空のあらゆる鳥を(チャーリー・ジェーン・アンダーズ/東京創元社)
「ネビュラ賞・ローカス賞・クロフォード賞受賞の傑作SFファンタジイ」という宣伝文句に惹かれて読んでみた。
二人の主人公。ひとりは早熟な天才科学少年。もう一人は、なかなか覚醒しない魔法少女。子ども時代、周囲から浮いている二人は、壮絶ないじめに遭う。
大人になった二人は、それぞれ独自の使命を持つ秘密結社の一員として再会する。やがて、超大型のハリケーンによる地球滅亡の危機がせまり・・・という展開。
感想をいくつか。
前半はいじめの描写が続く。もしかしたらある種のギャグのつもりかもしれない、と思えるほど徹底的にいたぶられ、読むのがつらい。
大人になってからは、さまざまな要素が詰め込まれたドタバタ気味の展開ではあるが、十分に、読ませる要素はある。
科学VS魔法という構図の中で、科学の側が悪役っぽいのは、ファンタジーの定法かもしれないが、最先端科学の扱いが、少し雑な気がする。
SFというよりはファンタジーで、しかも子供向けの行儀のよい作品ではない。万人に受けるものではないが、異色のファンタジーを読みたい人はどうぞ、というところか。ちなみに、タイトルはほぼ原題どおりだが、あまり内容と合っていない。
「版元ドットコム」で書影が使用不可になっているので、いつもの猫画像を。
「ネビュラ賞・ローカス賞・クロフォード賞受賞の傑作SFファンタジイ」という宣伝文句に惹かれて読んでみた。
二人の主人公。ひとりは早熟な天才科学少年。もう一人は、なかなか覚醒しない魔法少女。子ども時代、周囲から浮いている二人は、壮絶ないじめに遭う。
大人になった二人は、それぞれ独自の使命を持つ秘密結社の一員として再会する。やがて、超大型のハリケーンによる地球滅亡の危機がせまり・・・という展開。
感想をいくつか。
前半はいじめの描写が続く。もしかしたらある種のギャグのつもりかもしれない、と思えるほど徹底的にいたぶられ、読むのがつらい。
大人になってからは、さまざまな要素が詰め込まれたドタバタ気味の展開ではあるが、十分に、読ませる要素はある。
科学VS魔法という構図の中で、科学の側が悪役っぽいのは、ファンタジーの定法かもしれないが、最先端科学の扱いが、少し雑な気がする。
SFというよりはファンタジーで、しかも子供向けの行儀のよい作品ではない。万人に受けるものではないが、異色のファンタジーを読みたい人はどうぞ、というところか。ちなみに、タイトルはほぼ原題どおりだが、あまり内容と合っていない。
「版元ドットコム」で書影が使用不可になっているので、いつもの猫画像を。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます