ランドマーク探しⅢ

2012年から出張先での風景や社寺仏閣、由緒を訪ねて記録してきました。2016年からは自分の足で散策し、記録しています。

一葉堂・樋口一葉

2015年10月09日 23時35分25秒 | 近郊地散策

荒川区から台東区に戻って、都庁の同期生が開いている木目込み人形屋に寄ってみました。保健所の食品衛生監視員を途中で退職して開いたお店です。ちょうど人形教室を開いているところで、ご婦人が6人ほどいらっしゃいました。この家は樋口一葉の家址、一葉が「たけくらべ」を書いた時に住んでいたところで、一葉記念館の目の前にあります。

下の碑は「ここは明治文壇の天才樋口一葉旧居のあとなり。一葉この地に住みて 「たけくらべ」を書く。明治時代の竜泉寺町の面影永く偲ぶべし。今町民一葉を 慕ひて碑を建つ。一葉の霊欣びて必ずや来り留まらん。
 菊池寛右の如く文を撰してここに碑を建てたるは、昭和十一年七月のことなり き。その後軍人国を誤りて太平洋戦争を起し、我国土を空襲の惨に晒す。昭和 二十年三月この辺一帯焼野ケ原となり、碑も共に溶く。
 有志一葉のために悲しみ再び碑を建つ。愛せらるる事かくの如き、作家として の面目、これに過ぎたるはなからむ。唯悲しいかな、菊池寛今は亡く、文章を次ぐ に由なし。
僕代って蕪辞を列ね、その後の事を記す。嗚呼。
       昭和二十四年三月
            菊  池   寛撰
            小島政二郎補並書
                 森田春鶴刻。

真葵政先生の作品です。

その他にもたくさん作品が展示してありました。

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素盞雄(すさのを)神社(荒川区)

2015年10月09日 16時36分18秒 | 近郊地散策

リハビリを兼ねて自転車で近郊を散策しています。今回は江戸検の東京まつりの名所にあげられていた素盞雄神社を散策しに出かけました。亀戸からスカイツリーの下の通り言問通を行きました。言問橋をようやく上り、一息入れて川の上流、下流をパチリ、上流には2か月あまり入院していた病院があります。下流は東武スカイツリーラインの鉄橋です。素盞雄神社には入り口が3カ所ありますが、こちらは国道4号線からの入り口です。突き当りに大銀杏がります。大銀杏は神社のHPによると「飛鳥の杜<あすかのもり>と読みます。母乳の出ない婦人がその皮を煎じて飲み、周囲に米の研ぎ汁を撒いて幼児の無事成長を祈願した「子育ての銀杏」をはじめ樹齢五・六百年という大イチョウ。 4月8日「御創建疫神祭」桃の御守に因む一重八重、紅や白の桃の木々。このように瑞光石を中心に樹木が生い繁り、四季折々の変化をみせるこの境内を「飛鳥の杜」と言います。 」とありました。また、その根元にはこんなものが、

松尾芭蕉の「奥の細道」旅立ちの記念碑がありました。千寿といふ所より船をあがれば
  前途三千里のおもひ胸にふさがりて
  幻のちまたに離別の
  なみだをそそぐ「行く春や鳥啼き魚の目は泪」

こちらが正門?

社殿

狛犬が勇ましかったので撮ってみました。

神楽殿です。

地蔵堂です。

寺のHPでは「文政12年(1829)年編纂「江戸名所図会」には境内に「ちそう(地蔵)」として、この地蔵堂の様子が描かれています。
 これは地蔵を中心とした江戸時代の庚申塔三基・宝篋印塔一基などからなる石塔群です。  庚申とは一年に6回巡ってくる干支の「庚申(かのえさる)」のことで、この日には人の体内にいる<三尸の虫>が眠っている間にその人の罪を天帝に告げてしまうために、徹夜して夜を過ごす庚申待の習俗が行われ、人々は講を形成して寄り合い、三年間で計18回の庚申待を行うと諸願成就するといわれ、その記念に建立されたのが庚申塔です。
 当社の延宝6年(1678)庚申塔には、人の罪を<見ざる・言わざる・聞かざる>として三匹の猿と、早く朝が来るようにと二羽の鶏が刻まれています。」とあります。

富士塚です。

端光石<ずいこうせき>が祀ってあります。
 御祭神すさのお大神・あすか大神が光を放ち降臨した小塚の中の奇岩を「瑞光石」と言います。
  文政12年(1829)編纂の「江戸近郊道しるべ」には、千住大橋架橋の際、この瑞光石の根が大川(現隅田川)まで延びていた為に橋脚が打ち込めなかったという伝承が紹介されています。
 この小塚から「小塚原」の地名が起こり、「江戸名所図会」には「飛鳥社小塚原天王宮」と紹介され、弁天様を祀る御手洗池・茶屋など当時の情景をも窺うことができます。
 尚、現在の周辺小学校の名称に冠された「瑞光」もこの瑞光石に因むものです。
 元治元年(1864)には富士塚を築き浅間神社を祀り、門前の茶店では疫病除けの麦藁の蛇が土産に売られるなど、富士参りの参詣者で賑わいました。

祭りは盛り上がるようです。

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