最終回文庫◇◇雑然と積み上げた本の山の中から面白そうなものが出てきた時に、それにまつわる話を書いていきます◇◇

※2011年9月以前の旧サイトで掲載した記事では、画像が表示されないものがあります。ご容赦ください。

私のコレクション 星新一(20) 私家版『花とひみつ』(限定400部) 入手の経緯

2012年02月14日 | 星新一





更新の間がかなり開いてしまいました(^_^;) 

またこれ? と言われそうですが……前に紹介したのとは別本です。(表紙の画像だけは同じです)
     

前に紹介した『花とひみつ』が手元にあるのは、こんな経緯がありました。

星さんがショートショート1001篇を達成なさった直後、池袋の某デパートで達成記念のイベントが開かれ、私の星新一コレクションを全点展示したことがありました。
そのときは『花とひみつ』を持っていなかったので、星さんの担当編集者がお持ちだというので、ぜひ並べたいので貸していただけないかとお願いしておいたのです。

イベント初日、星さんのサイン会が開かれ(たぶん私も所蔵本にご署名をいただいたと思うのですが、まったく記憶がありません)、サイン会終了後、関係者が星さんと会食するので一緒にどうぞという、思いもかけなかった展開になったのです。
会食会場はデパートの上の階レストラン街のお店で、天にも昇る心地でエレベータを待っているとき、隣にいた星さんの担当編集者が、バッグから紙袋に入ったものを取り出して、『これ、頼まれていた本です。これはあなたが持っているのがふさわしいので、さしあげます』とおっしゃったのです!

こんなサプライズが重なるなんて、あり得ないでしょ? 
どこで何を食べたのか、まったく記憶が残っていないんです。トイレで星さんと一緒になったことだけ覚えてますが……。


で、今日紹介するのは、星さんが、おそらくファンレターをくれた人にプレゼントしたものではないでしょうか。
その人宛の署名が入っています。(画像一部修正しています)古書店で購入しました。

     
この本が出版されたときにファンレターを出していれば、いただけたのかもしれませんね。

添えてある名刺には、
たいした内容の本ではありませんが、限定版で
珍しい点だけがとりえです。お子様がおありでしたら、
適当な時期にお与え下さい。害はないだろうと
思います。
 
 とあります。

優しいですね~。