こんな仕事してました⑤ ~虫歯との闘い

2006年03月03日 00時00分17秒 | シリーズもの
治験の間に起こったあらゆる良くない事を有害事象と言います。
例えば風邪とか便秘とか、怪我も有害事象。
で、有害事象を見つけたら軽微なものか、重大か調べたり、
試験している薬と関係あるかないか調べたりします。

風邪なんかの場合は大抵、軽微だし薬と関係ないんで、
「試験薬との因果関係はなく、偶発的なもの…」とか
「一過性であり…」
なんて、報告書に残すのですが
最近、クライアントからの問い合わせで
「薬と本当に関係がないか、もっと詳しい内容で書け」なんて言ってきます。
どうやら「偶発的」とか「一過性」みたいな言葉は使って欲しくないそうです。

例えば風邪の場合、
「ウイルスまたは細菌性によって風邪が生じたので試験薬とか関係ない」
見たいな感じで報告しろって言ってきたりしてます。

しかし・・・
普通に考えて風邪引いたときにウイルス性かどうかなんて調べます?
私自身、この前まで風邪引いてたけど検査なんか無かったぞ・・・
しかも、過去に引いた風邪をどうさかのぼってやって調べるの?

とまあ、こんな意味不明な質問がクライアントから来るわけであります。
私の持つ施設なんかは虫歯の患者さんがいて、もちろん問い合わせがきました。

「虫歯の原因として“偶発的”は不適切」

…偶発的でない虫歯って何?
患者さんが不摂生で歯磨きの習慣がないって書けとか?
もしくは細菌性の虫歯?まあ、間違いではないけど
調べてないことまで書けってことか?

クライアントの意味不明なクオリティ確保のために毎回泣かされる私達…
これも下請けの弱みって奴ですかな?
とりあえず、虫歯については報告を放置してます。
虫歯がこんなに強敵だとは思いもしなかった!
皆さん、虫歯には気をつけてくださいね☆
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