トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

トルコは世界10位の強力な軍隊を持っている

2015年05月20日 | 国内
5月21日 世界各国の軍事力をリストアップしている「グローバル・ファイアパワー」は、トルコの軍事力を世界10位にランクづけしています。「グローバル・ファイアパワー」がウエブサイトに発表している数字によると、トルコは411,000人の軍事兵力と、3,778台の強力な戦車隊を持っています。

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トルコはまた、海軍の水準を上げ、現在、148,446トンの海軍力と、1,020の航空機隊を持っています。この研究は、トルコがISILの支配地域と隣接していることにも触れています。このサイトによると、180億ドルのトルコの軍事費は世界10位になります。

軍事費のトップはアメリカで、5,770億ドル。日本の軍事力は9位で、420億ドルの防衛費を費やしています。アメリカは、第2位の武器保有国ロシアのおよそ10倍の軍事費を使っています。アメリカの軍事費は、1,450億ドルを費やしている第3位の中国の約4倍です。

アメリカは14,000機の航空機を持ち、費やしている軍事費は他の9か国の軍事費総計より多額です。しかし、230万人の兵士を持つ中国は、軍事兵力数では、140万人のアメリカをしのいでいます。ロシアは最も多く戦車を所有し、15,398台という数は、8,848台のアメリカを抜いています。


ブルサのAKP区長オフィスが襲撃され、区長重態

5月20日、西部ブルサ県ギュルス区の区長が、警備員とともにオフィスで銃撃され、病院に運ばれましたが重態です。

 Hurriyet

公正発展党(AKP)のジュネイト・ユルドゥス区長を襲撃した容疑者は、午後3時頃、区長のオフィスに押し入って発砲し、区長と警備員を負傷させました。襲撃者はブルサ市で勤務していた警官だということです。
19日には、南東部マルディン県のAKPの選挙事務所で音響爆弾が爆発し、1人が拘束されました。死傷者はありません。


賃金闘争で自動車メーカーのストライキはつづいている

ブルサ県の巨大自動車工場「トファシュ」と「オヤク・ルノー」の何千人の労働者たちが、賃金闘争でストライキをつづけています。いくつかの自動車部品工場も、経営者に抗議し、トファシュとオヤク・ルノーのストライキに参加しています。

 Hurriyet

チョシュクノス市の有力な部品メーカーの労働者たちも、他の自動車部品メーカー「マコ」の労働者とともにストライキ中です。

「自動車産業界にひろがるストライキは、多くの分野に深刻な圧力を与えています。過去40年間、自動車分野は労働条件の改善に関しては、トルコでベストのひとつでしたが、残念ながら、いくつかの自動車部品メーカーはいま、ストライキの波に同調しています。この業界の労使間の和解が早急になることを、われわれは希望しています」と、トルコ自動車部品産業協会(TAYSAD)のメフメト・ドゥダルオール会長は、5月18日、声明書で言いました。

「2014年トップ輸出企業1000」のリストによると、オヤク・ルノーは第3位、トファシュは7位です。この自動車メーカー2社が、トルコの年間自動車生産の40%を占めています。2社の生産の80%は輸出市場へまわります。

イタリアのフィアト社とトルコの複合企業コチ・ホールディングが所有するトルコの自動車メーカー「トファシュ」のブルサ工場は生産をストップしています。トファシュのCEOジェンギス・エロルド氏は18日、ストライキ中の労働者たちに会い、職場に復帰するよう要請し、ストライキが長引けば、労使ともに損失は大きいと言いました。

「われわれは、2017年8月まで有効の労働協定を変更することはできません。しかし、1か月以内に、付加的な財政的寄与を保証するよう努めます」とエロルド氏は18日、文書で発表しました。


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夏の結婚シーズンを前に、商人たちは期待満々

2015年05月19日 | 国内
5月20日 これからの結婚シーズンに、60万組のカップルが結婚し、150億トルコリラが消費されると期待されると、「トルコ職人商人連合」のベンデヴィ・パランドーケン会長が発表しました。

