トルコのトピックス

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プーチン大統領とエルドアン大統領がS-400引き渡しを話し合う

2019年04月05日 | 国際
4月6日 S-400ミサイル防衛システムのロシアからトルコへの引き渡しが、両国大統領の会談の議題になるだろうと、ロシア大統領のユーリ・ウシャコフ補佐官が、4月5日、言いました。

 Hurriyet

また、アメリカ軍のシリア撤退も、4月8日に予定されているエルドアン大統領とプーチン大統領の会談での議題になるだろうと、ウシャコフ補佐官がモスクワで記者団に語りました。「アメリカ軍の一部シリア撤退計画について話し合われるだろう。その次のは、注目の的のプロジェクト、ロシアのS-400対空防衛システムをトルコ軍に供給する契約が議題になるだろう」

両大統領は、ロシア=トルコ上級協力委員会と、ロシアで活動しているトルコのビジネスマンとともに、本格的な話し合いを行うだろうと、ウシャコフ補佐官は付言しました。両大統領は、モスクワのボルショイ劇場で行われるトルコ=ロシア文化交流年開会式にも出席するでしょう。


「選挙は終わった。あとは司法が決める」エルドアン大統領

日曜の地方選挙が終わって5日後、選挙は終わったが、司法手続きはつづいていると、エルドアン大統領が言いました。

 Hurriyet

「地方選挙委員会の結果がわれわれと一致しなかったら、最高選挙委員会が最終決定を下すだろう」と、エルドアン大統領は、4月5日、イスタンブルで金曜礼拝を終えた後に言いました。「最高選挙委員会に申請するのは、われわれの権利だ」と大統領は付言し、AKPがイスタンブルやアンカラなど大都市での票の数えなおしを請求したことに言及しました。

3月31日の地方選挙のためにAKPと愛国者運動党(MHP)がつくった“人民同盟”は、イスタンブルの39の区の中の25区で、票の53%を得て勝利したと、エルドアン大統領は言いました。


イスラエルがトルコ・アナドル通信の記者の拘留期間を延長

イスラエル西岸地区の裁判所は、トルコ国営アナドル通信のパレスチナ人のフォトジャーナリスト、ムスタファ・カルーフ氏の釈放要求を拒否し、拘留期間を延長しました。

 Hurriyet

カルーフ記者(32)の家族と弁護士の声明文によると、占領下の東エルサレムの中央裁判所は、4月4日、カルーフ氏の拘留の決定を発表しました。彼の聴取は3月31日に行われました。拘留期間は2019年5月5日まで延長されたと、声明文は言っています。

イスラエル当局は、彼が“秘密情報”と称する根拠のない主張をしたとして、カルーフ氏を追放しようとしています。彼の弁護士は、彼はイスラエルの高等裁判所に訴えると言っています。

この20年間、イスラエル当局は、彼に長期滞在許可を与えることを執拗に拒否し、毎年、新しい観光ビザを取らせていました。1月22日、カルーフ氏はイスラエル警察に逮捕されました。それ以来、彼は不法外国移民のための国外追放センターに拘留されています。

カルーフ氏はアルジェリアに生まれたため、彼の家族がエルサレムで彼を待っているにもかかわらず、イスラエル検察は、彼を西岸地区から隣国ヨルダンへ放逐しようとしています。カルーフ氏はヨルダンのパスポートを持っていますが、それはアラブ諸国への旅行を認めるもので、彼はヨルダンの市民権も居住権も認められていません。

カルーフ氏は昨8月からアナドル通信の写真家として働いてきました。イスラエルは西岸地区を占領していますが、国際法はまだ、“占領された領土”とみなしています。


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イスタンブルで票の数えなおし続行中。市長はだれに・・・

2019年04月05日 | 国内
4月5日 激戦になったトルコ最大都市イスタンブルと首都アンカラの地方選挙は、3月31日以来、未解決で、票の数えなおしがつづいています。

 Hurriyet

投票者数より候補者の票数が多いことに政府がクレームをつけましたが、最大野党・共和人民党(CHP)は、投票はCHPのエクレム・イマムオール市長候補の勝利を示していると言っています。

