復活!やまがたの四季と暮らし

東北を転勤し13年間続いた仙台勤務が終了し現在は毎日が山形県人。前タイトル名「山形弁で青森暮らし」から継続のブログです。

黒川能「王祇祭」を少しだけ見学

2011年02月02日 19時04分47秒 | 祭り・イベント
王祇祭を見学したのは下座の二日目早朝の春日神社への行列から。

朝5時過ぎには上演が終わっていて、6時頃の丁度当屋関係者の記念撮影時に到着。

(上演の見学は抽選で選ばれた事前申込でないと入場できません)

なかなか見る機会なんてありませんから、神事能の上演は見れなくても王祇祭の一部だけでも

接することができれば十分満足です。

観光目的のお祭りではないそうで、あくまでも地域の五穀豊穣を願った神事だそうです。
そういった訳で見学者も祭りを構成する一部となる心構えが必要なんだそうです。



春日神社の石段は、まだ暗いうちから灯篭が燈っていました。




下座の当屋の能上演は地区公民館で
ここ数年は住宅事情や時代の流れで、公民館を使用する当屋が多くなってきたとのこと。





とりあえず無事当屋の勤めが一段落して、全員の顔に安どの笑みが浮かんでます。
内部には組立式の能舞台が出来ていました。
ここで一晩夜通しで能の上演をしていた訳ですが、この頃は見学者はみんな帰っていて
着替えがすんだ上演者と関係者のみ
内部の熱気で冷えたレンズはすぐ曇る。




こうして下座の当屋での上演が終わり、王祇様が春日神社に行列作って帰っていきます。
当屋(公民館)から春日神社へ続く行列、白い頭巾を被った子ども達の「ヤーヤー」の掛け声が
まだ薄暗い明け方の黒川集落に響き渡る。


























明るくなってきました。





下座の王祇様は神社そばの個人宅に一旦安置され再び「大地踏」が行われる。
外で眺めていたら、どうぞ入ってくださいと勧められました。
初めて体験する王祇祭の一部、けっこう感動しました。





下座の「大地踏」
このお宅に王祇様が入り「大地踏」を行うのは、見ている限り下座だけのようです。
謡いの調子も特長があり、ほとんど言葉は聞き取れず声の抑揚のみしか解らない。
方言でも入っているんでしょうか。




無事終了
子役にはお世話する後見人が付きっ切りのようでした。





遅れて上座の行列が到着。
神社からは直ぐ近くですが、能の上演を下座より遅くまでやっていて、時間差で来ました。
(上座も当屋自宅ではなく、改善センター?を使用)















上座の王祇様は下座の入っているお宅には入らず、目の前の広場(雪の山になってますが)
に一時待機してます。






「大地踏」が終わった下座に上座から七度半の使いが訪れ、宮のぼりを促す口上を七度半くり返していきました。





春日神社本殿
宮のぼりは仕事の時間が迫ってきたので見学できません。
周りの話では、下座、上座で競争して上ってくるので迫力あるそうですから残念です。
左手後方の神社能舞台では、この後能上演がありますが同じく見学できません。
話だけではそんなに解らないもので、現地で見るとしきたりや風習にすごく
興味が湧きました。


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