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農作物が収穫され、また、海外に住むトルコ人が休暇をとって帰国する夏場が、トルコで最も結婚式の多いシーズンです。トルコの多くの会社が、近づく結婚シーズンに希望を託しています。「結婚式が増えれば、家電店から宝石店、美容師から布地屋、建設会社から不動産業者まで、仕事量が増えます」とパラドーケン会長は言っています。

2014年には、59万9704カップルが結婚しましたが、今年は60万組が結婚するだろうと期待されています。昨年、最も結婚式が多かったのは、南東部のキリス県、次がアドゥヤマンとヴァンでした。

「私たちは2015年には、結婚で150億リラが消費されると期待しています」tパランドーケン会長。商人たちは結婚しそうなカップルたちのために、販売促進キャンペーンや特別割引を始めるだろうと、彼は言っています。


19日「若者の日」「アタテュルクの日」が全国で祝われた

5月19日は「アタテュルク記念日」であり「若者とスポーツの日」でもあります。全国各地で式典が行われ、また学生たちの行進や、民族舞踊の公演、スポーツ・イベントなどが開催されました。

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「若者とスポーツの日」には若者によるさまざまなイベントが開催された。


黒海岸の都市サムスンではハーフ・マラソンが行われました。トルコ共和国の建設者ムスタファ・ケマル・アタテュルクは、1919年5月19日、サムスンに上陸しました。その日が、トルコの独立戦争の始まった日として紀念されています。最大野党・共和人民党(CHP)のムスタファ・バルバイ議員はハーフ・マラソンに参加しました。西部のフェティエ県では、パラグライダーのショウが行われました。

Hurriyet
アタテュルク記念日にアンカラのアタテュルク霊廟前に集まった人々


エルドアン大統領は声明を出し、「厳しい闘争と大きな犠牲によって築かれたトルコ共和国は、トルコの若者たちを信じています」と言いました。「皆さんはわが国を明るい未来へ導くために努めなければなりません。皆さんがわが国の未来を決めるのです。私たちは皆さんを愛し、信じています」


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選挙にソシアルメディアは無視できない時代に

2015年05月18日 | 国内
5月19日 「われわれはツイッターにマジメな記事を書こうとしているが、大臣の中にはツイッターに悩まされている者もいる。多くの支持者がいることを自慢したいのだろう」と政府のスポークスパースンであるビュレント・アルンチ副首相が、昨年、記者会見で言いました。

 Hurriyet

「ツイーティングは病気になった。クリック、クリックで、1日中、ツイートを送っている」とアルンチ副首相はつづけました。「まっとうな人は、何通ツイートを送ったか、何通受け取ったかなどで悩みはしない。ナンセンスだ。ツイッターから離れなさい」

2013年の夏、ゲジ・プロテストが最高潮に達したとき、ソシアルメディアの使用が空前の高まりをみせ、エルドアン首相(当時)はいつもの慇懃無礼な調子で、ソシアルメディア、とくにツイッターを“最悪の脅迫”と言いました。

しかし、総選挙が3週間後に迫ったいま、アルンチ副首相も、エルドアン大統領も、ツイッターを利用しています。2人は積極的にツイッターを利用し、アルンチ副首相は225万人の支持者に、3500件以上のツイートを送っています。エルドアン大統領はトルコで3番目のツイッターの利用者です。

今年の選挙は、政治家のソシアルメディアの利用と選挙キャンペーンとソシアルメディアの結合の里標となりました。ほとんどすべての政治家と政党がFacebook とツイッターの頁を持ち、さまざまに利用しています。今回の選挙では、ソシアルメディアは無視できなくなっています。


「高齢者と身障者のためのデイケア制度を始める」と家族相

アイシェヌル・イスラム家族・社会政策相が、家族の負担を軽くするために、高齢者と身障者のためのデイケア制度を確立するべきだと発言しました。

 Hurriyet
アイシェヌル・イスラム家族・社会政策相


5月18日、「家族とともにいて幸せ;81県81家族の会」と題したイベントで、イスラム家族相は「私たちは近い将来、新しいプログラムを始めます。家族が忙しい昼間、高齢者や身障者がステイできる施設を設立します」と言いました。

