三体Ⅱ 黒暗森林(劉 慈欣/早川書房)
以前に紹介した『三体』の続編で、三部作の2番目。
前作で描かれた事態の結果、全ての情報が相手方に筒抜け、という状況の中で、打開策をひねり出す必要に迫られた人類。その答えが、4人の面壁者を選ぶことだった。
面壁者の任務は、相手方が知ることのできない頭の中だけで奸智をめぐらし、相手を倒す方法を考えること。相手方は、その奸智の内容を当てようとし、あるいは面壁者を亡き者にしようとする。その攻防が本作のメインテーマ。4人のうち、本筋は1人だけだが、その他の3人の策も決して無意味ではない。
ある意味で、タイトルそのものがいくらかネタバレともいえるが、それとは無関係に面白い。私も事前にこの作品のネタバレサイトを見てしまって、その策では失敗する可能性を否定できない、と考えていたが、その危惧を完全に払しょくする筋書きになっていたことに感心した。
第三部の日本語訳は、来春の出版予定、とのこと。本作ほど面白いとは思えないが、また、予想を裏切ってくるかもしれない。
以前に紹介した『三体』の続編で、三部作の2番目。
前作で描かれた事態の結果、全ての情報が相手方に筒抜け、という状況の中で、打開策をひねり出す必要に迫られた人類。その答えが、4人の面壁者を選ぶことだった。
面壁者の任務は、相手方が知ることのできない頭の中だけで奸智をめぐらし、相手を倒す方法を考えること。相手方は、その奸智の内容を当てようとし、あるいは面壁者を亡き者にしようとする。その攻防が本作のメインテーマ。4人のうち、本筋は1人だけだが、その他の3人の策も決して無意味ではない。
ある意味で、タイトルそのものがいくらかネタバレともいえるが、それとは無関係に面白い。私も事前にこの作品のネタバレサイトを見てしまって、その策では失敗する可能性を否定できない、と考えていたが、その危惧を完全に払しょくする筋書きになっていたことに感心した。
第三部の日本語訳は、来春の出版予定、とのこと。本作ほど面白いとは思えないが、また、予想を裏切ってくるかもしれない。