レ・ミゼラブル | |
ビクトル・ユーゴー | |
雨ざらし文庫 |
朝から冷たい雨が降り、厚い雲が空一面広がっています。雪が降る前の、あの独特の感じが、、。そろそろ初雪がこの街にも降るかな。そして、もうすぐ12月。12月はクリスマス、、✨🎄✨。街がイルミネーションで輝きだす時期です。
クリスマスと言えば、子供の頃、クリスマスに、毎年本を下さる叔母がいた。ほかのかた達が、ぬいぐるみやおもちゃを下さるなか、その叔母は、毎年毎年必ず本であった。その記憶はしっかりあるのだが、、じゃ、その下さった本は❔と聞かれると、ビクトルユーゴーの「ああ無情」しか思い出せないのだ。、、多分、この本を頂いてタイトルを見た時の印象、読んでいる時、読んだあとの気持ち、等、心に与えたものが何もかもが非常に大きく、他の本の記憶が薄れたのだろう。頂いたものは子供むけの、かなり砕いた内容であったけれど、それでも当時たかだか十歳かそこらだった自分には、まずタイトルの意味が理解できず、母に「無情って何❔」と尋ねた記憶がある。母の答えは「あ、それは、レ、ミゼラブルね」というかなりとんちんかんな答えで最初からつまずいた。ただ、読み出したらかなり夢中になり、一気に読み上げたのは覚えている。読みながら、勝手に頭でその場面を想像し、泣きそうになったり、ホッとしたり、祈ったりした。そして、大人になってから、この本を結局また繰り返し何度も読んでいる。この本は、途中で読むことをやめたくない。最後のあの結末を読み、心で頷くまでは、読むのをやめられない本なのだ。恩を仇で返すかのような、銀の燭台を盗んでしまう行為、その行為に至るまでのジャン・バルジャンの心、、。それを笑顔で許す神父の行為、このあたりから、自分は幼いなりに自問自答し、怠け者のワタシにしては、かなり考えながら迷いながら読んでいた気がする。今の自分に少なからず影響を与えた重い一冊であることは絶対に間違いない。クリスマスが近づく今、こうしてまた今年もこの本を思い出し、また読むのた。
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