日本史の探偵手帳(磯田道史/文春文庫)
著者は歴史学者。自分が思いついた歴史上の疑問について、古文書を探索して真相を見つけ出す。そのような作業を繰り返してきた著者が、その成果の一端を『探偵手帳』として取りまとめたもの。
内容は4章からなり、第1章では、日本文化の基調をなす武士の行動様式を、中世の武士と近世の武士の違いから読みとく。
第2章では、武士社会の教育システムに関する考察から、明治維新以降のエリートの質の変化を論じ、エリートの劣化が国を滅ぼした、と喝破する。
第3章では、古文書から明らかになる「おもしろネタ」の数々を披露し、第4章では、日本史を理解するための「必読の百冊」を紹介する。
期待どおりの「軽い読み物」であったが、内容は決して軽くはなかった。
著者は歴史学者。自分が思いついた歴史上の疑問について、古文書を探索して真相を見つけ出す。そのような作業を繰り返してきた著者が、その成果の一端を『探偵手帳』として取りまとめたもの。
内容は4章からなり、第1章では、日本文化の基調をなす武士の行動様式を、中世の武士と近世の武士の違いから読みとく。
第2章では、武士社会の教育システムに関する考察から、明治維新以降のエリートの質の変化を論じ、エリートの劣化が国を滅ぼした、と喝破する。
第3章では、古文書から明らかになる「おもしろネタ」の数々を披露し、第4章では、日本史を理解するための「必読の百冊」を紹介する。
期待どおりの「軽い読み物」であったが、内容は決して軽くはなかった。