梅の花

鶴岡市ある旧庄内藩校、致道館の庭で早咲きの梅ノ木が１本だけ花を付けています。

西日本方面ですと、今咲いてる梅はどっちかと言えば遅咲きの梅でしょうか。

（あるいは桜が咲いてくる話題が出る頃なのかもしれません）

東北の山形でやっと早咲きの梅の咲きはじめです。

しかも、３月はまだまだ冬の最中ですから、咲いてからも雪を被って痛んだ花びらが

多いのも例年どおり。

ぽかぽか陽気の気温が上がる一方の中で咲けたらどんなにきれいな花びらを見せてくれるんでしょうか。

今年は特に豪雪のせいか、気温の低い日が多く寒のもどりを繰り返し余計に雪を被る年です。


一ヶ月程前までは、豪雪豪雪とニュースになり生活の苦労が多い年と思っていたら、今回の地震と津波と原発事故。

どこに不満や苦情や苛立ちをぶつける訳にもいかず、ただただ自然がもたらす試練を受け取るのみ。

しかしこの梅ノ木のように、厳しい環境の中でも、花びらが痛んでも季節が来ればしっかり咲ききり実をつけ何年も生き続け世代を残していくのが、東北に住む人間に与えられた生き方なんでしょうか。

私が小学校に入る前の小さい頃、今は亡き祖父によく言われた言葉を今でも覚えています。

「偉くなくても正しく生きろ！」

自分は正しく生きて来たかは別として、こんな考えの人、東北の人には多いと思います。

今はまず、とにかく生きることが大事。