を選ぶマンガだとは思うが、忍者マンガとしては個人的には「忍者武芸帖」に次ぐ面白さ。
『ムジナ』
作者:相原コージ

ストーリー:
卍の里に住む下忍のムジナはある日、父・ゴキブリから、首領のために使い捨ての駒にされる下忍の生き方の悲しさとゴキブリの秘術を教わる。ゴキブリはダメ忍者だと里中から蔑まれているが、それはゴキブリの処世術だった。
だが任務で囮に使われたゴキブリは命を落とす。
ゴキブリの遺志を継いだムジナは人知れず修行を重ねつつも、人前ではダメ忍者として振舞うようになった。
そしてムジナが所属する雲組は抜け忍シロベの追撃や大名の人質奪還任務を経験し、多くの仲間を失うが、その中でムジナはオリジナルの忍術を編み出しながら着実に成長していった。
ある日、首領の圧政に不満を抱く下忍たちがクーデターを起こす。皮肉にもクーデターの首謀者は首領の息子・陣内だった。クーデターに巻き込まれたムジナは首領の殺される場に居合わせたが、実は首領は傀儡で、真の首領が別にいることを知ってしまう。
真の首領により新しい傀儡の首領に選ばれたのはこれまでムジナと死線を共に戦ってきたサジだった。
しかしサジは里の忍者たちの前で、真の首領が別にいることを暴露する。真の首領―外吉―はサジにより里から追放された。
が、外吉は大勢の忍者を引き連れて卍の里の殲滅に現れた。外吉の正体は伊賀忍者の頭領・服部半蔵だったのだ。
次々と卍の里の忍者が殺される中、ムジナは半蔵を倒し、伊賀忍者の殲滅を成し遂げた。
感想:
けっこうはしょってストーリーを書いたが、実はクーデター前までのストーリーがかなり面白い。
このマンガの魅力のひとつは忍術を魔法のように描かず、あくまで科学的(ちょっと無理があるのも多いが)に描き、徹底したリアリズムを追及したところにある。リアリズムと言うのも大げさかもしれないが、忍術をここまで細かく解説したマンガも類を見ないのは事実(だと思う)。
しかしこのマンガの最大の特徴は実験要素だろう。例えば一話まるまる、「突っ込みを入れる」、「効果背景を入れる」など、無駄とも思える実験が話の筋とはまったく関係なく行われている。これが案外面白い。
全9巻と短いが、中身はかなり濃く、エロシーンもてんこ盛りで読む人を選ぶマンガだとは思うが、忍者マンガとしては個人的には「忍者武芸帖」に次ぐ面白さ。