「この制度によって、高齢者や身障者とともに暮らしたいが、フルタイムで働きたいという家族を援助できると、私たちは考えています」とイスラム家族相。彼女はデイケア制度がどのように機能するか説明し、家族は高齢者や身障者を朝、施設に預け、夜、迎えにいくことができると言いました。

「この制度によって、高齢者や身障者が家族とともに暮らせるようにします。それが、みんなにとって、いちばん幸せなことですから」とイスラム家族相は言いました。


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モルシ氏の死刑判決で、トルコがEUにエジプトに対する制裁を要請

2015年05月18日 | 国際
5月18日 エジプトの元大統領モハメド・モルシ氏に対する死刑判決後、エルドアン大統領は国際社会とEUに、エジプトに制裁を課すよう要請し、エジプトのアブデル・ファタハ・エル・シシ大統領に対して沈黙していることを非難しました。

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「ヨーロッパの皆さん、ヨーロッパでは死刑は禁じられたのではありませんか?それなら、なぜ黙っているのですか?なぜ皆さんはシシに味方するのですか?私は全世界に呼びかけます。なぜ制裁を課さないのですか?」と、エルドアン大統領は17日、中央アナトリアの町カイセリでの選挙演説中に言いました。

「モルシ氏に死刑判決が出ました。彼の友人たちはとても納得できません。世界は沈黙していることで自己否定している。民主主義だ、選挙だと言うのなら、この判決は、選挙によって民主的に、国民の意志で選ばれた大統領に対する死刑判決です」とエルドアン大統領は言いました。
モルシ氏に対する判決は6月2日に最終的に決定します。


「シリア国境でライフル所持の男を逮捕した」参謀本部

カラシニコフのライフル2丁を持って、シリアからトルコに潜入しようとしていたシリア人の男を拘束したと、16日、参謀本部がオンラインで発表しました。

 Hurriyet

シャンルウルファ県の国境チチェキアランで、バッグを持ってシリアからトルコに潜入しようとしていた男をパトロールが見つけました。止まれという警告を無視し、男は逃げようとしましたが捕まりました。カラシニコフ2丁とピストル1丁、弾薬の入ったバッグは押収され、男はスルチの憲兵隊司令部に護送され、調査が始まりました。

トルコを中継地としてヨーロッパ諸国へ行こうとする不法移民の数が急増しています。この週末にはトルコ各地で、総計229人の移民が捕まりました。トルコの沿岸警備隊は17日、ムーラ県ボドゥルムの沖合で、溺れているシリア人移民50人を救助しました。

同じ日、同じムーラ県のマルマリスで、ミニバスに乗っている、子供13人と女性5人を含む47人のシリア人移民を憲兵隊が捕まえました。彼らは不法にギリシアの島へ渡るつもりでした。

5月16日には、北部エディルネ県の村々で、不法に国境を越えようとしていた移民84人が、憲兵隊に拘束されました。西部チャナッカレ県のアイワジュクでは、憲兵隊が48人の移民を捕らえました。移民たちはすべて、法的手続き後、地元の移民追放センターへ送られます。


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トルコの失業率は2月期、11.2%になった

2015年05月16日 | 経済
5月17日 15日発表されたトルコ統計局(TUIK)のデータによると、2月期のトルコの失業率は11.2%に達しました。

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15歳以上の失業者の数は、昨年同期より40万1000人増えて、2月期(昨12月~今年2月)、320万人になりました。同期の非農業失業率は13.2%です。15歳から24歳の若年失業率は20%。15歳~64歳グループの失業者は、昨年同期に比して1.1%増え、11.4%になりました。

「失業者の増加はつづいています」と、ビジネス投資エコノミストのムアムメル・コミュルチュオール氏は言いました。「大きな構図は変わらないでしょう。経済成長に大きな回復がない限り、高い失業率はつづくでしょう」

