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ギュル大統領、地下鉄開通式で「国民の団結」を訴える

2014年02月13日 | 国内
2月13日 ギュル大統領は2月12日、アンカラの新しい地下鉄の開通式で、「国民の団結」を訴えました。
大統領のこの発言は、政府とフェトフラー・ギュレンの運動の闘争で起こった政治的混乱によって、トルコ国内に不安定感がひろがるのを懸念したものでした。

 Hurriyet
ギュル大統領(中央)、エルドアン首相(右から2人目)。大統領の左に、アンカラのメリフ・ギョクチェク市長とジェミル・チチェキ国会議長。新しいアンカラの地下鉄に試乗。


「この新しい地下鉄や、2か月前イスタンブールで開通したマルマライ海底トンネルのような誇るべきプロジェクトを実行するためには、平穏で、安定した、平和な国であることが必要です」と大統領は力説しました。

「さもなくば、政府はいたずらに流言にエネルギーを浪費することになってしまいます。政府が国民に奉仕するためには、みなが力を合わせて安定と平穏のために努力することが必要です」とギュル大統領。

「民主主義には当然、多様性があります。民主主義には当然、さまざまな意見があります。良識あるやりかたで、意見を戦わせることも、民主主義には必要です。この10年間でよくなった暮らしが、さらによくなることを疑う人はいないでしょう。
10年間、わが政府はわが国の安定を守り、むだな流言や争いに巻き込まれることはありませんでした」と大統領は言いました。
大統領に選ばれるまえ、ギュルはAKP政権の外相でした。

「当時、彼らはわれわれの政府を失速させようとしたが、できなかった。今後も成功を信じているわれわれのほう勝っていると私は思う」とエルドアン首相は言いました。
「独立戦争の拠点だったアンカラで、“新しいトルコ”の独立戦争がふたたび、りっぱに、みごとに勝利すると私は信じている、インシャアラー」

1923年のトルコ共和国設立以来の首都アンカラは、独立戦争を決議した最初の国会を開催し、共和国宣言のための基礎を築きました。

ジェミル・チチェキ国会議長、副首相、数人の閣僚たちのほか、スペインのマリアーノ・ラホイ首相も地下鉄の開通式に出席しました。この地下鉄はスペインのコスマ・エムテ社とトルコ企業の協力で完成しました。


トルコ=ブルガリア通行許可騒動は、やっと一件落着

トルコ=ブルガリア間の国境がほぼ2週間閉ざされた通行許可危機は、トルコのトラック業者が請求していた1000,000台のトラックの通行許可証をブルガリアが認可して解決したと、両国政府が発表しました。
トルコ=ブルガリア国境は2月13日午前9時、正常に復しはじめたと、リュトフィ・エルヴァン運輸相が言いました。

 Hurriyet

ブルガリアのダニエラ・ボベヴァ副首相はブルガリアの国営放送(BNR)で、政府が100,000台の許可証を出すことで合意したと発表しました。副首相はまた、2月17日、イスタンブールで両国の大臣レベルの会談が行われるとも言いました。

両国間の税関ゲートは13日間閉鎖されていました。トルコ側が年頭に、トラック125,000台の通行許可証を請求したのに対し、ブルガリアが5000台の許可証しか出さなかったため、緊張が高まりました。
トルコはその報復として、1月31日、ブルガリアへのゲートを閉鎖しました。これに対し、ブルガリア政府は、トルコのトラックがブルガリアへ入ることを禁じることによって、トルコの動きに応えました。

カピタン・アンドレーヴォ=カプクレ国境には、何日間も15キロにおよぶトラックの列ができ、待たされるドライバーたちにとって大問題となりました。
運輸関係者は問題の早期解決を促し、トルコのヨーロッパへの輸出の危機を指摘しました。
トルコの輸出業者はすぐに代替ルートに変えましたが、最も便利で安価なブルガリア・ルートの閉鎖は大きな損失につながります。

・・・トルコの安くて良質な商品をヨーロッパ諸国は必要としているのですから、ブルガリアも意地悪するのやめなさいね。


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