いわずと知れた医学マンガの金字塔。
『ブラックジャック』
作者:手塚治虫

ストーリー:
モグリの開業医・ブラックジャックが法外な手術料を患者に吹っかけて様々な難手術を成功させたり、時には無料で手術したりしながら医学界や社会に対して風刺をする。

感想:
ストーリーははしょった。全話が一話完結になっているのだが、どの話もクオリティが高く、30年近く経った今読んでも全然色あせない内容だからすごい。
最近夜勤中に一気に読んで気づいたのだが、ブラックジャックが患者(というか患者の家族)に法外な値段を吹っかける理由がわかった気がする。それは命の価値を思い知らせること。特に不治の病に侵された患者にしてみれば、命が助かるならばどれだけお金を出しても助かりたいと願うのが当然。が、その家族はそれがわからない。そういうことをわからせるためにブラックジャックは法外な値段をふっかけてるんじゃないだろうか。

それと、「人間が人間を裁いてはいけない」と言った本人が、ある事情によって人間を襲うようになった動物を殺したとき、「人間が動物を裁いていいのか」という問いかけも胸に刺さる。
こういうかっこいいというか、はっとさせられるセリフが多いのも他の手塚作品には見られない特徴に思える。

今でこそ医学界・医療現場を舞台にしたマンガはけっこうある。だが実際には存在しない病気が出てくるどころか、宇宙人や幽霊を手術する話まで出てきてしまうブラックジャックを超えるマンガは今のところでていない。この理由は考えるに値するものだと思う。
『ブラックジャック』
作者:手塚治虫

ストーリー:
モグリの開業医・ブラックジャックが法外な手術料を患者に吹っかけて様々な難手術を成功させたり、時には無料で手術したりしながら医学界や社会に対して風刺をする。

感想:
ストーリーははしょった。全話が一話完結になっているのだが、どの話もクオリティが高く、30年近く経った今読んでも全然色あせない内容だからすごい。
最近夜勤中に一気に読んで気づいたのだが、ブラックジャックが患者(というか患者の家族)に法外な値段を吹っかける理由がわかった気がする。それは命の価値を思い知らせること。特に不治の病に侵された患者にしてみれば、命が助かるならばどれだけお金を出しても助かりたいと願うのが当然。が、その家族はそれがわからない。そういうことをわからせるためにブラックジャックは法外な値段をふっかけてるんじゃないだろうか。

それと、「人間が人間を裁いてはいけない」と言った本人が、ある事情によって人間を襲うようになった動物を殺したとき、「人間が動物を裁いていいのか」という問いかけも胸に刺さる。
こういうかっこいいというか、はっとさせられるセリフが多いのも他の手塚作品には見られない特徴に思える。

今でこそ医学界・医療現場を舞台にしたマンガはけっこうある。だが実際には存在しない病気が出てくるどころか、宇宙人や幽霊を手術する話まで出てきてしまうブラックジャックを超えるマンガは今のところでていない。この理由は考えるに値するものだと思う。