IMFの最近の世界経済展望[WEO]によると、トルコの失業率は、2014年の9.9%から、2015年には0.5%増え、11.4%になったが、2016年には11.6%になるだろうということです。

2014年、GDPの成長は、前年の4.2%から2.9%に落ちました。トルコの経済成長は2015年、2016年、大きく変わることはないでしょう。


トルコのあちこちでヨーロッパへ向かう不法移民が捕まった

5月14日、アフガン人とシリア人の総計190人の不法移民が、チャナッカレ県アイワジュク地区の沖合で沿岸警備隊に捕まりました。移民たちは法的手続きの後、アイワジュク治安管理・外国人追放センターに送られました。

 Hurriyet

同じ日、パキスタン、アフガニスタン、イラクからの移民60人が、イスタンブルのアヴジュラル地区で捕まったとアナドルニュースが報じました。人間運び屋と思われる8人は、イスタンブル警察に逮捕されました。イスタンブル警察は、怪しいバスと乗用車3台を止め、60人の移民と8人の運び屋を逮捕したそうです。

また別件で、同日、シリア人とイラク人の17人の移民が、北西部エディルネ県で、ヨーロッパに入ろうとして捕まりました。エディルネ警察はパトロール中、41番のナンバープレートを付けた車を止め、17人を捕らえました。41番はコジャエリ県の公用ナンバーです。

トルコ経由でヨーロッパに入ろうと試みる移民が急増しています。5月の9~10日には239人が、11日には122人が捕まっています。


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「われわれの幸運なチャンスを利用しましよう」とギリシア外相

2015年05月15日 | 国際
5月16日 「トルコとギリシアは隣国同士という神が与えられたチャンスを利用し、宗教を理解し合うことで平和的に問題を解決すべきです」と、ギリシアのニコウス・コツィアス外相は言いました。

 Hurriyet
コツィアス外相とHurriyet 紙の記者(美人ですねえ)


「トルコ人とギリシア人は世界の同じ場所で共存するよう神がお決めになったのです。神はバックギャモンをされ、ダブル6を出され、6をトルコに、6をギリシアにくださったのです。私たちは神がゲームで出された幸運を利用する道を見つけなければなりません」とコツィアス外相は5月13日、NATO外相会議が行われたトルコのアンタリヤで語りました。

両国は“歴史の囚われ人”になったわけではないと、彼は言いました。「私はトルコの代表の方々に“歴史に捉われるのはやめましょう。歴史を未来への肯定的要素として利用するべきです”と言いました」

無党派の教授だったコツィアス氏は、1993年からギリシア外務省に勤務し、元外相ギオルゴス・パパンドレウの顧問を務めていました。パパンドレウ氏は長期にわたって、トルコ=ギリシアの友好回復のための重要な立役者の1人でした。

「25年以上、私はトルコを攻撃することなど考えたこともありません。私は両国の平和的解決のために努めてきました。私たちは同じ利害関係を持ち、共通の利害関係を持つ場所があります。私たちはこれを基盤に努力しなければなりません」

しかし、エーゲ海に関する論争が長期にわたってアンカラとアテネの関係の障害になっています。コツィアス外相の訪土中も、両国のジェット戦闘機が空中戦さえやっているのです。

「私はその話を今日、聞きました。よい話ではないが、あり得ることでしょう。私たちは空中戦は非合法だと考えます。両国の信頼の構築が解決へ導くでしょう」


トルコでシリア人経営の会社が増加をつづける

トルコ商工会議所連合(TOBB)によると、今年の1月~4月、外国人がトルコで設立した新会社の32%は、シリア人の経営だそうです。

 Hurriyet
シリア人経営のレストラン。アラブ語ばかりですね。一般トルコ人はアラブ語読めませんから、お客もシリア人? メルシンはシリアになったの? 2015年3月、南部メルシンで。


今年の1月~4月、トルコで、シリア人経営またはシリア人と共同経営の会社が491社設立されましたが、これは外国人が設立した会社の32%以上です。

今年1月~4月、トルコで設立された会社は24,094社、その中の1557社が外国人投資による会社です。外国資本の会社の中の113社はドイツ人投資家、97社はイラン人投資家による会社です。外国資本の会社の3分の1以上、すなわち580社は卸売業、小売業、自動車整備業です。製造業は2位で212社、建設分野は3位で169社。

