国際化について考える時期かも知れない

2021年08月22日 12時10分41秒 | + プラス
ここ数年でうちの職場でも技能実習生で働く人が増えてきました。
ベトナムが中心かな?日本語での日常会話は問題ないようですが、色々大変なようです。

そんな感じで外国人の患者が増えてきている印象です。
特に私は整形・形成の病棟担当なので工場で働いてて怪我したとかが多いです。
技能実習生の人達だと何となくコミニケーションをとれますが、患者だと日本語を話せない人が多い。
なので同じ国であれば技能実習生の人に通訳してもらったりしてます。

話は変わって持ち込みがあった常用薬↓中国の方でした。


英語で書かれている調べられるからありがたい。
〇Isosorbide dinitrate=硝酸イソソルビド
→心不全、食道痙攣、および心臓への血流不足による胸痛の治療と予防に使用される薬
〇Pirasetam=ピラセタム
→皮質性ミオクローヌスに対する抗てんかん剤などとの併用療法

心臓の薬を常用薬にしてて休薬が続いてたら危ないと通訳してもらいましたが
ここ数年は飲んでなくて、空ケースを持ってきただけとのことでした。
今回は何もなくてよかったけど、声掛けなければそのままだっただろうし、
向こうも声掛けにくいしなかなか難しいところがあります。

最近あったエピソードがインドネシアの方でした。
その方は記録を見ると豚肉が禁忌になっていて、イスラム教徒でした。

インドネシア人は大半がイスラム教徒のようです。

豚肉が駄目なのは有名でわかっていたのですが、
ふと使っている薬に不安がよぎり調べてみるとこんな感じ
日本臨床麻酔学会 vol.39 イスラム教徒患者の周術期管理: 症例を経験して


その患者さんにはヘパリンという薬が使われていてそれは豚由来でした。
一応、メーカー2社に確認すると
A社・・・暗黙の了解で使っていると聞いたことはある。
B社・・・使っている事例は聞いたことがない。イスラミックセンタージャパンに聞いてみれば?

という何だか曖昧な返事しか得られませんでした。
とりあえず黙っておくのもできないですし、ガチガチのイスラム教徒だと後でクレームなど発生するかも知れない。
そんな感じで主治医に報告し、主治医からこういう薬を使ってますと説明してもらうことに。
結果ですが、治療に使ってるならOKと一先ず了承は得られたようです。
イスラム教も戒律が厳しいところと柔軟なところ色々なんでしょうかね?

ともあれ今はコロナで外国人が減っているけど
もしコロナが終わったらまた外国人が増えていくと思います。
職場には一応、翻訳機があって何とかコミニケーションをとろうとしていますが、
今回のように薬や宗教まで深くなるとどこまでフォローできるか?
少しは考え始めてもいいのかな?と

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