「プロセスはまだつづいている。11の区で票の数えなおしは終わった。(イマムオールとビナリ・ユルドゥルムの)差は19,552票だ。3つの区の数えなおしはまだつづいている」と、イマムオールはイスタンブルの記者会見で言いました。

公正発展党(AKP)は、最高選挙委員会(YSK)に、イスタンブルのいくつかの区の無効票の数えなおしと、全区の全票の数えなおしを訴え、票を記帳して数えるとき、不正行為があったと主張しています。現政権AKPのユルドゥルム市長候補と、最大野党・共和人民党(CHP)のイマムオール候補との票数差はたった2万票でした。



トルコ=ギリシャ国境は、いまも移民たちのルート


今年1月~3月、1万6000人以上の不法移民が、ギリシャと国境を接するエディルネ県で捕まりました。エディルネ県には、ヨーロッパへ渡ろうとする移民たちが溢れています。

 Sabah

エディルネには検問所が設けられ、軍が空きビルや森林を捜査し、国境には鉄条網が張られていますが、いま、国境には、かつてないほどの数の移民が溢れています。2019年1月~3月、1万6318人の移民が治安部隊に捕まりました。季節が暖かくなって来れば、その数はもっと増えるでしょう。

移民の多くはバスかミニバスで、エディルネ県の、国境に近い町に到着します。そこから、彼らは小集団になり、見つからないように、繁みや果樹林にかくれながら、村の小道を進みます。しかし、国境警備隊が絶えまなくパトロールしているため、国境まで行ける者はほとんどいません。うまくいって、国境の軍用地にたどり着いた者も、フェンスによじ登るまえに捕まります。メリチ川の堤をめざし、川を泳いで渡ろうとする者もいます。

不法移民を見つけるために、国境には多くの憲兵隊が配備されています。憲兵隊は移民を見つけるために、定期的に村々をまわり、村人から情報を得ることもあります。エディルネの町では、私服と制服の警官が、移民らが休憩している安ホテルや公園をパトロールしています。

必要書類やパスポートを所持していない者は捉えられ、地元の移民局に渡されます。移民局は手続きを行なった後、不法移民を彼らの国へ送り返します。

エディルネへの道と、国境近くの村の道では、憲兵隊が24時間検問を行い、移民が隠れている車を見つけます。エディルネの主要なバス・ターミナルには、警察が常時配備され、他の町から来るバスの乗客を調べています。

一方、ソシアルメディアには、ギリシャにもぐり込む方法について、情報交換する移民たちの投稿がいっぱいです。ユーザーたちは捕まったときの言い逃れ法や、密航あっせん業者との連絡法、密航料金などを教え合っています。

エディルネで捕まる不法移民の大半は、パキスタンとアフガンの国籍者です。次に多いのがアフリカと中東、とくにシリア人です。トルコの隣国シリアでは、いまも紛争がつづき、何百万の人々が家を追われています。


「政府は野良犬のための税を課すべきだ」獣医師会

「政府は野良犬のための税金を課し、野良犬たちのための経費に使うべきだ。この問題は個人の努力では解決はむりなのだから」と、アンカラ獣医師会のヒュセイン・タンルヴェルディ会長が言いました。

 Hurriyet

「国民みんなでこの問題を解決しよう。全政党が協力して,国会に野良犬税法を提出しよう。全政党が支持したら、市民も反対しないだろう。税金は公正な方法で徴集したい。この税は高所得者は多く、低所得者は少額を払うことにしたい」と、タンルヴェルディ会長は、4月4日の「世界野良動物の日」に、ヒュリエット紙に語りました。

この税金は、みなが定期的に支払っている水道・ガス・電気料金から集めればよいと、タンルヴェルディ氏は言っています。「正確にはわからないが、わが国にはおよそ1000万頭の野良犬がいる」

現在、トルコの野良犬のために使われる費用は、地方自治体、農業・森林省、環境・都市化省の予算から出ているそうです。


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