4月、トルコでは、6,022の新会社が設立されましたが、これは昨年同期に比して22%増。894社が閉業しています。2014年にトルコで設立された国際資本の会社は、2013年の3875社より増え、4736社でした。

2014年に設立された外国資本の会社4736社の中、1257社はシリア人投資家、302社はドイツ人投資家、275社はイラン人投資家による会社です。

・・・紛争の終わりそうもない故国に見切りをつけて、トルコで第2の人生を踏み出そうというシリア人が増えているということでしょうね。


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NATOの外相たちがアンタリヤ会議で“We Are the World ”を歌った

2015年05月14日 | 国際
5月15日 NATOの外相たちが5月13日、トルコのアンタリヤで開かれた会議のディナーで「ウイ・アー・ザ・ワールド」を歌いました。

 Hurriyet
トルコ外相の呼びかけで大合唱。モルゲリーニEU上級代表(右から2人め)、ストルテンベルグNATO事務総長(3人め)、チャヴシュオール・トルコ外相(5人め)、コツィアス・ギリシャ外相(6人め)ら。


食事の後、トルコのメリュヴト・チャヴシュオール外相がステージに立ち、ゲストのために演奏していたエンベ・オーケストラに謝意を述べ、最後に平和のための歌を求めました。チャヴシュオール外相が他の外相たちをステージに招くと、真っ先にギリシャのニコス・コツィアス外相がステージへ。次に、NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長とEUのフェデリカ・モルゲリーニ上級代表が歌に加わりました。

“We Are the World”は1985年にスーパーグループ“US for Africa”が最初にレコーディングしました。この歌はマイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーが作曲し、くぃんシー・ジョーンズとマイケル・オマーシャンがアルバム“We Are the World”をプロデュースしました。


ヨーロッパをめざす不法移民126人がエディルネで捕まった

5月14日、不法に国境を越えようとしていた126人の移民が、トルコ北西部エディルネ県で憲兵隊に捕まりました。憲兵隊はビュユクイスマイルチェ、ケマルキョイ、ボスナキョイ、イエニカドゥンの村々と、ウズンキョプリュ、ウスパラ、メリッチの国境エリアをパトロール中に、移民たちを見つけました。

移民たちはミャンマー、シリア、アフガニスタン、パレスチナ、バングラデシュ、パキスタンの出身でした。捕まった移民たちはすべて、法的手続きを終えた後、エディルネの治安管理外事部に送られました。

 Hurriyet

同じ5月14日、2隻の船に乗っていた、女性や子供を含むシリア人とアフガン人の移民82人がエーゲ海で捕まりました。彼らはギリシャのコス島へ行こうとしていました。また、チェレビ島の近くでも、シリア人とアフガン人45人が乗った船が捕まりましたが、彼らもコス島をめざしていました。

捕まったシリア人の1人は、「船がギリシャ領海に入ったとき、沈みはじめ、船長は船をおいて泳いで逃げた」と記者団に話しました。移民たちはボドゥルムの沿岸警備隊の詰所に連行されました。

・・・浜の真砂は尽くるとも、世に不法移民の種は尽きまじ


不法発掘で古代都市が破壊された

南チュクロヴァ地方のエフェススとして知られる古代都市カスタバラで、不法発掘者が歴史的遺物を破壊しました。

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オスマニエ市の中心から12キロのカスタバラのヒエロポリスで、5月13日、写真を撮っていた人が、多くの歴史的遺物が破壊されているのに気づきました。憲兵隊の調査で、50平米のエリアがキャタピラーで掘られたことが判明しました。博物館当局も、歴史的遺物が破壊されたと報告しました。

