そのキリギリスは、
体がしなやかに動き
jump力も半端なく
目も見えて
子供キリギリスと共に元気よく旅ができる、
そんな若い時にに、
ジブンの全てを費やそう!
と決めました。
周りからは、
「あなたは、
典型的な
イソップ物語の
アリとキリギリス
に出てくる
キリギリスね。」
と呆れられ、
白い目で見られました。
「知らないよ、
そんなに歌って
踊って
旅に出て
蓄えた餌を使いきり
あとで泣いても
あたしら、知ったこっちゃない。
あんたには、
餌の一つもあげないよ。
歌ってばかり踊ってばかり
旅に出てばかりの
あんたが悪いのさ。
楽しんでるあんたが悪いんだからね」
周りの沢山のアリ、(そして一部のキリギリスたちまでも)
歯ぎしりしながら
口々にそう言いました。
いや、口に出すキリギリスだけではありません。
キリギリスが、
いづれ老いて
何もなくなり
困っている
泣いている
その時を
見届けなければ
、、
と
遠くから
ずっと正視してる
心底意地悪なアリやキリギリスも、
そこには、いました。
月日が流れ
子供キリギリスは
元気よく
何事も気にしない
のびのびした
大人キリギリスに成長し、
大きく
大きく
手を振りながら
自分が若かった頃とは比べものにならないほどのjump力を身につけて
遥かな世界に飛び出していきました。
続く🎵