さいかち亭雑記

短歌を中心に文芸、その他

自著についてのおことわり

2016年05月07日 | 古典
 昨年私は、『香川景樹と近代歌人』という本を私家版で出して知人にくばった。それから知人の御好意で、電子本としても出すことができた。

 その本の中に、「一首のなかに描写的な視点の誘導があり」という言葉がある。もう七年近く前に万来舎のホームページに出した近世歌人についての連載では、「能動的な描写句」という言葉を使って書いたのだった。私なりに工夫した表現である。

 それが、ある場所にそのまま使って書かれてあった。私より先に活字になっているので、何もコメントしないでいると、私が真似したことになってしまう。弱った。

 これは、私の名誉のために書いておくのであるが、参照したなら参照したときちんと書いておいてほしかったと思う。ただ、多少同情して書いておくのであるが、無我夢中でものを書いていると、読んだものがそのまま自分の考えになってしまっているということは、ある。知らないうちに影響されているのである。この手の話題は、ある種の人々が好む性格のものであるが、私はそういうことがきらいなので、あとで指摘されたら、このページをみてくださいと言うために、ここに書いておくのである。

※一度消したが、西部氏の新著(遺著)をみて復活させることにした。なかなか、世間に生きるのはむずかしいことである。ネットの環境は、それをさらにむずかしくしている。


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