カスタバラ遺跡には、円柱のある通り、古代劇場、バシリカ、教会、浴場跡、城塞などがあります。この遺跡の発掘は2009年からつづいています。


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ソマ炭鉱事故一周年に家族が墓地に集まった

2015年05月14日 | 国内
5月14日 13日、トルコ史上最大の炭鉱事故の一周年の記念式典のために、犠牲者の家族たちが、マニサ県ソマに造られた墓地に集まりました。

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2014年5月13日、ソマで起こった炭鉱事故はトルコ中にショックを与えました。301人の坑夫が犠牲になりましたが、780人が地下にいた交替時に事故が起こっていたら、もっと多くの人が犠牲になったでしょう。

301人の犠牲者の家族たちは、なくなった坑夫たちのために造られた墓地を訪れました。黒い大理石の墓石にはランプが設置されています。家族たちはイスラムの伝統に従って、コーランの一節を読み、故人を讃え、その魂に送りました。

なくなった坑夫アリ・チフトチさんの妻シベル・チフトチさんは、事故が起こった去年から、なにも変わっていないと言いました。「責任ある人々は、上から下まで、罰せられるべきです。私たちは、彼らがここへ来て、私たちの前で証言して欲しいと願っていますが、彼らの声明の安全のためにそれはできないと言われました。301人の声明の安全はどうだったんですか」とチフトチさんは言いました。

ソマ炭鉱社の8人の元マネジャーら45人の容疑者は、現在、裁判中です。


移民をもっと受け入れるようエルドアン大統領がヨーロッパに呼びかけた

エルドアン大統領が、シリアやイラクの移民や難民をもっと受け入れるようヨーロッパに呼びかけ、トルコは難民危機に対処して、およそ200万人を受け入れていると言いました。

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5月13日、アルバニアを訪れたエルドアン大統領は、トルコはトルコ領内の難民キャンプに住んでいる170万人のシリア難民と30万人のイラク難民のケアのために、56億ドルを費やしてきたと言いました。

アルバニアのブヤール・ニシャニ大統領との会談後、エルドアン大統領は、先進諸国はその“義務”を果たし、移民危機を解決すべきだと言いました。今年になってからも、何百人もの移民がヨーロッパへ行こうと航海中に命を落としています。

エルドアン大統領は100人のビジネスマンたちとともに、小さなバルカンの国アルバニアを訪れ、経済的結束の強化のための討議を行いました。アルバニア訪問中、エルドアン大統領は、首都ティラナの国会議事堂の隣りに建てられる2万平米のモスクの建設開始の式典を行いました。
アルバニアの320万の人口の大半はムスリムです。


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90か国からの外国人戦闘員がトルコを通ってISILに参加を試みた

2015年05月14日 | 国際
5月13日 これまでに90か国からの外国人戦闘員が、トルコを通過してシリアのISILに参加しようとしたと、5月12日、メヴリュト・チャヴシュオール外相が言いました。

 Hurriyet

「トルコはダエシュ(ISIL)と国境を接している同盟のメンバー国です。これは耐えがたい立場です。この立場のためにトルコは大きな脅威を受けています」とチャヴシュオール外相は言いました。

アンタリヤで開催されたNATOの外相会議は、同盟国のメンバーとこの問題を共有する機会になるだろうと、チャヴシュオール外相は、5月13日から始まった会合の前の記者会見で言いました。「ISILと隣接する国トルコへの脅威は、2日間の会議の重要な問題になるでしょう」

「彼らがわが国に侵入してきたら、わが国の国境を制御するのは非常に難しくなるでしょう。われわれは中東からテロを追い出さなければなりません。われわれはそのための対策を決める必要があります」とチャヴシュオール外相は言い、また、トルコはこれまでに、13,800人の戦闘員容疑者を足止めしてきたとも言いました。

「トルコはアメリカと協力し、シリアの穏健反体制派をトルコ領内で軍事訓練する計画を受け入れましたが、それだけではじゅうぶんではありません。われわれはもっと踏み出さなければなりません。空爆のような対策でも足りません」と外相は言いました。「テロを根こそぎにするためには、草の根的テロ対策が必要です」


「オスマン皇子像の携帯電話を壊したのに政治的意図はない」容疑者

アマシヤの“自撮り”するオスマン皇子像を破損した容疑で捕まった2人の男は、銅像を破損したのは故意ではないし、政治的動機もないと言いました(5月10日の頁参照)。

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「私は(オスマン皇子像の)携帯電話をよく見たかったのです。私が携帯電話に手をのばしたら、電話が突然、2つに折れたのです」と容疑者の1人、34歳のB.C.は警察に告げたと、ドーアンニュースは報じました。

アマシヤ市庁が銅像を建てた翌日の5月10日、銅像の携帯電話が折られました。その翌日には皇子の剣も折られて、警察が調査を始めました。第2の容疑者、21歳のO.C.は、「像の剣に触れたとたんに、剣は“まえから折れていたかのように”地面に落ちた」と、警察に言いました。「私は政治とはなんの関わりもないし、絶対になんの悪意もありません」

検事は審問後、2人の容疑者を釈放しました。オスマン・アクバシュ副市長は、新しいオスマン皇子の自撮り像を造り、壊された像と取り替えると発表しました。


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トルコとギリシャの外相がキプロス会談の再開を喜び合った

2015年05月13日 | 国際
5月12日 解決派のムスタファ・アクンジュ氏が新しいトルコ・キプロス共和国大統領に選ばれましたが、トルコとギリシャの外相が、キプロス再統合会談がまもなく始まることに希望を表明し、交渉再開の決定を歓迎しました。

 Hurriyet
トルコのチャヴシュオール外相(右)とギリシャのコツィアス外相


「交渉の再開が重要な発展になります。トルコはキプロス問題を解決しようという意志を持っています。ギリシャ・キプロスとギリシャが同じ意志を持っているなら、今年、永続的解決に至るだろうと、私は思っています」と、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外相は、5月12日、ギリシャのニコス・コツィアス外相とのアンカラでの共同記者会見で言いました。

チャヴシュオール外相はまた、「この機会を逃さないようにしましょう」と言い、より頻繁かつ綿密な交渉を呼びかけました。訪土中のギリシャ外相も、現在の状況はキプロス問題の永続的解決のための新たなチャンスにつながると言いました。

「キプロスは独立国であるべきです。キプロスはすべての国と良い関係を持つ国、保証国を必要としない国であるべきです」とコツィアス外相は言いました。他国から解決を強いられたり、圧力をかけられたくないと、コツィアス外相は言い、新たに選ばれたトルコ・キプロスの大統領を賞賛しました。「アクンジュ氏はキプロスの魂を持った人物です。キプロス問題の解決は、中東の多くの問題を改善する一助になるでしょう」

5月11日、分断されたキプロスのリーダーたちが5月15日に平和会談を再開することで合意したと、国連は言い、ヨーロッパの最も長く凍りついていた紛争がおさまる新たな希望を表明しました。


シノップの建設現場で古代ネクロポリス(共同墓地)発見

 北部シノップ県のゲリンジク地区で、カルチャー・センターの建設現場で古代共同墓地の痕跡が出土しました。建設は中止され、「文化遺産・博物館管理局」の許可の下に、発掘作業が始まりました。

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シノップ博物館のヒュセイン・ヴラル館長は、共同墓地の東の境界沿いで、BC4世紀の遺物が多数見つかったと言っています。「出土品の中には、墓やアムフォラ(両取っ手つきの壺)の他、さまざまな種類のギリシャの陶磁器や香水瓶、コインのような副葬品もあります。また、墓地の西のエリアでは、ユダヤ人の信仰に関わる遺物も出土しています。発掘作業は進行中です」と館長は言っています。

シノップ県のヤセミン・オザタ・チェティンカヤ知事は、「シノップの建設現場では、よくこんなことがあります。この都市はまさに歴史ある土地にあるのです」と言いました。

「6000年間地中に眠っていた貴重な品々が、いま人々の目に触れようとしているのです。わくわくします。発掘が終わったら、出土品は他の場所に移して、カルチャーセンターの建設を再開します。出土品は博物館に展示されるでしょう」


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